まるでクリントイーストウッド?三国志は西部劇だった?


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カウボーイ、保安官、悪代官。似たようなものは、三国時代にもあります!

本日は三国志の一風変わった味わい方のご紹介。

アメリカの西部劇になぞらえて読んでみる!

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三国時代の呉(ご)は、未開の荒野が広がり先住民が闊歩するフロンティア

 

アメリカの西部開拓時代と言えば、未開の広大な大地に移住し

開墾や鉱物資源の採掘を行う人々が、ちょくちょく先住民族との

遭遇や衝突を経ながら自分たちの生活域を広げていった時代です。

このシチュエーション、三国志の呉とそっくりです。

三国志の時代、呉は漢族による開発が進んでいない後進地域とみなされていました。

ぼちぼち北方からの漢族の移民が入っているのですが、

洛陽(らくよう)のような中華そのものの気分でいられる範囲はごく限られていました。

呉が魏(ぎ)や蜀(しょく)などの政権に対して積極的な軍事行動を

起こさなかった背景には、国内の異民族対策が大変すぎて

そっちまで手が回らなかったという事情がありました。


馬の行商はまるでカウボーイ

 

西部劇に出てくるカウボーイは、野生化した牛を何千頭も集めて

数千キロも追い立てて、牛を出荷できる鉄道駅まで運ぶお仕事の人たちです。

三国時代の人たちは野生の牛を何千頭も集めて追ったりはしていませんが、

「馬の行商」という人物が三国志に登場していますので、カウボーイさながらに

馬を誘導して運ぶ人たちがいたのは確かです。道中、馬泥棒もいたでしょうから、

カウボーイみたいに武器を携行した野性的な男たちだったことでしょう。

ちなみに、三国志に出てくる「馬の行商」と言えば、蜀(しょく)の初代皇帝

劉備(りゅうび)が勉強に身を入れず音楽やファッションに凝って遊んでいた若い頃に、

劉備の人物を見込んで資金援助をした張世平(ちょうせいへい)と蘇双(そそう)。

馬を運ぶ仕事なら治安がいいほうが有り難いので、街をブイブイいわせていた

劉備アニキに資金援助をして安心して馬を運べる世の中にしてもらおうと

思ったのでしょう。

 

―熱き『キングダム』の原点がココに―

 

劉備(りゅうび)も孫堅(そんけん)も保安官

 

劉備も孫堅(そんけん。呉の初代皇帝孫権(そんけん)の父)も、無官の頃に

悪いやつらを退治した功によってお上から武装警察の役職に任じられました。

腕の立つ人物をスカウトして街の治安を守ってもらうという発想は、

保安官そのものですね。

西部劇にしても三国志にしても、保安官とゴロツキの出自は似たようなものです。


悪代官に泣かされる善良な市民


西部劇の鉄板シナリオというと、こんな感じでしょうか↓

毎日せっせと働いて実直に暮らしている善良な市民。彼らにお金を貸して、

返しきれないほどの金利を付け、借金のカタに土地を取り上げるという悪質な

土地接収を進める悪いやつ。役所の偉い人を金で抱き込みぐるになっていて、

誰も助けてくれない。このままではパパの農場が取られちゃう、と涙にくれる娘。

いきがかり上、悪いやつの一味と戦うことになるガンマン。

バンバンバン。

 

こういう感じ、三国時代にもあったと思いますよ。三国志の時代には、

役職をお金で買った官僚がもとを取るために搾取したので、

搾取に耐えきれなくなった農民が土地を捨てて流民になったり、

豪族の農奴になったりしています。


  

 

三国志ライター よかミカンの独り言

 

三国志演義は宋(そう)の時代の謹厳な儒教(じゅきょう)観に塗り込められているので、

物語のはじまりは頭でっかちな政治家さんたちがしっかり治めていたところに

急に黄巾の乱が起こったかのように見えてしまいます。

しかし実際は、黄巾の乱が起こる以前から天下は魑魅魍魎(ちみもうりょう)が

跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)するワイルドな様相をていしていました。

西部劇になぞらえて考えると、三国志のイメージが変わりますよ!

おすすめの西部劇小説

『アパルーサの決闘』 ロバート・B・パーカー 著

あのラストシーンはよかった……! 三部作の第一作目ですが、

ラストシーンがよすぎて残りの二作も読んでしまいました。

どれもよかったです。第一作目だけでも独立して楽しめる内容になっています。

 

 

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■古代中国の暮らしぶりがよくわかる■

 


 

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