陶謙救援に向かう劉備一行
劉備は陶謙の援軍要請に応え、義兄弟の二人と少ない軍勢を連れ、
徐州の州都である下邳(かひ)へ向かいます。
彼らは下邳に向かう途中、恐ろしいものを目にします。
それは死体で泗水(しすい)が埋め尽くされている光景です。
関羽はこの光景を見て曹操の虐殺行為に激怒。
しかし劉備は曹操の行為を認めませんが、曹操の思い描く天下を想像し涙を流します。
その後劉備は下邳城で陶謙と会見後、曹操軍を防ぐため郯(たん)城へ向かいます。
曹操と劉備の対決…?
曹操は徐州を蹂躙し、劉備のこもる郯城へ向けて進撃を開始。
劉備は曹操が郯城へ向けて進軍していることを聞き、自ら軍を率いて出撃を決意します。
彼は城門を開いて出撃しようとしますが、曹操軍は影も形も無くなっておりました。
曹操はどこへ
曹操は劉備が籠る郯城攻略に向けて進軍しておりましたが、急報が入ります。
その急報とは天下無双の武を持っている呂布が兗州を奪い取り、
荀彧が籠る鄄城(けんじょう)へ侵攻を開始しているとの事でした。
曹操は荀彧の危機を感じ、郯城攻略を諦め兗州へ引き返します。
徐州の牧・劉玄徳
陶謙は曹操の軍勢が徐州から撤退した事を知ると、緊張の糸が切れ病にかかります。
彼は己の死期を感じ、劉備に徐州を頼むと遺言を残した後、
亡くなります。
劉備は陶謙の遺臣らから、徐州の牧に就任するよう要請を受けますが断り、
徐州を去ろうとします。
しかし彼を推戴したのは陶謙の遺臣だけではなく、
徐州に住む人々も彼に徐州の牧になるよう要請。
劉備は民衆の声に押され、徐州の牧に就任します。
こうして群雄の一人として、天下にその名を知られることになります。
荀彧間一髪で命を拾う
荀彧は呂布を値踏みするため、果敢にも鄄城から出撃します。
彼は呂布を軍勢から引きずり出し罠に嵌めるため、偽の退却を行います。
しかし呂布は荀彧の思い通りに動きますが、
呂布の攻撃により、馬を斬られてしまい、退却が行えない状況になります。
呂布は馬から落ちた荀彧に狙いを定めます。
荀彧が呂布に討ち取られそうになったその時、
呂布軍の兵士が大声で「曹操が来たぞ!!」と大声をあげます。
呂布は方向を曹操軍に向け、突撃を敢行します。
蒼天航路と史実の相違点:荀彧は呂布軍と戦っていない
陳宮(ちんきゅう)と張邈(ちょうばく)は曹操に反乱を起こします。
二人は流浪していた呂布を迎え入れ、兗州の大半を反乱側に迎え入れる事に成功。
その後、陳宮は程昱(ていいく)が守備する城へ向けて出撃。
呂布はこの時、濮陽(ぼくよう)城に駐留しておりました。
その後曹操が軍勢を率いて濮陽を包囲し、激しい攻防戦が始まります。
しかしイナゴの大量発生により、兵糧が無くなってしまったため、
両軍は一度撤退します。
しかし蒼天航路では呂布と曹操が引き分けになった原因であるイナゴを描き、
それ以外は独自の方針で兗州の戦いを描いております。
この点が正史三国志と違う点ですが、正史をベースにしていることもあり、
両軍が引き分けた原因をしっかりと描いております。
呂布との一騎打ち
曹操は軍の戦闘に立ち呂布軍を蹴散らしながら、呂布めがけて突撃していきます。
彼の後ろからは空を覆うほどのイナゴが後に続きます。
呂布は曹操が軍勢の戦闘に立って突撃してくる姿を見つけ、
彼もまた赤兎馬を掛けさせ、曹操に渾身の一撃を見舞います。
曹操は呂布の渾身の一撃をしっかりと受け止め、彼に「天下とはなんだ」と
問いただします。
呂布は曹操の問いかけに対し「龍の住処である」と言い放ち、再び渾身の一撃を見舞います。
しかしこの一撃も曹操にしっかりと受け止められてしまいます。
その後二人の周りをイナゴが埋め尽くした事が原因で、退却を行います。
こうして兗州奪取戦の第一幕が閉じます。
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