孔明だけじゃなかった!?呉にも天下三分の計を唱えた人物がいたってホント?




天下三分の計

 

天下三分の計。

この計略は漢の国士無双韓信の軍師であった蒯通(かいとう)が最初に発案した計略で、

後に三国志一の大軍師として知られている諸葛孔明に受け継がれることになります。

さて三国志でこの計略を唱えたのは孔明が最初であり、

魏では天下を三分割にして統治しようとは誰ひとり考えていなかったのではないのでしょうか。

 

周瑜

 

また孔明が天下三分の計を計画していた頃、呉では周瑜(しゅうゆ)が軍事に関してのトップでした。

彼は天下を三分割にするようなまどろっこしいことをするのではなく、

天下を二分して呉が西・南から魏へ攻撃して攻略していく天下二分の計を考えておりました。

しかし呉でも周瑜の天下二分の計に隠れながら、

天下三分の計が実は唱えられていたことを知っておりましたか。

今回は意外と知られていない呉の天下三分の計を唱えた人物をご紹介したいと思います。

 

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天下三分の計を呉で唱えたのはこの人だ!!

周瑜の魅力

 

呉は赤壁の戦いで大勝利を収めるとこの戦いの大都督(=総大将)であった周瑜が、

呉の軍事を担うことになります。

彼は呉が天下統一するための計略を孫権に披露しており、

彼曰く「呉が天下統一をするためにはまず、益州の劉璋(りゅうしょう)を討伐して益州を平定し、

その後漢中の五斗米道(ごとべいどう)を平らげて、

西に割拠している馬超(ばちょう)韓遂(かんすい)達と手を組みます。

そして西からは関中軍と漢中から出撃する呉軍、荊州方面から呉軍を北上して魏軍と決戦を挑む軍。

最後に合肥(がっぴ)方面から攻撃を仕掛けて、徐州・青州を攻略する軍の三軍連動作戦を

行えば、魏軍を打ち倒すことができるでしょう。」と進言します。

孫権は周瑜の進言に従って国の方針も彼の進言にそうような形で進んでいくことになります。

この周瑜の天下二分の計もとい三軍連動作戦よりも前にある人が違う計略を唱えておりました。

 

魯粛

 

その人物は二代目大都督として呉軍の内政と外交、軍事を担うことになる魯粛(ろしゅく)でした。

 

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魯粛の天下三分の計

魯粛

 

魯粛は孫策(そんさく)に一時的に仕えたこともありましたが、

孫策は彼の才能を見抜くことができずに下っ端の役人のような仕事をさせられておりました。

そのため孫策が亡くなると彼は故郷へ帰ろうと考えており、

実際にその準備を行っておりました。

 

魯粛と周瑜が詐欺を決行

 

しかし親友である周瑜がしつこく「帰る前に一度だけ孫権どのにあって欲しい。

君の能力を見抜く目をあの方は持っている」と何度も誘ってくるので、

彼は致し方なく孫権の元を尋ねることにします。

孫権は魯粛が来るといろいろなことについて述べ、大いに話は盛り上がっていきます。

そして彼は孫権が気に入ってある秘策を話します。

彼の秘策は「魏は強すぎて孫権どのの国一つでは対抗することは難しいでしょう。

そのため鼎の足の一本として江東に割拠して、

魏軍が攻めてくれば反撃して追い払い時を稼いでおれば、

必ず状況が変化するでしょう。

それまでに江東で力を養っていくことが肝要であるとと考えます。」と述べます。

この秘策に孫権は感心して、彼を幕僚として迎えることになります。

 

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三国志ライター黒田レンのひとりごと

黒田廉

 

魯粛は孫権の幕僚として参加すると周瑜と共に孫呉を支えていく重臣として活躍。

しかし魯粛は孫権の重鎮として内政全般をになっている張昭からあまり好かれていませんでした。

張昭は孫呉のスローガンとして天下統一と後漢王朝を支えていくことを目標としておりましたが、

魯粛の天下三分の計はこの方針を全く無視しているやり方であったので、

彼と歩調を上手く合わせることができませんでした。

しかし魯粛はそんなことは一向にお構いなしで、周瑜亡き後は自らが提唱した天下三分の計を

実行するべく邁進していきます。

孫権は天下三分の計が実現され、

皇帝に即位した時に魯粛が天下三分の計を唱えてくれたからこそ今の自分があると

彼を大いにほめたたえていたそうです。

 

参考文献 朝倉書店 十八史略で読む三国志 渡邉義浩著など

 

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