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春秋戦国時代

諸子百家って何?春秋戦国時代に花開いた思想の数々をご紹介

孔子と儒教




儒教を広めた孔子

 

三国志』に限らず

中国史に関することに接していると

必ず付きまとってくるのが

「諸子百家」という言葉。

 

なんとなくうすぼんやり知っている気がするけれど

しっかり説明しろと言われると困るという人も

多いのではないでしょうか。

 

今回は諸子百家がどのようにして生まれ、

どのように発展していったのか、

その代表的なものは何なのかを

ご紹介していきたいと思います。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:諸子百家(しょしひゃっか)ってなに?知るともっと三国志が理解できる?

関連記事:まだまだあるよ!諸子百家シリーズ 陰陽家・農家・小説家

 

 

周王朝の凋落

周王朝の凋落

 

その昔、

殷の暴君・紂王(ちゅうおう)を倒した武王(ぶおう)

周王朝を立てました。

 

周は建国間もなく

武王に死なれるという

アクシデントに見舞われるものの、

武王の弟の周公旦(しゅうこうたん)の善政によって

国を安定させることに成功し、

平和な時代をつくり出します。

 

ところが、

代を経るごとに雲行きが怪しくなります…。

周では王を頂点に諸侯、卿、大夫、…といった

階級ピラミッド制度

すなわち封建制度を敷いていたですが、

その中でも王との血縁が濃い諸侯たちは

大きな力を持つようになっていきました。

 

周は王の力を保つために

諸侯に対して圧政を敷きますが、

かえって諸侯の反感を招いて軍事衝突し、

衰退の一途をたどることに。

 

ついには諸侯にクーデターを起こされて

周は東西に分裂。

春秋戦国時代が幕を開けたのでした。

 

 

この乱世をどげんかせんといかん!

孔子

 

周王室はもはやお飾りとなり下がり、

諸侯たちがあちらこちらで

「我こそが一番!」

とギャースカギャースカ争っている…。

 

そんな乱世を生きる人々の心には

「昔はよかったな…。」

「世の中がこんなふうになればいいのにな…。」

という平和への小さな願いが生まれました。

 

その中でも特に強く平和を願い、

具体的に平和のために奔走した者たちがありました。

彼らこそが「諸子」と呼ばれる者であり、

彼らが生み出した平和のための学問こそが「百家」です

 

孔子の愉快な弟子たち『はじめての孔門十哲』
孔門十哲

 

諸子百家の11学派

諸子百家の11学派

 

「諸」や「百」という漢字からも推察できるように、

春秋戦国時代には

たくさんの平和を願う者たちや学問が生まれました。

 

そんな諸子百家は後世学者たちによって

何度か分類されていますが、

最終的には次の11の学派に分けられました

 

1.儒家

武力ではなく、王の徳によって人々を治めるべきだという学問。

孔子(こうし)は特に周の礼を復興させることを求めた。

 

2.道家

老子(ろうし)荘子(そうし)が説いた自然の流れに逆らうまいという学問

流れに身を任せることにより、世の真理に至る。

 

3.法家

商鞅(しょうおう)韓非(かんぴ)が説いた法により人々を支配すべきだという学問。

特に韓非は人の性は悪であるとして信賞必罰の重要性を説いた。

 

4.墨家(ぼっか)

墨子(ぼくし)が儒家の解く仁の不平等さに疑問を抱いて創設した学問。

全ての人を平等に愛することを説いた。

 

5.名家(めいか)

公孫龍(こうそんりゅう)恵施(けいし)といった思想家が挙げられる。

そもそも名家の祖といえる両者は

物事のつながり、すなわち論理についての

人々の認識の矛盾を正していくべきだと

主張していたようだが、

難解すぎて弟子たちに正しく伝わらず、

哲学に昇華できずに詭弁に陥ったという不遇の学問。

 

6.陰陽家(おんみょうか)

世の中にある全ての物事は

陰と陽の2つに大別できるとし、

その均衡を保つことが平和への急務であると説いた学問。

後に、五行思想を取り込んで

より科学的に物事を捉えようとする学問に昇華。

鄒衍(すうえん)が陰陽家の代表として仰がれる。

 

7.縦横家(じゅうおうか)

各国を渡り歩き

弁舌によって外交を有利に進めようとする学問(?)。

交渉術と言った方がしっくりくる。

代表的な者としては

秦以外の国で連合して秦を倒そうという合従策を説いた蘇秦(そしん)

秦と同盟して生き残ろうという

連衡策を説いた張儀(ちょうぎ)の2人が挙げられる。

 

8.雑家(ざっか)

儒家や道家、法家などの思想の

良い所を抽出してミックスした学問。

代表的な書物としては呂不韋(りょふい)による『呂氏春秋』や

劉安(りゅうあん)による『淮南子』が挙げられる。

 

9.農家

許行(きょこう)という人物が説いた

尊い身分の人も卑しい身分の人も

皆一様に農業に励むべきだという学問。

 

10.小説家

日常のひょんな出来事を書き記した者たち。

鬻子(いくし)がその代表として挙げられる。

故事を語り継ぐことによって

人々を諭そうとしたと考えられる。

 

11.兵家

孫武(そんぶ)が著した『孫子』などに代表される

軍略や政略に関する学問。

 

三国志ライターchopsticksの独り言

三国志ライターchopsticksの独り言

 

儒家や道家など、

よく目にする有名なものから

名家や農家などの

ものすごくマイナーなものまで

諸子百家には色々なものがありますね。

 

思想の内容は当然それぞれ異なりますが、

どれも同じく平和への願いから生み出されたものです。

これらの思想を突き詰めていけば、

平和とは何なのか

その答えを見つけ出せるかもしれません。

 

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関連記事:諸葛亮は結局どの思想を重んじていたのか?

関連記事:衝撃の事実!呂不韋は始皇帝の父だった?諸子百家のいいとこ取りの雑家

 

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銭大昕の史学考証が専門。
片田舎で隠者さながらの晴耕雨読の日々を満喫中。

好きな歴史人物:
諸葛亮、陶淵明、銭大昕

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どうぞよろしくお願いいたします。

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