はじめての三国志コミュニティ
はじめての三国志コミュニティ




はじめての三国志

menu

はじめての変

司馬家の皇帝殺害を正当化するための故事が存在した!?晋国を安定に導く文言

この記事の所要時間: 248




司馬昭

 

司馬昭(しばしょう)の時代、魏の王朝の皇帝として君臨していた曹髦(そうぼう)

彼は皇帝として君臨するために魏王朝の権力を欲しいままにしている司馬家を討伐するために

挙兵します。

この知らせを聞いた司馬昭は皇帝の軍を迎撃するように命令を出しますが、

彼の参謀役として活躍していた賈充(かじゅう)の軍勢によって曹髦は殺害されてしまいます。

司馬昭曹髦が殺害されてしまったことに驚き、親友である陳泰(ちんたい)に相談しますが、

彼の気持ちにそうようなアドバイスをもらうことができませんでした。

しかし皇帝殺害事件は司馬家の勢力が没落する可能性があったため、

早急に解決する必要がありました。

この皇帝殺害事件を正当化するために荊州の都督で有り、

学者としても有名であった杜預(どよ)が活躍することになります。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【三国志あるある】懐かしい!と思った人は40代!昭和では当たり前だった三国志事情




杜預(どよ)は名将でありながら学者であった

孔融

 

杜預は孫呉を滅ぼすために荊州都督として駐屯していた羊祜(ようこ)の後釜として赴任。

彼は孫呉討伐のために必要な物は水軍力であると考え、

益州で大きな船をいくつも建造させることにします。

益州で大きな船を大量生産したことで、水軍力は強化されることなるのですが、

大きな船を作った際に木屑が大量に長江へ流れていくことになります。

そのため孫呉の領地の中にも益州で作った木屑が大量に流れ込んでいくことになり、

呉でもこの木屑の量は晋が呉に攻撃を行う前触れではないかと考えた人達は

皇帝・孫皓(そんこう)に進言しますが、取り上げてもらうことはありませんでした。

こうして晉は大軍を輸送することが可能で、

攻撃力にも特化した軍事船団を率いて呉へ攻撃を仕掛けることになります。

この結果杜預率いる晋の大軍は呉軍を各地で打ち破ることに成功し、

水上でも呉軍散々に打ち破ることに成功。

そして呉軍を降伏させることに成功したことで、晋の天下統一が完成することになります。

さてこの呉軍討伐戦で大活躍した杜預ですが、

実は学者としても名声を得ており春秋左氏伝に注訳を付けるほどの「春秋左氏伝」マニアでした。




司馬家の皇帝殺害を正当化しなければ・・・・

司馬昭と司馬師

 

司馬家は晋王朝が完成する前に魏の皇帝を殺しており、

武帝・司馬炎の父司馬昭曹髦を殺害していました。

司馬家としてはこの事件を正当化しないと新しくできたばかりの晋国を安定に導くことができないと

考えておりました。

そのため学者である杜預は司馬家が打ち立てた晋の国家を安定的な国にするために、

皇帝殺害を正当化するための文言を春秋左氏伝に注をつけながら探しておりました。

 

皇帝殺害を正当化するための故事

胡亥

 

杜預は皇帝殺害の理由として春秋左氏伝から故事を引用した

「書殺例(しょさつれい)」と言うものを作ることします。

この書殺例によると「君主(皇帝・王)などがどうしようもないほどにポンコツである時には、

君主を殺害してもいい」と言うことを述べております。

上記の記載は杜預が自ら考え書いたのではなく、

周公も同じように行っていることを根拠として書殺例を完成させます。

 

三国志ライター黒田レンのひとりごと

黒田廉さん02a

 

こうして杜預が注訳を記載して完成させた春秋左氏伝によって、

司馬家が行ってしまった皇帝殺害を正当化させることに成功します。

この結果、司馬家が打ち立てた晋の国では皇帝殺害の黒歴史を葬り去ることに成功し、

安定的な国づくりへ励んでいくことになるはずでした。

晋は武帝・司馬炎が亡くなるとポンコツ司馬衷(しばちゅう)が跡を継ぎますが、

皇后であった賈南風(かなんぷう)が晋王朝を操ってやりたい放題したことがきっかけで、

晋は大いに乱れることになり反乱が勃発。

さらに異民族の軍勢が長城を超えて中華内部に侵入したことによって、

晋は滅亡してしまうことになってしまいます。

杜預が作った書殺例は晋の後の世界で生きることになっていくのです。

 

参考文献 朝倉書店 十八史略で読む 三国志 渡邉義浩著など

 

関連記事:献帝死亡説を利用した?劉備が漢中王に即位したのは孔明と法正の入れ知恵の可能性が浮上!

関連記事:孟達に全てがかかっていた!諸葛孔明の北伐は成功したかも?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 武田軍の西上作戦はなぜ失敗してしまったのか?武田信玄の病が関係し…
  2. 史書から見る曹操の評価がベタ褒めすぎてやばいってホント?
  3. 荀灌(じゅんかん)とはどんな人?父の危機を十三歳の少女が救った荀…
  4. 范雎(はんしょ)とはどんな人?平民から秦の宰相まで上り詰め、恩と…
  5. 超ネガティブな戦国武将・毛利隆元の偉大なる父を持ってしまった苦悩…
  6. 董卓は何で李儒や賈詡がいたのに賈詡を重用しなかったの?
  7. 真田昌幸にとっての領土拡張戦略と沼田城の重要性
  8. 三国志演義の一騎打ちは爽快極まりない個人と個人のぶつかり合いだっ…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 天才軍師 竹中半兵衛が編み出した鬼畜の作戦って何?
  2. 始皇帝が求めた不老不死は現代科学ではどれだけ進展したの?権力者が追い求めたアンチエイジングに迫る!
  3. 三国志 Three Kingdomsのここがすごい!スリーキングダムズを楽しむ3つのポイント
  4. 【諸葛亮孔明の心に残る名言】「好尚同じからずと雖も公義をもって相取る」
  5. 孔子の幼少期から青年期はどんな人だったの?
  6. 橋本左内とはどんな人?西郷どんが生涯尊敬した越前の天才

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

堀田正睦vs孝明天皇、地味な老中首座の実力とは? 炙り焼肉にソーセージ?とりあえずビールと言いたくなる三国時代の食事 【真田丸】幸村だけじゃない!曹操、孔明も使った赤備え!ザクとは違うのだよザクとは… 【有料記事】古代中国で大火事その意外な消火方法とは? 三国志の猛将に絡まれちゃった!!貴方ならどうする?身を守る究極の方法を伝授します! 三國志戦記とはどんなアプリゲーム? 五分でわかる蜀の名将達の現代にまで残る名言・逸話【三国志逸話列伝】 ええっ?曹操は歴史の先生として宮廷で採用されていた!?

おすすめ記事

  1. キングダム 529話 ネタバレ予想:犬戎の末裔
  2. 【諸葛亮 vs 織田信長】戦争費用捻出法!あれやこれやの財源探し
  3. 【第1回 幻霊物語~爆裂三国バトル~】蔡文姫さんと一緒に攻略プレイ!
  4. 116話:劉備、失意の中白帝城に没す!
  5. え?曹操が荀彧に三顧の礼?民間伝承の三国志が面白い!
  6. 董卓は火葬で放置プレイされてチョー惨めだったってほんと!?
  7. 【シミルボン】意外に現代っ子?飽きっぽく思いつき行動が多い曹操
  8. 【禁断の比較】最強は誰だ?世界の神々ランキングベスト9

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“西遊記"
PAGE TOP