架空戦記
まだ漢王朝で消耗してるの?

はじめての三国志

menu

前漢

【武帝の欲望】あの馬が欲しい!汗血馬を手に入れる為に・・・・

この記事の所要時間: 310




 

前漢の武帝は匈奴を滅ぼすために西の国の月氏と同盟しようと考え、

張騫(ちょうけん)を使節団の長に任命して派遣します。

そして13年後、彼の元に張騫が帰国。

彼は張騫から月氏との同盟が失敗に終わったことを聞き、落胆してしまいます。

しかし張騫からもたらされた西の国の情報を聞いて大いに興奮します。

その中でも一番気になった情報は汗血馬と言われる一日千里を走ると言われている馬の

情報でした。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:前漢の外交官・張騫(ちょうけん)は大月氏と同盟を結ぶために西の国へ




汗血馬欲しい病が再発

photo credit: israel gutier The way to the color via photopin (license)

photo credit: israel gutier The way to the color via photopin (license)

 

武帝は張騫の死後も西へ頻繁に使者を出しておりました。

頻繁に使者を西へ送り出すことによって西の国がどのような所で、どういった場所にあるのかを

調査するためです。

こうして得た情報を元に武帝は西の国がどのような文化を持ち、

どういった物産を有しているのかを知り得ることになります。

そんな中、ある使者が武帝の元に「大苑の国には汗血馬が何頭も保有されているそうです。

その場所は弐師城(にしじょう)と言われるところで飼育しているそうです。」と

情報をもたらしてきます。

武帝は張騫から汗血馬と言うものがどのような馬であったのかを知っており、

その時にすごく欲しくなりましたが、手に入らないため諦めておりました。

しかし大苑に汗血馬が大量にいることを知ると再び汗血馬欲しい病が発病してしまうのです。



大苑に汗血馬を譲ってくれとお願いするが・・・・

赤兎馬と武霊王

 

武帝は汗血馬欲しさのあまり再び大苑へ使者を派遣することを決めます。

そして使者の長へ「大苑の王へ汗血馬を譲ってくれるようにお願いして来い」と命令。

大苑の王へ送る贈り物は大量になり、中には黄金づくりの馬も入っておりました。

こうして使者は大苑に到着すると大苑の大臣に

「この贈り物をお収めください。

そしてお願いがあるのですが、大苑が保有している汗血馬を漢へ譲ってはくれないでしょうか。」と

お願いします。

すると大苑の大臣は「いや。漢からいっぱいもらっているし、欲しいものないから譲れない」と

却下します。

この返答を聞いた使者は激怒し、「ふざけんな。散々宝物をあげたのに馬すら譲ってくれないのか、

このケチめ」と言って黄金の馬を壁へ打ち付け粉々に打ち砕いて、大苑を出ます。

漢の使者の無礼を怒った大苑の大臣は漢の使者が帰り道に伏兵をおいて彼らを攻撃。

そして漢の使者が持っていた宝物をかっぱらってしまいます。

 

 

汗血馬を奪ってやる

三国志 ろうそく 写真

 

武帝は大苑の国が漢の使者を襲ったことを聞くと激怒。

そして弐師城で飼育されている汗血馬を奪うために軍を出動させることを決めます。

武帝はこの遠征軍の総大将に側室の李氏の一族である李広利(りこうり)を任命します。

李広利は遠征軍の総大将に任命されると張り切って遠征軍を率いて出撃。

この時李広利が率いていた人数は数万人でした。

 

関連記事:赤兎馬(せきとば)が活躍できたのは武霊王のおかげ

関連記事:【歴代名馬史上最強戦】赤兎馬と騅ではどっちが凄い?

 

遠征は大失敗

月 f

 

李広利は大苑に向けて進撃していきますが、食料補給がうまくいきませんでした。

その原因は飢饉にあります。

当時西では飢饉によって食料が欠乏している有様で、どの国も漢の軍勢に食料を提供できる

状態ではありませんでした。

そのため、漢の軍勢が来ると城門を閉めて過ぎ去るといった状態の国が数多くありました。

李広利は食料提供を拒んだ城へ猛攻をかけますが、小国の城すら落とせない有様でした。

こうした状況に李広利は焦り始め、食料がなくなる前に大苑の中都市である郁成という都市へ

攻撃を仕掛けます。

だがこの郁成の城は漢の攻撃に耐え抜くだけではなく、大反撃を行い漢軍を打ち払います。

李広利はこうして敗退し率いていた軍勢は飢饉と郁成の敗北によって一割も残らない状態でした。

 

前漢ライター黒田廉の独り言

黒田廉

 

さて李広利はその後どうしたのでしょうか。

彼は残った数千の兵を率いて漢に退却し、

武帝に「大苑の地は飢饉が続いており、我が軍は食料補給が間に合いません。

さらに大苑の国は引きている兵だけではとても勝ち目がない状態です。

そこで我らは相談して、一度兵を引くことにしました。

兵を引いて休憩を兵たちに取らせてからではないと勝ち目がないと思ったからです。

そして陛下に兵の増援してもらい大軍で一気に大苑を攻略したいと考えております。」と

お願いします。

武帝はこのお願いを聞き入れて、李広利に増援軍を派遣することにします。

さて李広利は増援を受けてから一体どうしたのでしょうか。

この続きをお楽しみに。

「今回の前漢のお話はこれでおしまいにゃ。

次回の武帝の欲望のお話を楽しみにしててにゃ。

それじゃあまたにゃ~」

 

関連記事:【架空戦記】帝政ローマ軍と三国志軍が戦ったらどっちが勝つの?軍隊の編成や武器なども徹底解説

関連記事:将軍ハンニバルとはどんな人?韓信と同時代にローマを震撼させた漫画みたいなスゴイ奴

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 三国志の武将も勉強嫌いだったけど勉強したら進化を遂げた蒋欽と呂蒙…
  2. 殷の紂王(ちゅうおう)とはどんな人?悪逆非道の限りを尽くした殷朝…
  3. 井伊直虎はおんな城主だったの?それとも男?身長は高かったの?直虎…
  4. 飛び出す三国志絵本「燕虎物語」が素敵!国際手づくり絵本コンクール…
  5. 張繍と賈詡は曹操に降伏したのは本心からではなかった!?
  6. 【魏の忠臣】王基が司馬家兄弟に噛み付いたのは魏の国家のためだった…
  7. 陳矯(ちんきょう)とはどんな人?忠誠心と優れた決断力を持っていた…
  8. 【第三回 放置少女】ひとりぼっちからの脱出と景品を狙い撃つぜ

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【保存版】カッコいい!三国志の精鋭部隊を一挙紹介
  2. 【はじさん書評倶楽部】人生の勝算(NewsPicks Book)前田裕二
  3. 「楚」ってどんな国?キングダム戦国七雄を徹底紹介
  4. 【三国志の誤植集】何平や喬国老や橋玄って誰?うっかりミスが大惨事!
  5. 武田信玄の最強の敵!?武田家を揺るがす大事件を勃発させた武田義信
  6. 【世界版】死者同士の結婚「冥婚」は韓国・台湾・アフリカ・フランスにもあった!?

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

【はじめてのセンゴク】播磨における予想外の展開と上月城の悲しい最後 【衝撃の事実】国士無双と言われた韓信に子孫がいた? 85話:曹操を油断させた潼関(どうかん)の大勝利 冒頓単于(ぼくとつぜんう)とはどんな人?漢帝国の宿敵で匈奴の名君Part.1 24話:呉・三国志 孫堅のあっけない最期 【実録】今川義元にいじめられ続けた井伊家と松平家 韓玄(かんげん)とはどんな人?劉備に降伏した長沙太守 【袁術のちょっとイイ話】袁術(えんじゅつ)と蜜柑のお話

おすすめ記事

  1. あなたが実際に兵士として戦場に行軍してみたらどれだけ大変なの?
  2. 合肥(がっぴ)むかつく!孫権が合肥攻略にこだわる理由とは?
  3. 三国志の英雄たちの詩を調べたら司馬懿ヒドすぎワロタwww
  4. ええっ?こんなに大変だったの!献帝の東遷を地図で徹底解説
  5. 関帝廟ガイド~知っておきたい、正しい「基本」の参拝方法
  6. 韓非が作った故事成語「矛盾と守株」の真の意味とは?
  7. 【シミルボン】ありえん?三国志の外交交渉が頓智勝負だった
  8. 意外!?金持ちの息子の曹操は貧乏症だった?

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP