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真・三國無双8 新キャラクターを大予想!西晋の新武将は、この二人で決まり!!

2016年6月8日


 

 

すでに8作を数えるようになった、真・三国無双、回数を経るごとに、

囁かれるのが、もう新武将でねーんじゃねーのという声です。

確かに、前作では、・呉・蜀・晋・その他が登場するなど、

次第に時代が押している感じですが、まだまだ登場できそうな武将はいます。

それを『はじめての三国志』では紹介しましょう。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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西晋時代の孫策&周瑜コンビ、祖逖&劉琨

 

新しい真・三国無双の武将といえば、ただ登場するだけではなく、

背中にストーリーを背負っていて欲しいものです。

 

そこで、はじさんで押したいのが、西晋の最後辺りの武将である、

祖逖(そてき)&劉琨(りゅうこん)のコンビです。

 

祖逖は(266年~321年)劉琨は(271年~318年)と

時期的には、陸遜(りくそん)の孫の陸機(りくき)や陸運(りくうん)と

あまり変わらないのですが、基本文官の二人とは違いこの両名は熱すぎます。

 

滅びゆく西晋に忠義を誓った二人

 

祖逖と劉琨は若い頃からの親友同士で、また、八王の乱で荒廃し

特に永嘉の乱で晋が帝都洛陽を漢(匈奴)の劉曜(りゅうよう)、

石勒(せきろく)に奪われた時には、悲憤慷慨し、

必ず帝都の奪還を誓った熱い連中です。

 

※漢は、匈奴出身の、劉淵(りゅうえん)が、勝手に同じ劉氏だからと、

劉備の末裔を名乗って起こした王朝だけど、後には前趙と名乗る。

一時華北を支配する勢いになるが後に分裂し弱体化する。

 

この二人の武将の熱さは、三国無双向きではないでしょうか?

 

夜中に鳩が時を造ると跳ね起きて、気概を吐いた祖逖

 

この二人、逸話も三国無双向きです。

二人が若く、寝起きを共にしている時代の事です、真夜中に寝ぼけた鳩が、

ホロッホーと鳴いて時を告げました。

 

それを聞いた祖逖は跳ね起き、傍らの劉琨を揺すり言いました。

 

「起きろ、鳩が夜中に時を告げるのは乱世の兆しだと言うぞ、

戦乱に名を上げるのが望みの我らには腕の見せどころ、痛快ではないか!」

 

劉琨は、こんな熱い、祖逖にライバル意識を燃やし、常に、

祖逖に遅れを取る事だけを恐れて弓馬の腕を磨いたそうです。

この爽やかなライバル同士の逸話、無双で取り上げないでどうします。

 

後趙の石勒を震え上がらせ、一目置かせた祖逖

 

祖逖は口先だけではなく、滅びゆく西晋、そして勃興する東晋の英雄です。

西暦311年、後に前趙を名乗る、漢の劉曜、石勒に洛陽が落とされると

100家あまりの一族、親しい友人をまとめて淮泗(わいし)に逃げます。

 

その間、祖逖は決して楽をせず、老人がいれば車に乗せてやり、

薬、衣料、食糧などは、すべて平等に分けて、細かく一団に気を配ります。

そこから、100家全てに慕われ、主として扱われます。

 

その噂を聞いた、江南の司馬睿(しば・えい)は、

祖逖を呼び寄せて軍祭酒として、重臣に加えました。

 

東晋が起きると、一人北伐を主張し、後趙の石勒と戦う

 

西暦316年、洛陽から落ち延びた西晋の残党は、劉曜に滅ぼされ、

ここに西晋は、36年の命脈を閉じます。

それを知った、江南の司馬睿は、すぐに即位し元帝を名乗ります。

これが東晋です。

 

熱すぎる男、祖逖は、西晋が滅びた事に、怒りと悲しみを覚える

有志を大勢集め、元帝に対して、上奏します。

 

「どうか、私を将軍に任命して頂きたい、華北を蹂躙する胡族を

打ち滅ぼし、晋の天下を回復させてご覧にいれます」

 

元帝は、祖逖を奮威将軍、豫州刺史に任命しますが、

正直、北伐はまだ早いと考えていたので1000名分の布と食糧だけを

与え、兵は自分で集めよと投げやりな態度でした。

 

 

中原を平定するまで長江を渡りはしないぞ!!

 

 

しかし、祖逖は1000名分の布と食糧を有り難く拝領して、

義勇軍を募り、2000名の兵を集めると、長江を北に渡りました。

 

その時、祖逖は兵士に向かって宣言します。

 

「私は、胡族共から中原を回復し、晋の天下を取り戻すまで、

長江を再び渡るつもりはない、皆もその覚悟でいよ!」

 

兵士達は感激して、士気は大いに高まりました。

 

貧弱な武器とにわか集めの軍にも関わらず、祖逖の軍勢は、

それを圧倒する後趙の石勒の軍勢を何度も撃破しました。

西暦319年には、石虎に敗れたものの、それまでに黄河の以南の地を

すべて平定してしまいます。

 

ど根性です、僅かな兵糧と兵力で、ここまでやるとは、、

この人、三国志の時代の武将や楚漢戦争の韓信にも

劣らないんじゃないでしょうか?

 

ライバル石勒が恐れ、敵にさえ愛された祖逖の人柄

 

このように大手柄を立てながら、祖逖は少しも威張る所がありません。

相変わらず、食糧や戦利品は公平に分け与え、支配した土地の人間にも

恩愛を基本にして付き合っていました。

その為に、祖逖には、敵であってもついてくる人がいて人民も懐きました。

ライバルの石勒は、いつでも祖逖を懐柔できるように、祖逖の先祖の墓を

直し、しかも墓守を置いて管理させ、祖逖側から武将が寝返ってくると、

匿わずに、殺して、その首を送り帰したそうです。

 

祖逖、乱れる東晋に絶望し、死去

 

西暦320年、祖逖は雍丘に進軍して、河南の多くの郡県を支配下に入れます。

当時、華北では、劉曜の前趙と石勒の後趙が大陸を二分して争っていて、

この混乱に乗ずれば、晋の天下は回復できると祖逖は考えます。

 

しかし、祖逖は、遠征に忙しく、東晋の内情までは把握できませんでした。

元帝は、江州牧の王敦(おうとん)が祖逖を除けと主張するのに逆らえず、

祖逖の軍権を奪い、劉隗(りゅうかい)、戴淵(さいえん)に与えてしまいます。

 

祖逖は、すでに東晋が王敦の私物と化してしまった事を嘆き、

晋の天下再統一が不可能になった事を気に病み、まもなく死去します。

 

祖逖に劣らず、壮烈な戦死を遂げた劉琨

 

一方の劉琨も負けずとも劣りません。

西暦306年に、并州刺史になると、晋陽から幽州、冀州と転戦します。

しかし、当時、西晋を脅かしていた匈奴の王朝、漢(後に前趙を名乗る)の

劉淵、劉聡(りゅうそう)親子に度々敗れてしまいます。

 

劉琨も、ド根性を発揮し、胡族には胡族とばかりに、匈奴と反目する

鮮卑拓跋部(せんぴ・たくばつぶ)の拓跋猗盧(たくばつ・きろ)と

同盟を結んで戦争を継続します。

負けても負けても、何度でも立ち上がる根性が西晋で評価され、

平北将軍、司空、并・幽・冀三州諸軍事まで任される程に出世し、

劉淵や前趙の名将、石勒にも激しい抵抗を続けます。

 

最後には、鮮卑段部の段匹磾らと結びますが、西暦318年、

東晋建国に功績があった王敦が、手柄を立てる劉琨を邪魔に思うようになり

段匹磾(だんひつてい)を唆す形で、劉琨を暗殺しました。

 

熱い友情とド根性、そして非劇的な死は無双キャラ向き

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いかがでしょう、祖逖と劉琨、若い頃から西晋を復興させるという

忠義を貫き、異民族相手に堂々と戦い続け、片や敵に恐れられ、

尊敬され、片や、ど根性で最後まで戦い抜くという二人の強烈な生き方。

両者とも、結局、味方に殺された当たりも涙を誘います。

真・三国無双の晋キャラは、この二人で決まりではないでしょうか?

(画像引用元:真・三國無双15th Anniversary)

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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