陸瑁(りくぼう)とはどんな人?人の苦境を救い、孫権の過ちを正そうと忠言を行った陸遜の弟

2016年3月22日


 

はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

 

夷陵の戦いで劉備率いる蜀軍を完膚なきまで叩き、その後も呉の重鎮として内外から高い評価を受けていた大都督・陸遜(りくそん)。彼には弟がいました。その名を陸瑁(りくぼう)と言います。陸瑁は晩年になって孫権(そんけん)に仕え、孫権が誤った方向に向かおうとした時恐れず忠告を行った人です。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



従祖父陸康の元に身を寄せる

陸瑁(りくぼう)の父は早くに亡くなり、兄陸遜と共に盧江太守で従祖父の陸康の元に身を寄せます。彼は若い頃から学問が好きで、義侠心溢れる人柄でした。陳融(ちんゆう)・濮陽逸(ぼくよういつ)など有力者が居ない貧乏学生達は彼の義侠心を頼ってきます。陸瑁は彼らを快く受け入れ、お金や物、食料など惜しげもなく与え、援助します。

 



陸康が孫策に殺される

太史慈 孫策

 

陸康は袁術から「兵糧を援助してくれないか」と依頼されます。しかし陸康は彼の依頼を断ります。袁術は兵糧援助の話を断られ、陸康に恨みを持ちます。その後袁術は孫策に命じ、陸康を討伐させます。陸康は袁術の配下であった孫策に抗いますが、彼に敗北。その身は捕虜なり孫策に殺されてしまいます。陸瑁は養ってくれた従祖父が孫策に殺された事を大いに恨みます。そしてこの恨みは中々晴れる事はありませんでした。

 

孫権の呼びかけに応じない

陸遜 孫権

 

兄陸遜は二十一歳の時、孫権から招聘され仕える事になります。この時弟である陸瑁にも声がかかりましたが、彼は孫権の招聘に応えませんでした。その理由は従祖父陸康が孫家のせいで殺された事を恨んでいたからです。その後州や郡からも「仕えないか」と声がかかりますが、彼はこの呼びかけに応じる事はありませんでした。

【次のページに続きます】

 

次のページへ >

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

三國志が大好きです。オススメのマンガは曹操を描いた蒼天航路がオススメです。三國志の小説のオススメは宮城谷昌光氏が書いた三國志です。好きな食べ物はマグロ、ぶり、アジが大好きな猫です。

-はじめての呉
-,