三国志の武将も登場!道教の神様まとめ




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老子(ろうし)道家

 

道教は古代中国における三大宗教の一つで、古くは春秋戦国時代の老子(ろうし)莊子(そうし)の思想を基礎と生まれたと言われています。

 

于吉と張角

 

三国時代とも関わりがあり、黄巾(こうきん)の乱で民衆を率いた張角(ちょうかく)が興した太平道、張陵(ちょうりょう)が蜀群で興した五斗米道(ごとべいどう)は道教の元になっていると考えられています。

 

神様になった関羽(関帝廟ver1)

 

また、道教は数多くの神様が存在しますが、中には関羽(かんう)のように実在する人物が死後に神様となったケースもあり非常に興味深いです。今回はそんな道教の神様の中でも有名な人物をまとめて紹介していきますので、お楽しみに!




道教における最高神「三清」

 

三清(さんせい)は道教を形成する重要な神様です。この神様を抜きに道教は語れないといっても過言ではありません。また、道教における最高神は時代によって変わっているのですが、最初の最高神はこの3名から始まりました。

 

元始天尊(げんしてんそん) 全てのものよりも先に誕生したと考えられていて、宇宙における最高神とも言われています。道教で最初に最高神になった神様です。

 

霊宝天尊(れいほうてんそん) 太上道君(たいじょうどうくん)とも言い、元始天尊(げんしてんそん)の弟子でもあります。道教の根源でもある(たお)を司っていて、元始天尊に続いて2番目に最高神となりました。

 

道徳天尊(どうとくてんそん) 太上老君(だいじょうろうくん)とも言い、道教の始祖である老子を神格化した存在。三清の中では比較的様々な書物に描かれる事が多く、3番目に最高神となりました。

 

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三清の補佐役「四御」

 

四御(しぎょ)は三清と合わせて「三清四御」とも言われる存在で、万物の運用や統治をしている神様の集団です。

 

玉皇大帝(ぎょくこうたいてい) 玉皇上帝(ぎょくこうじょうてい)とも呼ばれ、現在は実質的な道教の最高神として祀られています。宇宙、地上、地底の三界を統べていて、道教の神様や仙人は玉皇大帝が選出し、使命を与えている言われ、宗派によっては関羽が現在の玉皇大帝(ぎょくこうたいてい)であるという説もあります。

 

天皇大帝(てんおうだいてい) 古くは天皇星という星を司る神様であったと考えられていて、儒教においては北辰(北極星)を神格化した存在とも言われています。日本における天皇という称号の起源という説も。

 

北極紫微大帝(ほっきょくしびたいてい) 天皇大帝の弟。玉皇大帝からの命令で雨や風など自然界の現象を統括しています。また、人間界では帝王の象徴として考えられ、皇家の禍福を司る神様です。

 

后土(こうど) 土地を司る神様の中では最上位の存在であり、四御の中で唯一の女神。社稷(しゃしょく)や山上、城隍(じょうこう)、土地神などの土地に関する神様を取りまとめている存在。

 

上記の他に南極老人(なんきょくろうじん)太乙救苦天尊(たいおつきゅうくてんそん)の2名を加え、六御とする説もあります。

 

五帝の補佐をする「五佐」

 

古代中国における5人の聖人を五帝と呼びますが、それを補佐する役割が五佐(ごさ)です。補佐する対象は五行思想の属性や方角に対応しています。

 

句芒(こうぼう) 東、木帝を補佐する役割で、木と春を司る。

 

祝融

 

祝融(しゅくゆう) 南、火帝を補佐する役割で、火を司る。三国志演義では孟獲(もうかく)の妻が同じ名前ですが、この火の神様の末裔とされています。

 

蓐収(じょくしゅう) 西、金帝を補佐する役割で、金と秋を司る。

 

玄冥(げんめい) 北、水帝を補佐する役割で、水と冬を司る。

 

・后土 中央、土帝を補佐する役割で、前述した后土と同じ。

 

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道教における女神

 

后土が女神であることには触れましたが、道教は男女平等を尊ぶ宗教なので女神はまだまだいます。ここで取り上げるのはその中でも比較的有名な神様です。

 

西王母(せいおうぼ) 古くは(いん)の時代から祀られていた神様で、中国神話においては創生の女神として描かれています。元々は半分動物、半分が人間の体の存在として描かれていましたが、後年になると人間態として描かれるようになりました。

 

九天玄女(きゅうてんげんにょ) 伝説では地震を引き起こす存在であり、鳥の体に人間の頭を持っていたとされています。また、線香の製造業における守護神としても有名。民間伝承では関羽が九天玄女の(びょう)にある井戸で顔を洗ったところ赤く染まって赤ら顔になったのだとか。

 

太陰星君(たいいんせいくん) 月を神格化した神様で、民間では神話に登場する嫦娥(じょうが)、あるいは同じく神話における月の女神常義(じょうぎ)であると言われています。中国の中秋(日本の十五夜)では嫦娥を太陰星君とみなして祀っている場所が多いです。

 

斗母元君(とぼげんくん) もともとは仏教の神様である摩利支天(まりしてん)で、中国で仏教が盛んになった唐代以前に道教の女神として祀られ始めました。四御である天皇大帝と北極紫微大帝(ほっきょくしびたいてい)の母で、他にも北斗七星として数えられる7人の息子がいます。

 

媽祖(まそ) 宋代の官吏の娘で本名は「林黙(りんもく)」。名前の由来は出生時に泣かなかったため。一般には「黙娘(もくじょ)」の名で知られています。生前は巫女でもともと災いを予知する力があった、後天的に神通力を得たなどの逸話があり、後に航海や漁業の守護神として祀られるようになりました。

 

碧霞元君(へきかげんくん) もともとは中国の華北地方で盛んだった山岳信仰が起源であり、「泰山聖母」など泰山を関する異名が多いのが特徴です。中国北部の文化形成に大きく影響したことから南部で盛んだった媽祖信仰と合わせて「北の聖母・南の媽祖」と呼ばれています。

 

麻姑(まこ) 神話の中に出てくる長寿を象徴する女神で、道教においては八洞神仙(はちどうしんせん)下八仙(げはっせん)に数えられる神様。もともとは普通の少女だったが、父親に怒られて牢に閉じ込められ、そこから逃げようとした時に異能の力が発現し、神様になったとされています。

 

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