広告募集
HMR

はじめての三国志

menu

執筆者:kawauso

昌文君(しょうぶんくん)はどんな人?実は昌平君と共に楚からやってきた人質?

この記事の所要時間: 319




キングダム

 

キングダムでは1巻から登場している古株で、最初からオジサンだった昌文君(しょうぶんくん)。

今ではすっかり文官が板についていますが、初期は剣を持ち戦っていますし、

本当は武官で王騎(おうき)の同僚で男気を評価されていた事も明かされています。

そんな昌文君、史実では、どんな人なんでしょう?

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:キングダムファンなら絶対読むべき!三国志も面白い!




そもそも、名前が明らかではない昌文君

嫪毐 ろうあい

 

昌文君(しょうぶんくん)について、分かっている事はほとんどありません。

いつ頃かは分りませんが秦の相国になり、紀元前238年に嫪毐(ろうあい)

反乱を起こすと、昌平君(しょうへいくん)と共同で反乱を鎮圧したとある位です。

 

そもそもの話として、彼は名前自体が明らかではなく、昌文君というのは、

列侯の敬称で、秦国のいずこかに領地を持っていた事を意味しています。

 

例えば、楚の春申君(しゅんしんくん)は、本名は黄歇(こうあつ)ですが、

手柄があり、淮北の12県を食邑として与えられて春申君と名乗るようになります。

今や過去の人の呂不韋(りょふい)は秦の咸陽の10万戸を食邑として与えられ、

文信侯(ぶんしんこう)と名乗っています。

また、李牧(りぼく)は紀元前233年、秦の桓騎(かんき)を撃破した後、

武安(ぶあん)という領地を与えられて以来、公式には武安君と名乗っています。

 

そう考えると、○○君というのは本名ではなく敬称なのです。

つまり、昌文君の本名は分っていないのです。




昌文君の出身は楚?その根拠は・・

キングダムと三国志

 

さて、昌文君は、キングダムでは、昌平君と共に丞相を務めて左丞相となっています。

これは、呂不韋が、その上のランクの相国に昇進して空位になった左丞相に、

秦王政の陣営が、昌文君をねじ込んだからです。

しかし、史実を見る限り、昌文君は相国になっており左丞相ではありません。

では、ありますが、昌平君、昌文君が共に左右丞相を務めているのは、

まったくのフィクションではないとも言えるのです。

 

というのは、昌文君は昌平君と同時期に相国に登っているからです。

左右の相国か前後して任命されたのか不明ですが、両者の処遇は、

赤の他人としては奇妙にシンクロしているように感じます。

 

衝撃事実!昌平君と昌文君は、同時期に楚からやってきた人質

 

これは呂不韋の時代ですが、趙から春平(しゅんぺい)侯と

平都(へいと)侯という人が秦に入って人質になっています。

楚からは、後の春申君黄歇と後に孝烈(こうれつ)王になる公子完(かん)が

昭襄王(しょうじょうおう)の時代に秦に人質として入ってきています。

どうやら、秦に入る人質はメインの人質とそのお付きの人という形で

二名がやってきていたような感じなのです。

 

こうして考えると、昌平君と昌文君は同時期に楚から秦にやってきて、

お互いに有能で相国まで出世した人なのではないでしょうか?

 

漫画では血縁も因縁もない関係で年齢も大分違うように見えますが、

本当は大体同年齢くらいで昌平君は楚に戻って楚王に即位している事から見ると、

昌平君が主の人質、昌文君が従者という扱いだったのだと思います。

 

 

昌文君も楚に帰ろうとしていた?

竹 f

 

謎が多い昌文君ですが紀元前226年に某山に移りそこで死んだとされます。

一見、なんの事はない記述ですが、事実であれば、この某山とは、

かつて楚が、黔中(けんちゅう)郡や且蘭(しょらん)郡を設置した場所で

後に秦の黔中郡になった土地なのです。

 

老齢になった昌文君が、何故、こんな辺鄙な土地へ移ったのか?

これはひとえに祖国に帰りたいという気持ちからではないかと

そのように思えます。

 

推測ですが、どうやら、秦が楚を攻めるようだと知った昌文君は、

心配でたまらず秦王政へ楚への帰還を願ったものの相国の重職を務めた

人間である為に許されず、それならばせめて、楚に近い土地への移動を願い

そして辿りついた黔中で病死したのではないでしょうか?

 

キングダムウォッチャーkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

全くの推測ですが、昌文君が帰国を許されず楚に近い黔中で病死した事は

同じく相国だった昌平君に大きな影響を与えたのかも知れません。

そして、強引に出奔して淮陽(わいよう)に移り戦争を回避しようとしたものの

項燕(こうえん)や楚の人々に泣きつかれ、最期は王に奉戴されたのでは?

 

こうして両者の接点を考えると、赤の他人とは思えず、両者とも楚人で

しかも、楚と秦の戦いに置いて複雑な胸中を持っていたと考えても

不思議はないかと思います。

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:原泰久スゲー!虚構の秦・斉秘密同盟に隠された意図とは?

関連記事:【見逃した方向け】情熱大陸に出演した原先生の苦痛の漫画人生

 

 

—熱き『キングダム』の原点がココに—

春秋戦国時代バナー





よく読まれている記事

キングダム 40巻

よく読まれている記事:【キングダム好き必見】漫画をより面白く読める!始皇帝と秦帝国の秘密をまとめてみました

 

兵馬俑 kawauso

 

 

よく読まれている記事:知らないと損する!始皇帝と大兵馬俑を100倍楽しむための外せないポイント

 

キングダム 政

 

 

よく読まれてる記事:【衝撃】秦の始皇帝陵は実は完成していなかった!壮大な地下宮殿と兵馬俑の謎

 

兵馬俑 kawauso

 

 

よく読まれてる記事:戦術マニア必見!兵馬俑の戦車で2200年前の戦略がわかる!

 

始皇帝

 

 

よく読まれてる記事:中華統一後の始皇帝は大手企業の社長並みの仕事ぶりだった!?彼が行った統一事業を紹介

 

kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 呂不韋の出世のきっかけはここから始まる!
  2. 三国志に出てくる鮮卑族ってどんな民族?
  3. 【5分で分かるビジネス三国志】三言で田嬰(でんえい)を動かした男…
  4. 【シミルボン】驚愕!三国志の時代の酒のマナー
  5. ホリエモンが舛添都知事を庇った理由と晏嬰で考える政治家倫理
  6. 秦の始皇帝の時代ってどんな時代?分りやすく解説するよ
  7. 王翦の一族はその後どうなるの?秦の中華統一に貢献した一族
  8. 孫策の独立理由に疑問!袁術は孫策に対して本当にケチだったの?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 劉邦や劉備も手本にした人物 「重耳」 とは?
  2. はじめての三国志チャンネル 第1回目 – 自己紹介編 【001】
  3. 112話:怒れる劉備は70万の大軍で呉を攻める
  4. 119話:孔明君のジャングル探検?南蛮討伐本戦
  5. 【大三国志 攻略3】滅亡も覚悟の8・8青州外交 どうなる同盟・天下乱舞の運命!
  6. 【驚愕の事実】三国志ではなく五国志だった!士燮(ししょう)勢力の台頭

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

小早川秀秋は関ヶ原の戦いでなんで西軍を裏切ったのか? 【キングダム】楊端和(ようたんわ)は実在した女将軍?史実を元に徹底解剖 とっても皇帝になりたかった袁術 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十六話「綿毛の案」の見どころ紹介 【センゴク】信長の仇討ちで秀吉についたのは、神戸、丹羽、掘、蒲生 いずれも名将で明智オワコンに・・ 飛信隊はどのような構成だったの?史実をもとに強さも考察 三国志に出てくる鮮卑族ってどんな民族? 曹植の存在が曹丕を歪めた?何で曹丕はあんな性格になっちゃったの?

おすすめ記事

  1. 信ってどんな人?キングダムの主人公は史実が少ない謎多き人物
  2. おんな城主 直虎の予備知識を得よう!女城主・井伊直虎は今川家に呪われているらしい
  3. 【異説三国志】三顧の礼はホントはなかったかもしれない!
  4. おんな城主 直虎を100倍楽しむ!今川に呪われてしまった井伊家宗家
  5. 三国志の猛将に絡まれちゃった!!貴方ならどうする?身を守る究極の方法を伝授します!
  6. みんなが名乗りたがる最高の位!皇帝と王の違いについて分かりやすく解説
  7. ホリエモンが舛添都知事を庇った理由と晏嬰で考える政治家倫理
  8. 【後漢王朝はこうしてダメになった】外戚VS宦官の争いってどうして起きたの?

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP