スーパーマンも驚き!三国志時代の仙人はびゅんびゅん空を飛んでいた!【古代中国の仙人事情】




于吉

 

三国志に限らず、中国の歴史に度々、登場してくる仙人、人を助けたり、

権力者をからかったり、殺されると相手が死ぬまで復讐するなど、

純粋で子どものような性格の人物が多い感じです。

そんな仙人、皆さんは、どういうビジュアルイメージをお持ちですか?

実は、三国志の時代の仙人は、私達のイメージする仙人とは、姿が違うのです。




白ひげ、白髪、空に漂う仙人イメージ

張良㈫ 成長編05

さて、皆さんは仙人にどういうイメージを持っているでしょうか?

最近は、封神演義などで、若いイケメン道士、仙人が登場しているので、

少し違うかも知れませんが、昔話のイメージでは、年寄りで、

白ヒゲ、白髪、白い衣服を着て、杖をつき、空を飛ぶ

そういうイメージではないでしょうか?

 

事実、仙人とは、古くは遷人(せんにん)と書いていたようです。

遷とは、ただようという意味があり、古くは、山の麓にたなびく、

白い雲を仙人が漂っていると見立てたのが元だと言われます。




三国志の時代の宴会の様子では、仙人に翼が生えていた!

仙人を演じる少年

 

しかし、そのイメージは、三国志の時代まで遡ると、

当てはまらなくなります。

 

当時の墳墓などに描かれたお目出度い宴会の場面では、

宴の出し物に仙人が登場する演目があるのですが、

仙人を演ずる少年には肘と腿に翼が描かれていて、

また大きな耳がついていました。

 

そう、当時の仙人は、目に見えない不思議な力で飛ぶのではなく、

自分の肘と腿に生えた翼を使い飛んでいくイメージなのです。

 

死者に祈りを捧げる後漢時代の壁画にも、翼の生えた仙人が

photo credit: ... via photopin (license)

photo credit: via photopin (license)

 

旅大市(りょだいし)営城子(えいじょうし)の1~2世紀の壁画には、

死んだ肉親に祈りを捧げている生者と、同じ場面に埋葬された死者と従者、

そして、死者を迎えに来た天界の老人が描かれていますが、

ここでも、ウネウネとした雲に乗る、肘と腿に翼の生えた人物が、

仙人として登場しているのです。

 

西遊記 孫悟空

 

ここでは、雲、仙人の乗物という定義付けがされてきたようです。

孫悟空のように自在に空を飛ぶわけではありませんが、

ウネウネとした雲に乗って地上に降りて来るという絵を描く事が、

仙人のアイコンになっていったのかも知れません。

 

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仙人とは別、神が乗る乗物は猛獣

太公望 釣り

封神演義には、太公望(たいこうぼう)が乗る、四不象(しふぞう)や、

申公豹が乗る白額虎(かくがくこ)という猛獣が描かれていますが、

それも、紀元前2世紀の玉器のデザインとして出てきます。

ここでは、神が跨った豹がうずくまるというデザインになっています。

 

豹以外にも、神の乗物には、麒麟(きりん)や鳳凰(ほうおう)という動物が存在します。

これらは神の乗物として、使役されていたようです。

仙人とは違い、神は全く人間の姿なので自力で空を飛ぶ事は出来ず、

これらの猛獣の力で、天に駆け上がるとイメージされたのでしょう。

 

目に見えないミラクルパワーというのは、イメージとしてあったかも

知れませんが、当時の絵画表現では、目に見えないパワーを

表現するのが難しいという事情もあったかも知れません。

 

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三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

三国志の時代までは、びっくり鳥人間だった仙人が、

一般的なイメージの白ひげの杖をついた仙人になったのか、よく分かりません。

しかし、どうやら、中国史に出て来る神や仙人は、紀元前の昔には、

羽、山羊の角、大きな耳という異形の相だったのが、時代が進むにつれて

獣的なイメージが抜けて、人間化していったようです。

 

ここには、以前は自然を恐れていた人間が、やがて自然を征服し、

人間中心主義の時代に至るに従い、神や仙人も、

自分達に似せるようになった、という考え方の変化があるようです。

本日も三国志の話題をご馳走様でした。

 

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—




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どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

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