現在、漫画では趙の国門にあたる列尾を全力で攻めている秦軍ですが、
当初にチラッと出てきた、司馬尚(しば・しょう)の動向はまだ掴めません。
三大天に任命される程に能力抜群ながら、面倒くさい性格の為に仮病で領地に
引き籠っているらしい、司馬尚、彼はどんな性格なのでしょうか?
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この記事の目次
廉頗のように好き嫌いが激しい性格
自領の青歌に引き籠っている司馬尚、一般には病気の為に出仕しないとされていますが
事実は、趙の王宮が気に入らず、出仕もしないし三大天の要請も受けていません。
今の所、背中しか見えていませんが、見ると、そこまで若い将軍でもないようで
悼襄王(とうじょうおう)をバカと呼んだ廉頗(れんぱ)のような難しい気性のようです。
今回の戦いも、燕のオルド将軍が自領の青歌を荒らさなければ出て来なかった
可能性も否定できません、龐煖(ほうけん)のようなバーサーカーではありませんが
国への忠義から献身的に戦う人物ではないようです。
司馬尚は、どのように三大天就任を受けるのか?
さて、決定事項のように語られている司馬尚の三大天への就任ですが、
そう簡単にいくでしょうか?
「歴史の流れから、三大天に加わるしかないっしょ?龐煖死亡フラグ立つし」
まあ、それはそうなんですが、いい年したおっさんが、こじれた性格を推して
辞退し続けた三大天に成ろうというのですから、結構なドラマがいります。
信と漂のような「大将軍の夢の継承」というTHE少年漫画のような動機は
司馬尚では、あり得ないわけです。
kawausoの考える限り、龐煖が殺されたとしても、
「おのれ秦軍許せん」という敵概心から司馬尚が三大天になるとしたら
どうも動機が弱いように感じて仕方ありません。
龐煖との関わり合いも関係するでしょうが、あいつが濃密な人付き合いを
している人がいるとも思えませんしね。
そんなので欠員が出たからなし崩しで三大天、司馬尚では白けます。
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司馬尚、三大天就任の理由1桓騎の虐殺
司馬尚が辞退し続けた三大天になるには、己の好き嫌いを超えた大きな動機がいります。
例えば、それが趙のケースなら長平の戦い以来、秦兵に趙兵を虐殺され続けた
というような動機でしょう。
そこで、鍵になるのが、黒羊丘の戦いにおける桓騎(かんき)の蛮行です。
罪もない民衆を殺し、その首をアーチのように繋げて紀彗(きけい)に見せつける
皮肉にも、黒羊丘の戦いの勝敗を決定づけた、アレを桓騎は今度もやるでしょう。
そして、それを行う都市が司馬尚の領地である青歌だったとしたら・・
ずっと、青歌を守ってきた司馬尚の怒りが爆発し、打倒秦から、三大天への
就任要請を受けたとしても不思議はないと思うのです。
そして、後に桓騎を撃破するに至って鬼神のような知略を奮うでしょう。
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司馬尚 三大天就任の理由2 新しい趙王に忠誠を誓う
史実では、あの美少年好きのバカ王、悼襄王が紀元前236年に死去します。
漫画における年代も紀元前236年で、戦争の終結後か途中で死ぬ計算です。
ただ、あのように風呂で美少年に肩を揉まれ、ウハウハ健康そうに見えるので、
そうそう病死はなさそう・・となると考えられるのは暗殺ではないか?と思われます。
次の幽繆王(ゆうぼくおう)は、歴史上は暗愚だとされていますが、
悼襄王が若いですから、恐らく幼児として出てくるのではないでしょうか?
そして、実は奸臣、郭開(かくかい)に操られているとはいえ、名君の素養があり、
司馬尚は、その資質に魅了されるに至ります。
廉頗が趙の恵文王や孝成王の時代に仕えていたのと同じ理由です。
主君のカリスマにより、三大天就任を受ける気になるわけですね。
しかし、事実上、幽繆王は郭開に命を握られていて、司馬尚は心ならずも
李牧と共に、滅亡に向かう趙を支える事になるのです。
キングダムウォッチャーkawausoの独り言
kawausoの予想では、2の予想が、より信憑性があるように考えます。
流石に毎回、毎回、桓騎で憎悪を掻き立てるでは芸が粗すぎるように思うからです。
郭開は、反吐が出る程に嫌いながら、聡明な幼い趙王を守る為に、
北斗の拳で言う所のジャコウに天帝を幽閉され戦わざるを得ない
元斗皇拳のファルコのような立場に、司馬尚は立つのではないでしょうか?
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