はじめての三国志コミュニティ
はじめての三国志コミュニティ




はじめての三国志

menu

はじめての漢

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」のことわざを作り出した班超って一体何者?

この記事の所要時間: 745




21-1_班超

 

前漢の光武帝(こうぶてい)の息子である明帝(めいてい)・章帝(しょうてい)・和帝(わてい)の

三代の皇帝に仕えていた軍人・班超(はんちょう)

彼の家系は全て文人を輩出していた家系で彼も青年期までは文の道を志しており、

勉学に励んいでいました。

しかしあることがきっかけで軍人への道を歩むことになります。

また彼は青年期に勉学を学んでいたことがきっかけで、

様々な故事を残しており現代人である私達も使ったことがある「虎穴にいらずんば虎子をえず」の

ことわざを作った人です。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:あの光武帝がダジャレ大好き!?初陣で早くもギャグをかます劉秀に萌え




一家全員が文系

筆を握り満足できない班超

 

班超の家は全員文系の家系で、父・班彪(はんひょう)は

司馬遷(しばせん)が書いた歴史書である「史記」の注をつけたりした歴史家です。

班彪は子供にも恵まれており二男一女を授かります。

長男を班固(はんこ)、次男を班超、そして一番下の女の子には班昭(はんしょう)と名をつけて

可愛がります。

彼らは父が歴史家であることがきっかけで勉学に自主的に励んでいきます。




兄と妹は文学者として歴史に名を残す

陳寿

 

班固は勉強を必死に行い父が病で倒れた後父が編纂していた「史記」の書きかけを完成させ、

歴史書として名高い「漢書(かんしょ)」の基本部分を完成させます。

その後彼は漢の将軍であった竇憲(とうけん)と共に匈奴と戦い勝利を収め軍人としても

優秀な人物でしたが、竇憲が帝位簒奪を企てた事件の巻き添えを受けて処断されてしまいます。

そして班超の妹でもある班昭(はんしょう)は、兄が書き残して完成していない漢書の部分を

補い完成させております。

話が脇道にそれてしまったので元に戻しますね。

 

兄と共に首都・洛陽へ

朝焼け空 f

 

兄班固は父が亡くなった後、朝廷から招聘されて官職に就くことになります。

班超は母、妹と共に兄に従って洛陽へ向かいます。

兄班固は就職してまだ間もなくあまり収入がなかった為、一家は貧乏な暮らしをしておりました。

そこで弟である班超は家計を助けるために役所で公式文章を写すアルバイトを始め、

貧乏な一家の家計を助けていきます。

 

同僚に志を話す

禅 竹 f

 

班超はこうして毎日役所へ行って公式文章を写すアルバイトに精を出して、

家計を助けておりました。

しかしある休憩時間の時に彼は同僚と一緒に昼飯を食べていたのですが、

この席でため息交じりに「俺は筆を持って一生を終えたくない。」と同僚達に言います。

すると同僚は「じゃ何になりたいんだ。」と聞くと彼は

「俺は西域を見聞して武帝にその功績を認められた張騫(ちょうけん)のような人物になりたい」と

答えます。

同僚達は笑って「今の生活じゃ無理だろうな。まぁ夢は大きく持ったほうがいいけどな」と

笑いながら彼の志を聞き流します。

すると班超は彼らの笑い声を聞くと「ヘラヘラ笑っているお前らなんかに俺の志が

分かってたまるか。」と激怒して仕事に戻るのでした。

 

関連記事:前漢の外交官・張騫(ちょうけん)は大月氏と同盟を結ぶために西の国へ

関連記事:【武帝の欲望】あの馬が欲しい!汗血馬を手に入れる為に・・・・

 

占い師の元へ

趙達

 

班超は自分の志が笑われた事に怒りを覚え、仕事が終わった後もその怒りは収まらなかったため、

人相見の元へ向かいます。

人相見は彼を占うと彼に対して「君はまだただの書生だが、これから列侯になるだろう」と

言われます。

彼は自分の志と同じことを言った人相見の占いが非常に嬉しく、

危うく大声を出しそうになるのですが、一応理由を訪ねます。

すると人相見は「君の人相は燕のようなアゴと虎のような頭をしている。

この人相は燕のように鋭く万里の彼方に飛んで異国に着地すると、

虎が餌に食いつくような鋭さで獲物に食らいつき列侯となるのだ。」と人相見から言われます。

人相については自分ではよくわかりませんでしたが、

自分の志と同じことを占い師から言われたことで自分に自信が付きます。

 

関連記事:河了貂や媧燐もハマった?キングダムの時代の占いはテキトーで過激だった!

関連記事:なぜか気になる夢占い!曹操も劉備も初夢を占った?古代中国の夢占いと衰退した理由

 

 

匈奴討伐軍に参軍

光武帝劉秀part1 04 劉秀

 

光武帝劉秀(りゅうしゅう)の息子である明帝は漢の北に割拠している匈奴(きょうど)を

討伐するため出陣させます。

この匈奴討伐軍の大将は竇固(とうこ)と呼ばれる武将で、

彼の部下として班超(はんちょう)は参戦することになります。

彼は竇固と共に匈奴が駐屯している土地を攻撃した時に、

多数の匈奴軍の兵士を倒した軍功が認められられて西域にある国である

鄯善(ぜんぜん=前漢時代は桜蘭(ろうらん)に向かう正使の役職を命じられます。

班超は夢にまで見た西域への使者となれたことを非常に喜び、

意気揚々と西域へとと向かうことになります。

 

西域の国から大いにもてなしを受ける

光 f

 

鄯善国の王は班超達がやってくると彼らを歓待。

連日連夜の大宴が催され班超らもすっかりこの国をいい国だと思い込みます。

しかし数日が経つとこの国の雰囲気が変わります。

以前は連日連夜の大宴会が催されていたのですが、

それもすっかりなくなり鄯善王や臣下らの態度もそっけなくなります。

このような態度を見ていた班超はある予測を立てます。

 

漢と匈奴どちらに味方したらよいか迷っている

竹 f

 

彼は「奴らもしかしたら匈奴の使者が入ってきたことで

匈奴か漢かどちらに味方しようか迷っているため、

あのようなそっけない態度を取っているのではないのか」と自らの予想を立てます。

この予想があたっているか確かめるために以前接待をしてくれていた者を呼びつけてかまを

かけます。

班超は接待役に「そういえば匈奴の使者が来て幾日か経っているが、

彼らはその後どうしているのだい。」と訪ねます。

すると接待役は今まで宮殿で起きたことを洗いざらい班超に語ります。

班超は自らが立てた予想が当たっていた事を知り、

この状況を打開するためにすぐに行動に移します。

 

同僚達を鼓舞する

炎 s

 

まず接待役を部屋に閉じ込めた後部下達を呼んで宴会を始めます。

宴もたけなわになった頃突然部下を見渡して、

「お前らは西域に何をしに来たのだ。

褒美をたんまりともらっていい暮らしをするためであろう。

しかし現状我らの待遇が悪くなっている。

その原因はこの国に匈奴の使者がやってきているためだ。

もしこの国の王が匈奴へ味方すると表明した場合、我らは捕まり匈奴へ送られることになるであろう。

こうならないようにするにはどうすればよいと思う」と部下達に意見を求めます。

すると部下達は

「我らは皆どのようにすれば良いのかわかりません。

そこであなた様の意見に従い行動しようと考えております。」と述べます。

この言葉を聞いた班超は大いに頷き、彼らに自らが考えていた策を明示します。

 

作戦名「虎穴に入らずんば虎子を得ず」

火を放つ班超

 

班超は部下達に「この現状を打開するには方法は一つしかない。

それは夜中匈奴の使者達に攻撃を仕掛けて、彼らを全員仕留めることだ。

そうすれば王は大いに驚きと恐怖とで凍りつくことになり、

必然的に我ら漢に味方せざるを得ないであろう。

作戦名は名づけて『虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)』だ。」と

述べます。

この作戦を聞いた部下達は大いに頷き「いつ決行するのですか」と訪ねます。

すると彼は「今でしょう」と答え全員に装備をつけさせた後、

オペレーション「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を実行に移します。

【次のページに続きます】




ページ:

1

2

関連記事

  1. 王濬(おうしゅん)とはどんな人?呉を平定し、三国時代の終焉させた…
  2. 【司馬の八達】超厳しい父親に育てられた俊英・司馬朗の提案を聞かな…
  3. 董昭(とうしょう)とはどんな人?曹操の覇業を支えた重要人物
  4. 蜀軍キラーとして名を挙げることになった陳泰の戦いに痺れる!
  5. 孫策も憧れた「西楚覇王」項羽が残した伝説の戦いベスト3
  6. 劉邦の配下は悪党ばかりで最悪な軍だった?【後半】
  7. 張裔(ちょうえい)とはどんな人?あぶねぇ~もう少しで呉の文官にな…
  8. 36話:6人の英傑を裏切り最後を迎えた呂布

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【9月の見どころ】9/16公開予定:【潼関の戦い】曹操が作成した甬道が合理的過ぎた
  2. 【ネタバレ注意】キングダム545話「直感」レビュー&今後予想
  3. 「自治三訣」って一体どんな言葉?東京都知事の所信表明に出てきた言葉を分かりやすく!
  4. 蜀の勇将・姜維は司馬昭に嵌められ無念の最期を遂げる?
  5. 【三国志ライフハック】好きな事だけを優先してやった曹操
  6. 【男の嫉妬は怖すぎる】スーパーエリート袁術 VS スター劉繇(りゅうよう)

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

曹操に警戒された司馬懿の凄さはどこにあるのか? 三国志時代の字体とは?現代でも通じるの? 【三国志の矛盾】二帝並尊をなぜ諸葛亮孔明は認めたの? 曹操ってもしかしてフェミニストだった?銅雀台の侍妾エピソード 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十八話 「あるいは裏切りという名の鶴」の見どころ紹介 53話:体制を立てなおした劉備に曹操が襲いかかる 偶然の遭遇から因縁の仲へ!孫堅と董卓は元同僚だった!? 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース9記事【7/25〜7/31】

おすすめ記事

  1. 【シミルボン】拝啓 我が息子瞻へ・・諸葛亮息子への手紙
  2. 【濡須口の戦い功労者列伝】濡須塢を築き二度も曹操軍を撃退、呂蒙
  3. 【はじめての君主論】第3話:君主に必要とされる力量とは?光武帝と劉禅の違い
  4. 【ザ・犯罪】曹操軍に実在した墓泥棒組織 発丘中郎将・摸金校尉
  5. 「十万本の矢」孫権・周瑜・張巡の変遷とパクリ歴史を紹介
  6. 【はじめての孫子】第1回 そもそも孫子って、何?
  7. もし赤壁の戦いで曹操が死んだら歴史はどうなっていたの?
  8. 宗預(そうよ)とはどんな人?孫権が涙を流して別れを告げた蜀の外交官

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“邪馬台国"
PAGE TOP