日常生活

はじめての三国志

menu

はじめての変

老荘思想(道家)ってどんな思想?|ありのままに?

この記事の所要時間: 334
photo credit: p1050059 via photopin (license)

photo credit: p1050059 via photopin (license)

諸子百家(しょしひゃっか)の時代には数多の思想家が現れ、

さまざまな思想を展開していますが、特に現代にも影響を与えていると言えるのは、

『人徳と礼儀で国を治める』徳治主義を説いた儒教(儒家)

君主の人徳ではなく厳正な法律による法治主義を説いた法家

 

そしてもうひとつ、哲学的・観念的な思想を説いた道家

(老荘思想:ろうそうしそう)ではないでしょうか?

 

果たして、道家の思想とはどのようなモノだったのでしょうか?

 

関連記事:諸子百家(しょしひゃっか)ってなに?|知るともっと三国志が理解できる?

関連記事:儒教(儒家)ってどんな思想?|知るともっとキングダムも理解できる?

関連記事:キングダムの時代に開花した法家の思想

 

 

 

老荘思想(ろうそうしそう)ってどんな思想?

photo credit: IMG_2641 via photopin (license)

photo credit: IMG_2641 via photopin (license)

道家の大家である老子と荘子の名を合わせ、老荘思想とも呼ばれます。

『好きの反対は無関心』

という言葉があります。

え、『好きの反対は嫌い』じゃないのか?

そう思われる方も多いでしょう。

 

『好き』も『嫌い』も、その対象に関心を向けているという点では、実は同じベクトルにあると言うことができます。

 

どっかのアニメソングにも『大嫌いはちょっと好きなこと』、なんて歌詞がありましたね。

 

『無関心』とは、その対象に対して文字通り関心のないことです。

『嫌い』が『好き』と同方向の意識であると言えるのに対し、『無関心』は『好き』と対極にある考え方だと言えるでしょう。

 

……いきなり、何の話をしてるんだ?

と思われるかもしれませんが、つまり儒家や法家の思想に対する『無関心』、

つまり対極にあるのが道家の思想なのです。

 

道家の思想が生まれたきっかけ

photo credit: FallTree via photopin (license)

photo credit: FallTree via photopin (license)

諸子百家が隆盛を誇った時代、春秋戦国時代は生き馬の目を抜くような駆け引き、騙し合いの横行した時代でした。

 

儒家や法家の人たちは、国家の理想を説き、『国はこうでなければならない』と主張、

彼らの言葉は常に『~するべきだ、~しなければならない』で締められ、人に理想の実現を強要してきます。

 

しかし、それは同時に人々に、社会や政治への『疲れ』を生じさせる原因にもなりますね。
なんで『~せねばならない』のか? 別のそうでなくてもいいんじゃないのか?

理想に疲れた人の多くがそう考える(少なくともそう考える瞬間がある)でしょう。

道家の思想は、まさにそんなニーズに応えるべく現れた思想だったのです。

 

道家の思想の基本は「あるがままに」

photo credit: Flower Pedals via photopin (license)

photo credit: Flower Pedals via photopin (license)

道家の思想の基本は『自然に、あるがままにある』ことを最も良しとすることです。

この世界には『道』と呼ばれる真理があり、人の生き方は無理に立身出世を目指すのではなく、

ただその『道』に身を委ねて自然に生きるのが良い……

道家の思想はそう説いています。

 

それはまた、国家についても同じことが言えます。
国のあり方は、その国を強くしたり、人民を厳しく統治することではなく、

ごく自然に、まるで王朝も国家もないように感じられることそれこそが理想であるとされました。

 

 

三国時代に大ブーム!!の老荘思想

photo credit: bellagio via photopin (license)

photo credit: bellagio via photopin (license)

老荘思想の三大著書と言われる『老子』『荘子』そして占いを記した書『易経』。
この三つを合わせて三玄と呼び、これを元にした学問を『玄学』と呼びます。

この『玄学』を創始したのが、三国時代に魏に仕えた学者の王弼(おうひつ)と、

同じく魏に仕えた何晏(かあん)でした。(何晏は曹操の養子でした)

 

三国時代もまた、春秋戦国時代と同じく、闘争と政争が飽くことなく繰り返されている時代でした。

政治に携わり、立身出世しようと志しても、いつ誰がその足元を救うかわからい、そんなすさんだ時代です。

 

この時代、老荘思想に基いて世俗と関係のない哲学的な議論を行うことを『清談』と呼びました。

清談は王弼や何晏によって代表される魏の時代の『正始の音』(せいしのおと)と呼ばれる学風に始まり、

後に『竹林の七賢』と呼ばれる人々を生み出しました。

 

関連記事:白眼視の元になった竹林の七賢の阮籍、三国時代の故事成語

関連記事:三国志って何?はじめての人向け

 

現代に再評価される老荘思想

価値相対主義の時代と言われる現代、老荘の思想は再評価されつつあります。
正しさに疲れた時代、あるいは正しさの見えない時代だからこそ、

現代の価値相対主義にも通じる老荘の思想が人々の心を捕らえるのかもしれませんね。

 

関連記事:キングダムの時代に開花した法家の思想

関連記事:キングダム時代に活躍した法家 商鞅と韓非はどんな人?

関連記事:孔子・孟子・筍子?儒教(儒家)ってどんな思想?

 

 

—あなたの知的好奇心を刺激する諸子百家—

諸子百家 バナー

 

 

こちらの記事もよく読まれています

森 卵 s

 

よく読まれてる記事:諸子百家(しょしひゃっか)ってなに?|知るともっと三国志が理解できる?

photo credit: Sea of Tulips via photopin (license)

photo credit: Sea of Tulips via photopin (license)

 

よく読まれてる記事:キングダムの時代に開花した法家の思想

 

 

よく読まれてる記事:儒教(儒家)ってどんな思想?|知るともっとキングダムも理解できる?

 

 

この記事を書いた人:石川克世

石川克世 三国志

自己紹介:

小太郎さん(スキッパーキ オス 2歳)の下僕。

主食はスコッチウイスキーとコーヒーとセブンイレブンの野菜スティック。

朝風呂が生きがいの小原庄助的ダメ人間。ヲヤジ。

関連記事

  1. よく皖城で共闘できたね?三国志史上最凶に仲が悪かった甘寧と凌統
  2. 超分かりやすい!三国志 おおざっぱ年表
  3. 80話:曹操の命乞いで関羽が曹操を逃がす
  4. 寂しい、5日に1日しか帰宅できない三国志時代の武将達
  5. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース26記事【2/20〜2/2…
  6. 23話:二人の英雄を破滅に追いやる魔性の玉璽
  7. 曹植の存在が曹丕を歪めた?何で曹丕はあんな性格になっちゃったの?…
  8. 三国志の二次小説が江戸時代に書かれていた

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 曹操「赤壁で負けてなんていないんだからねっ」
  2. 劉備も関羽もイスラム教徒?中東シリアで流れる三国志アニメ
  3. 徳川家康との対決と信長包囲網構築へ
  4. 孫皎(そんこう)とはどんな人?孫氏一族の文武兼備な将軍。しかし関羽の呪いで……
  5. どうして魏は最強なのに、天下を統一できなかったの?
  6. まだまだいた三国志の名外交官たち5選

三國志雑学

ピックアップ記事

おすすめ記事

野心家の孟達(もうたつ)が時代を変えた!三国志の歴史に残る裏切り劇 曹操の迅速な機動力VS劉備の逃げ足の速さ 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第六話「初恋の分かれ道」の見どころ紹介 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース14記事【8/1〜8/7】 甘寧や袁術もびっくり!実は大事にされた料理人(厨師) スーパーDr華佗が曹操に殺された意外な理由に涙・・ 何から読めばいいの?三国志入門向けの小説と漫画を紹介! キングダムでお馴染みの秦の函谷関ってホントに難攻不落だった?函谷関に隠された秘密

おすすめ記事

  1. 冒頓単于(ぼくとつぜんう)とはどんな人?漢帝国の宿敵で匈奴の名君Part.2【完】
  2. 策士・張飛 (ちょうひ)が繰り出す瞞天過海の計&暗渡陳倉計ってどんな計略?
  3. もう一人の夏候、夏候淵(かこうえん)はどうして地味なの?
  4. 集まれ曹操の25人の息子たち・その2
  5. 孫策と周瑜の怪しい関係は事実だったの?子不語にある逸話を紹介!
  6. 今と変わらない?三国志の時代の勤務評価表を紹介
  7. 三国大戦スマッシュ!(さんすま)とはどんなアプリゲーム?
  8. 【危険】謀略の天才だった陳平の批判がエグすぎる

はじさん企画

袁術祭り
特別企画
異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
はじめての三国志TV
PAGE TOP