「鈴木?どちらの鈴木さんですか?」もし、あなたがこのようにしか
取引先に覚えてもらえていないなら、それはビジネスマンとして残念な話です。
苗字が地味だから、仕方ないという話ではありません、それはあなたが没個性であり
その他大勢としか認識されていない事になるからです。
自分をその他大勢から抜けださせる方法、それがキャッチコピーを造るという事です。
関連記事:【ビジネス三国志】便利な人で終わらない重んじられる技術
この記事の目次
武田鉄矢、秋元康を名前以外で人に伝えてみよう
芸能人は、キャッチコピーをつくる事においては、プロ級の人達です。
例えば、武田鉄矢、秋元康を名前を使わずに他人に説明してみて下さい。
武田鉄矢なら、金八先生、もしくは刑事物語の主役の人で通じるでしょうし、
秋元康なら、AKB48の仕掛け人、あるいは、おにゃん子クラブのプロデューサー
このように説明すれば、そんなに難しくなく説明できるでしょう。
こうしたキャッチコピーは、彼等の存在と一体になっており、
それを見聞きすると自然に名前と顔が浮かんでくるようになります。
彼等ばかりではなく、珍獣ハンター=イモト絢子、サマーズ=三村・大竹、
PPAP=ピコ太郎等、まるでタグ付けされたようにキャッチコピーから、
顔と名前が引きだされてくる事が分るでしょう。
これらは偶然ではなく、意図的に視聴者に覚えてもらう為に、
産み出されたキャッチコピーなのです。
三国志でもキャッチコピーはとても重要だった
三国志の時代でもキャッチコピーは非常に重要でした。
一流の人物程、キャッチコピーを活用していて、例えば曹操(そうそう)は
「治世の能臣、乱世の奸雄」というキャッチコピーを人物鑑定家の
許卲(きょしょう)から半ば脅迫して引き出しています。
また、裏切り者の代名詞を持つ呂布(りょふ)は、
「人中の呂布、馬中の赤兎」と呼ばれていました。
これは、人の中で特に秀でた者は呂布、馬の中で特に秀でたのは
赤兎馬(せきとば)という異名です。
これ以外にも呂布は漢の飛将軍とも言われます。
前漢の名将だった李広(りこう)に匹敵する名将軍という意味の言葉でした。
いずれも俊敏で赤兎馬を颯爽と駆る呂布がイメージできます。
曹操軍の猛将の張遼(ちょうりょう)も「張来来」という武勇溢れるコピーで有名です。
これは「張遼が来るぞ!」という敵側の恐怖心が産み出したコピーです。
個人で出来るキャッチコピーの造り方
芸能人や三国志の武将のような武勇伝はないなーという人でも、
キャッチコピーを造る事は出来ます。
例えば、ある人は毎日ガラ違いの将棋の駒がデザインされたネクタイを締めて
商談に向かい、何度か目には将棋の人として覚えられました。
いつもスポーツ新聞を持参するので、スポニチの人と覚えられた人もいます。
何だかしょうもないようですが、そうではありません。
顔を覚えられると心理的に親密になり、腹の探り合いをしなくていいので
商談はスムーズに進む効果があるのです。
キャッチコピーの発展形 自分に箔をつける
単に顔を覚えてもらうばかりではなく、キャッチコピーには
自分に箔をつける効果もあります。
一番、簡単なのは、誰もが知る有名人と自分が知り合いだと吹聴する事です。
もっとも、PRにつかう有名人は自分の仕事に関係していないといけません。
スポーツにまるで関係ない仕事をしているのに、
「イチローと会った事あるよ」と吹いた所で、「へえーそう」で終わりです。
例えば出版界で言えば、敏腕編集者でヒットメーカーの
「幻冬舎の見城社長と知り合いなんだ」とでも言いましょう。
そんなの嘘じゃないかと思うかも知れませんが、どこかの会場で顔を合せ
名刺でも交換すれば、もう知り合いです。
相手が覚えているかどうか分りませんが、こちらは覚えていますからね。
その上で、、
「見城さん、石原慎太郎と仕事する為に太陽の季節を全文暗記したそうだよ
すげえな、とても真似できないよ」等と話を振ってみればいいのです。
この情報はウィキペディアで確認できるのですが、前後をぼかす事で
あたかも見城徹自身から聞いた話のように出来ます。
そこで、「え?本人から聞いたの!」とでも言われれば、
「まあ、俺だけじゃなくて、まわりに数名いたけど」とか言葉を濁せばいいのです。
検証できない位のうやむや感を出すのがミソ
このような有名人を使う箔のミソは、嘘か本当か判定できない事です。
適度に距離を取りながら知り合い感をPRする事で、
(この人、さえないけど、本当は凄いんじゃないか・・)
と思われ、一目置かれるようになります。
このような話を仕事をする人に何度か吹いていれば、いつしか、
あの人、見城社長と仲が良いらしいよ、、という風聞になり、
周囲から一目置かれるようになるかも知れません。
そのうち、本当に見城社長にまで名前が届いて知り合いに
なるかも知れませんよ。
ビジネス三国志ライターkawausoの独り言
何だか悪い事をしているような気がするかも知れませんが、
あなたがそう言った所で、著名人に迷惑がかかるわけでもないのです。
自分の顔を売る為に、使えそうな箔はどんどん貼っていきましょう。
やがては、その箔が本当になって、あなたの知名度が
本当にあがる可能性もないとは言えないのですから
関連記事:営業マン必見!諸葛亮孔明から学ぶ営業術。これがビジネス三国志だ!
関連記事:【5分で分かるビジネス三国志】三言で田嬰(でんえい)を動かした男
関連記事:【5分で読める】ビジネスマン必見!崩壊寸前の組織を建て直すなら司馬穰苴(しばじょうしょ)から学べ!
関連記事:知らないと貴方も騙される!龐統の心の誘導テクニックが使えるのでこっそり教えちゃいます!