2018年2月8日にファン待望の真・三国無双8が発売されます。
平昌冬季五輪以上に期待してその日を待ちわびている方も多いのではないでしょうか。
(画:真・三國無双8 公式サイト)
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この記事の目次
真・三國無双8の趙雲「京劇風コスチューム」って何?
(画:真・三國無双8 公式サイト)
初回購入特典は「趙雲の京劇風コスチューム」です。
白銀の華麗な衣装に「小旗」を4本差しています。
趙雲の京劇姿を見ることは稀なのでなかなかレアなアイテムといえるでしょう。
三国無双ファンであれば絶対に手に入れたいはずです。
そもそも京劇とは何?
京劇とは中国に誕生した一種のミュージカルです。
日本の舞台でイメージすると、リズムカルに歌って踊るミュージカルというよりも、
三味線・長唄に合せて舞う歌舞伎の方が近いかもしれません。
歌舞伎であれば化政文化時期に江戸で一世を風靡した
七代目・市川團十郎が有名ですね。演目はやはり勧進帳でしょう。
京劇は清代に誕生し広まっていくことになりますが、有名な演目はやはり三国志です。
と、いっても三国志正史ではなく、三国志演義をモデルにしています。
つまり劉備や関羽、張飛や諸葛孔明が主役であることが多いのです。
理由は三国志演義が大衆受けしているからということでしょうね。
京劇三国志が日本で人気の理由と愛知県芸術劇場
京劇の三国志が日本で人気の理由は、
単純に三国志演義が日本人に好意的に受け入れられているからでしょう。
ストーリーもよく知られていますので、観ていても展開にもついていきやすいですね。
特に明代に書かれた三国志演義は、朱子学(儒学の一派)の思想に基づいています。
朱子学といえば江戸幕府の公認学問でしたから、
当然現代の日本人の価値観にも共通します。感情移入もしやすいのではないでしょうか。
京劇は歌舞伎よりも動きが速く、アクション性が高いのでより迫力があります。
これも人気の理由かもしれません。
日中平和友好条約締結35周年記念の際には、
中国に唯一ある国立京劇団・中国国家京劇院が来日し「趙雲と関羽」を演じています。
中国でも最高級の武生として有名な趙永偉が趙雲を演じて話題となりました。
同時に関羽も演じています。
他にも2017年には国交正常化45周年を記念して天津京劇院が来日しています。
演目は三国志ではありませんでしたが、
中国国家京劇院の際のように「東京芸術劇場」「愛知県芸術劇場」
「NHK大阪ホール」で上演しています。
京劇でも有名な関羽のプチ雑学
京劇では、戦闘に長けた武将役を「武生」と呼び、
激しいアクロバティックな動きを要求されることになります。
背中に差した小旗は、1本で4騎を従えていることを示しています。
最大で4本まで差すことが可能です。
真・三国無双8の趙雲がちょうどこのコスチュームになりますね。
趙永偉が趙雲を演じるときも同様です。
京劇では張飛や諸葛孔明、呂布や貂蝉、二喬などが人気の役どころですが、
もっとも支持されているのが没後に神として祀られている関羽です。
美髯公と呼ばれていたように髯が長く、顔がなつめのように真っ赤であるのが関羽の特徴です。
さらに関羽を演じる役どころだけは武生から分けて特別に「紅生」と呼んでいます。
紅生を演じることはスターの証ですね。
はじめての三国志ライター ろひもと理穂の考察
もちろん実際の三国志の戦場で、背中に小旗4本も差して戦ったわけではありません。
京劇ならではの、観衆から観てわかりやすくしたという演出です。
ただ、京劇三国志に興味のあるファンにとっては、
このコスチュームの趙雲で三国無双をプレイできるのはたまらないのではないでしょうか。
真・三国無双8では、華麗なる京劇風コスチュームでの
趙雲の戦場での舞いをぜひ堪能してみてください。
実際に京劇を観たくなるかもしれませんね。(画:真・三國無双8 公式サイト)
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