三国志の魏を作り歴史に名を残した英雄・曹操(そうそう)。三国志のファンの皆様なら曹操が好きな方も多いと思います。黒田レンも曹操ファンの一人です。
しかし曹操は三国志演義(さんごくしえんぎ)が普及したため、小説やゲームでも悪役として描かれる事が多くて可愛そうな英雄です。そこで今回は黒田レンが一生懸命書店や図書館を巡って曹操を主人公にした本が無いか調査。そして黒田レンが曹操を主人公にした小説を読んでおすすめできる小説を三つご紹介したいと思います。
この記事の目次
曹操を主人公にした小説はどのくらいあるの!?
webや書店・図書館などを探して曹操が主人公となっている本を調査した結果・・・・曹操を主人公にしている本があると判明しました。さてどのくらいあるのか。レンが調査しただけでも六冊ほどありました。そこで今回はこの六冊の中から黒田レンが気になる本や読んだ本の中で、おすすめの本をご紹介しましょう。
曹操が主人公になっているオススメ小説その1:曹操・魏の曹一族(上・下)
曹操が主人公になっている本その1は、曹操・魏の曹一族(上・下)です。こちらの小説の作者は司馬遼太郎の友人として知られる陳舜臣(ちんしゅんしん)氏。タイトルの通り曹操が主人公なっている歴史小説です。上巻は曹操の若かりし頃が描かれ、有能な人材を登用して自分の勢力を磐石にしていく姿が描かれています。
下巻は曹操の父親としての姿が強調され、大勢力を築いた曹操が曹丕(そうひ)と曹植(そうしょく)どちらを後継者にするか、迷い葛藤している姿が描かれ、人間味のある曹操が描かれています。新しい曹操の一面を垣間見ることができる一冊と言えるでしょう。またこの小説は正史三国志や資治通鑑 (しじつうかん)を資料としており、史実の曹操の姿と陳舜臣さんの独自のフィクションを織り交ぜて構成されています。
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曹操が主人公になっているオススメ小説その2:曹操-乱世をいかに生きるか
曹操が主人公になっている小説その2は曹操-乱世をいかに生きるかです。この本ほ作者は長年ビジネス書を執筆していた酒井穣氏。ビジネス書を手がけていた酒井氏が曹操が生きた三国時代を参考にして、現代の課題について記されている新しいビジネス書となっています。
曹操が生きた時代を参考にし、現代の時代のビジネスにどのように反映することができるのか。黒田レンはまだこの本を読んでいないのですが、ざっくりと最後のページを読んで購入しましたが、まだ読み終わっていないので読み終わりましたら結果をお伝えしたいと思っています。ビジネス書としても読めるし、三国志が好きな方でも読める一冊です。
曹操が主人公になっているオススメ小説その3:曹操-三国志の真の主人公
曹操が主人公になっている小説その3は曹操-三国志の真の主人公です。こちらの作品は古代中国史を中心に執筆している堀敏一氏。この作品は従来三国志の歴史小説ではあまり取り上げられていなかった曹操が行ってきた政策や制度、曹操が活躍した社会背景などを取り上げています。また堀氏が曹操が行ってきた政策などについて、自分の見解を盛り込んでいる点も特徴と言えるでしょう。曹操が生きた三国時代を深く知りたい方にはオススメの一冊と言えます。
三国志ライター黒田レンの独り言
今回は黒田レンが曹操を主人公として取り上げられている本をご紹介しました。三国志演義の曹操はダークヒーローとして描かれています。しかし上記でご紹介した本の曹操はどれも魅力的に描かれ、今までの曹操のイメージを崩す本ばかりです。三国志演義の曹操しか知らない方はぜひこちらの本を見て、新しい曹操の一面を覗いてみてはいかがでしょうか。
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