架空戦記
HMR

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

小さい曹操が持っていた巨大な戦車についての考察

この記事の所要時間: 328




 

ちっちゃな英雄曹操(そうそう)、しかし、スケールの大きな彼は

「大きい事は良い事だ」とばかりに、なかなかスケールの大きいモノを保有していました。

それは、一輌で騎兵1万騎に匹敵すると言われた巨大重戦車だったのです。

実際に存在した巨大戦車、どのような姿だったのでしょう。

今回のはじさんは、曹操が持っていた巨大戦車について解説します。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:三国志の英雄たちの詩を調べたら司馬懿ヒドすぎワロタwww




戦車は前漢時代に廃れたんじゃなかったの?

 

中国の歴史に詳しい人なら、疑問に思うかもしれません。

 

「中国では、春秋戦国の頃までの戦いでは戦車戦が行われていたけど、

遊牧民を相手にするようになると、相手の騎馬に戦車ではついてゆけず、

結局、胡服騎射を採用して戦車は廃れたんじゃないの?」

 

はい、確かにそうですが、それは遊牧民との戦いの話であって、

平地での漢民族同士の戦いでは、依然歩兵が主力でしたから、

突破力がある戦車は、まだまだ使えたようなのです。

 

※春秋戦国時代の偉人】武霊王はなぜ胡服騎射を導入したの?

 

【春秋戦国時代の偉人】武霊王はなぜ胡服騎射を導入したの?




曹操の魏武註孫子によると三国志の時代にも戦車はあった!

 

曹操が孫子兵法書に注釈を加えて、余分な部分を省いて十三編にまとめた事は

よく知られていますが、この中で曹操は三国志の時代の軍隊の編成についても述べ、

戦車には軽戦車と重戦車の2種類があると言っています。

 

そして、軽戦車は馬4頭で引き1000両で一部隊として数える。

軽戦車一部隊には、歩兵を三万人配置するようにして戦車一両に

騎兵10人をつける割合で配置すると言っています。

 

どうやら、戦車に騎兵をつける事で、小回りの利かない戦車の欠点を補っているようです。

やはり、三国志の時代でも戦車は存在していたみたいですね。

 

関連記事:曹操って孫子の兵法書を編集した人だけど兵法を使って戦ったことあるの?

関連記事:【孟徳新書】曹操の兵法書は敵の手に渡らなかったの?

 

牛で引く、見張り台付きの重戦車もあった!

 

さらに曹操は、重戦車(装甲車)についても言及しています。

重戦車は、1台に炊事係2名、衣装係、1名、馬の番人が2名、

これら非戦闘員5名に戦闘員の歩兵が10名の15名で動かす。

軍鼓や階閣を乗せた場合には、馬では引けないので牛を使用するが、

その場合には、馬の番人2名は不用なので、13名で動かす事になる。

 

これは、凄い、馬では重すぎるので牛で動かす重戦車、

一体、戦場では、どんな働きをしたのでしょうか?

 

実際の戦力というよりこけおどしの意味が強い重戦車

 

実際に、こんな重戦車が戦場で活躍したのでしょうか?

しかし、周辺に歩兵10名を配置している事から考えると、

敵に接近されると逃げられなさそうで、お手上げな感じがします。

 

同時に、衣装係という兵士が奇妙ですが、これは指揮官に、

奇怪な仮面や衣装を着せて、高い所で太鼓を鳴らしながら味方の士気を鼓舞し、

敵の士気を下げる役割を担っていたか、そうでないなら完全な司令塔として

高い位置から、戦争全体を把握する役割を持っていたのではないか?

そのように想像してしまいます。

 

関連記事:司馬懿は大軍を率いていながら孔明にビビって逃走したってほんと?

 

重戦車の大きさは、どの程度だったのか?

 

残念ながら、重戦車は、牛で引かせたとあるだけで牛を何頭必要としたか?

馬を何頭必要としたか?については記述がありません。

では、ありますが、軍鼓を置く櫓や、階閣を設置したという事を考えると

地上、10メートル位でないと置く意味があまりないでしょう。

 

非戦闘員も最大で5名乗り組むのですから、移動スペースも相当必要です。

雰囲気としては、動く小さな砦という感じだったのではないでしょうか?

 

三国志ライターkawausoの独り言

 

魏武註孫子には出現する重戦車ですが、残念ながら正史三国志には、

重戦車が活躍したという記述はありません。

ですが、合理主義者の曹操が意味も無い重戦車について記述を残すとは

思えないので、存在していたのは事実ではないかと思うのです。

実際に重戦車が動くシーンはどんな様子だったのか?

興味は尽きませんね。

 

 

はじめての三国志アンケートはこちら

関連記事:これはみみっちい・・実は手紙をガン見していた曹操の逸話

関連記事:曹操の詩の世界を体験してみよう

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. うち結婚しないから!自ら両耳と鼻を切り落とした夏侯令女が烈女すぎ…
  2. あの曹操が箱入り娘ってどういうこと!?華容道って、なに?
  3. ホウ徳の叩き上げ人生録!関羽に降伏せず忠義の人と讃えられた関中の…
  4. 諸葛孔明の弟、諸葛均ってどんな人だったの?
  5. 集まれ曹操の25人の息子たち・その2
  6. 袁渙の「政治力」がスゴイ!はちみつおじさん袁術と虎の如き強さを持…
  7. これは意外!最初は漢王朝を庇っていた袁術
  8. 木牛流馬って何?孔明の発明で輸送問題が解消し北伐で大活躍?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【解煩督】呉にだっているぜ!解煩、敢死、無難、様々な特殊部隊
  2. 114話:蜀キラー陸遜、劉備を打ち破るための不気味な沈黙
  3. 【センゴク】浅井・朝倉の滅亡と羽柴秀吉の出世を徹底分析
  4. 授業や教科書では教えてくれない長篠の戦いをセンゴクから見てみよう
  5. 【シミルボン】ドキッ!全員男!三国志の時代にあった男同士のひざまくら
  6. 【センゴク】最前線拠点の城主と調略戦に明け暮れた秀吉のご褒美って何?

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

杜預(どよ)ってどんな人?破竹の勢いで有名になった政治家 【素朴な疑問】呉には何で五虎将軍や五大将軍がいないの? うぐ、どうしても董卓と呂布に勝てない……! 公孫瓚特集:悔しかったら雨を降らせてみろ・その2 三国史を英訳すると素敵すぎる!インターナショナル中国文学! 51話:武将を惹きつける人間磁石 劉備玄徳 【中華版聖闘士○矢】集まれ!光武帝と雲台二十八将を全員紹介 【シミルボン】三国志の裏側:使い捨てられる兵士はどこからやってきたのか?

おすすめ記事

  1. 信長ジェラる?高松城水攻めからの甲州征伐の流れが完璧すぎる
  2. 賈充(かじゅう)とはどんな人?司馬氏の地位確立と晋建国の功臣【晋の謀臣列伝】
  3. 正史三国志と三国志注に出てくる趙雲はビックリするくらい全然違う!
  4. 【シミルボン】意外に現代っ子?飽きっぽく思いつき行動が多い曹操
  5. 頭がキーン…頭痛に悩んだ曹操、三国志演義は医学的に正しかった?曹操の見た幻覚の原因は何だったの?
  6. 【三国志if】もしも劉備が諸葛亮孔明にフラれていたら!?
  7. 【三国志と節税】ふるさと納税で得しよう
  8. 盧毓(ろいく)とはどんな人?魏の逃亡兵を規制する法律に「待った」をかけた政治家

はじさん企画

帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP