袁術祭り

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

スーパーマンも驚き!三国志時代の仙人はびゅんびゅん空を飛んでいた!【古代中国の仙人事情】

この記事の所要時間: 259




于吉

 

三国志に限らず、中国の歴史に度々、登場してくる仙人、人を助けたり、

権力者をからかったり、殺されると相手が死ぬまで復讐するなど、

純粋で子どものような性格の人物が多い感じです。

そんな仙人、皆さんは、どういうビジュアルイメージをお持ちですか?

実は、三国志の時代の仙人は、私達のイメージする仙人とは、姿が違うのです。




白ひげ、白髪、空に漂う仙人イメージ

張良㈫ 成長編05

さて、皆さんは仙人にどういうイメージを持っているでしょうか?

最近は、封神演義などで、若いイケメン道士、仙人が登場しているので、

少し違うかも知れませんが、昔話のイメージでは、年寄りで、

白ヒゲ、白髪、白い衣服を着て、杖をつき、空を飛ぶ

そういうイメージではないでしょうか?

 

事実、仙人とは、古くは遷人(せんにん)と書いていたようです。

遷とは、ただようという意味があり、古くは、山の麓にたなびく、

白い雲を仙人が漂っていると見立てたのが元だと言われます。




三国志の時代の宴会の様子では、仙人に翼が生えていた!

仙人を演じる少年

 

しかし、そのイメージは、三国志の時代まで遡ると、

当てはまらなくなります。

 

当時の墳墓などに描かれたお目出度い宴会の場面では、

宴の出し物に仙人が登場する演目があるのですが、

仙人を演ずる少年には肘と腿に翼が描かれていて、

また大きな耳がついていました。

 

そう、当時の仙人は、目に見えない不思議な力で飛ぶのではなく、

自分の肘と腿に生えた翼を使い飛んでいくイメージなのです。

 

死者に祈りを捧げる後漢時代の壁画にも、翼の生えた仙人が

photo credit: ... via photopin (license)

photo credit: via photopin (license)

 

旅大市(りょだいし)営城子(えいじょうし)の1~2世紀の壁画には、

死んだ肉親に祈りを捧げている生者と、同じ場面に埋葬された死者と従者、

そして、死者を迎えに来た天界の老人が描かれていますが、

ここでも、ウネウネとした雲に乗る、肘と腿に翼の生えた人物が、

仙人として登場しているのです。

 

西遊記 孫悟空

 

ここでは、雲、仙人の乗物という定義付けがされてきたようです。

孫悟空のように自在に空を飛ぶわけではありませんが、

ウネウネとした雲に乗って地上に降りて来るという絵を描く事が、

仙人のアイコンになっていったのかも知れません。

 

関連記事:【はじめての西遊記】ウキッ!と登場、孫悟空(そんごくう)って何者?

関連記事:【誕生秘話】西遊記は実話だった!?一人の僧侶の苦難の旅を記した記録から始まった

関連記事:え?そうだったの!?西遊記の目的はお経を取る事では無かった?

関連記事:【素朴な疑問】三国志の時代のお葬式とは、どんなものだった?

 

仙人とは別、神が乗る乗物は猛獣

太公望 釣り

封神演義には、太公望(たいこうぼう)が乗る、四不象(しふぞう)や、

申公豹が乗る白額虎(かくがくこ)という猛獣が描かれていますが、

それも、紀元前2世紀の玉器のデザインとして出てきます。

ここでは、神が跨った豹がうずくまるというデザインになっています。

 

豹以外にも、神の乗物には、麒麟(きりん)や鳳凰(ほうおう)という動物が存在します。

これらは神の乗物として、使役されていたようです。

仙人とは違い、神は全く人間の姿なので自力で空を飛ぶ事は出来ず、

これらの猛獣の力で、天に駆け上がるとイメージされたのでしょう。

 

目に見えないミラクルパワーというのは、イメージとしてあったかも

知れませんが、当時の絵画表現では、目に見えないパワーを

表現するのが難しいという事情もあったかも知れません。

 

関連記事:びっくりするような遅咲き!天下の賢者 太公望

関連記事:キングダムに乗り遅れた人必見!!戦国時代をざっくりと紹介しちゃいます!

関連記事:これであなたも知ったかぶり!春秋時代をザックリ紹介!

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

三国志の時代までは、びっくり鳥人間だった仙人が、

一般的なイメージの白ひげの杖をついた仙人になったのか、よく分かりません。

しかし、どうやら、中国史に出て来る神や仙人は、紀元前の昔には、

羽、山羊の角、大きな耳という異形の相だったのが、時代が進むにつれて

獣的なイメージが抜けて、人間化していったようです。

 

ここには、以前は自然を恐れていた人間が、やがて自然を征服し、

人間中心主義の時代に至るに従い、神や仙人も、

自分達に似せるようになった、という考え方の変化があるようです。

本日も三国志の話題をご馳走様でした。

 

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—




よく読まれている記事

曹操01

 

よく読まれている記事:曹操を好きになってはいけない6つの理由

 

朝まで三国志

 

よく読まれている記事:朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第1部

kawauso 投壺

 

関連記事:三国時代の娯楽にはどのようなものがあったの?タイムスリップして当時の人に取材してみた

 

袁紹 曹操

 

よく読まれてる記事:【三国志if】もし袁紹が官渡の戦いで曹操に勝ってたらどうなってたの?

 

この記事を書いた人:kawauso

kawauso

■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

関連記事

  1. 131話:新宰相・蔣琬(しょうえん)により変貌する蜀
  2. 曹家の文才「三曹七子」って何?
  3. 三国志にも麻薬常用者はいた?魏の何晏は中毒患者?
  4. 老将・黄蓋(こうがい)は異民族討伐のプロだった
  5. 架空戦記の走り? 『反三国志演義』を知っていますか?
  6. これは可哀想。。嫌な上司と呂布の謀略の為に死んだ正史の華雄(かゆ…
  7. 的盧は名馬なの?凶馬なの?劉備と龐統(ホウ統)の死
  8. 沮授(そじゅ)とはどんな人?袁紹に献策するも採用されなかった悲運…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 冒頓単于(ぼくとつぜんう)とはどんな人?漢帝国の宿敵で匈奴の名君Part.1
  2. 邪馬台国ってどんな国だったの?まさに神っていた邪馬台国
  3. 菫卓が死んだ後、長安はどうなったの?
  4. 朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第8部
  5. あの張飛がデレデレ?張飛が愛した愛馬
  6. 鍾会(しょうかい)ってどんな人?蜀を滅ぼして独立を目指した男

三國志雑学

ピックアップ記事

おすすめ記事

26話:弟を殺された事が袁紹VS公孫瓚の抗争の原因 郭嘉(かくか)ってどんな人?|曹操が最も愛した人物 【保存版】西遊記に登場する武器を一挙公開!! 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース43記事【3/13〜3/19】 蜀漢の外戚・呉懿(ごい)は有能なのに地味で実は孔明に敬遠されていた? 自称皇帝、袁術のトホホな部下列伝 Part.4 劉備も茶を求めた?中国茶の種類 馬超(ばちょう)蜀に入った時にはピークを過ぎていた?

おすすめ記事

  1. 張紘(ちょうこう)とはどんな人?張昭と共に孫策・孫権を支えた補佐役
  2. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース15記事【10/3〜10/9】
  3. 【シミルボン】ありえん?三国志の外交交渉が頓智勝負だった
  4. よりぶりんって、何者?
  5. 何から読めばいいの?三国志入門向けの小説と漫画を紹介!
  6. 【衝撃の事実】赤壁の戦いに色をつける!袁術の音楽隊が大活躍していた!?
  7. 孫皎(そんこう)とはどんな人?孫氏一族の文武兼備な将軍。しかし関羽の呪いで……
  8. 始皇帝の息子、胡亥(こがい)ってどんな大馬鹿野郎だったの?

はじさん企画

袁術祭り
特別企画
異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
はじめての三国志TV
PAGE TOP