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キングダム603話ネタバレ予想vol2「李牧逆転勝利?鍵は舜水樹が握る」

2019年6月10日


 

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大人気春秋戦国時代漫画キングダム、602話では李牧(りぼく)の耳に鄴城(ぎょうじょう)王翦(おうせん)の伏兵で兵糧を焼かれ陥落寸前である事実が遂に伝えられました。

これにより、秦軍の兵糧が尽きるのを待つという防衛戦術が取れなくなった李牧は初めて陣形を変化させて、正面の王翦(おうせん)軍を

撃破しようとするのですが、その前に、李牧にはもう一つの切り札がある事を当人は忘れています。

李牧の懐刀で橑陽(りょうよう)で敗れ9万もの兵力を連れて列尾(れつび)に陣取る舜水樹(しゅんすいじゅ)です。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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キングダム603話ネタバレ予想vol2「橑陽から帰還した趙兵」

病気になった兵士

 

今では遥か遠い昔の事のようですが、長い紙面を割いた橑陽偏で、主に傷つき大損害を被ったのは、山の民と犬戎(けんじゅう)族でした。

騒乱を持ち込んできた舜水樹と公孫龍(こうそんりゅう)が率いている趙兵は9万人もいて、ほぼ無傷だったのです。

もっとも、その9万人でも山の民&秦の別動隊1万を加えた5万人に猛然と押し込まれて、結局舜水樹は楊端和を挑発する目的で

山の民を虐殺して曝し、橑陽に向かって、山の民と秦の連合軍を誘い込んだわけですが・・

つまり、舜水樹と公孫龍が率いる趙兵は、ほぼ無傷なまま終戦を迎えその後、山の民と同盟を結んだ犬戎に共闘を断られた上

そのまま朱海平原に加勢に向かうようなら追撃すると脅迫されたので右往左往(うおうさおう)した結果、舜水樹と公孫龍は列尾辺りまで下がったのです。

 

 

 

キングダム603話ネタバレ予想vol2「鄴を救援できる舜水樹」

 

列尾は鄴から離れているように見えて、王翦がお忍びで半日馬で駆ければ往復できるような至近距離にあるようです。

つまり、舜水樹と公孫龍は朱海平原にいる李牧なんかよりずーっと素早く鄴の救援に向かう事が出来ます。

 

それ以外にも、邯鄲(かんたん)には趙の近衛兵(このえへい)がいて、もっとも鄴から近いですがあの臆病で卑怯者のオフ王が出兵を許すとはとても思えません。

すると現実味があるのは列尾に陣取る舜水樹と公孫龍が率いる9万の趙兵だけが頼りです。

まさに李牧の立場から考えると、

「おら、動けよ舜水樹!お前が初めて俺の役に立つチャンスだろが」

という絶好のポイントにいると言えるでしょう。

本当に、あのミカン頭が有能なら今動かないでどうするの?というような絶好のチャンスです。

 

キングダムネタバレ考察

 

 

キングダム603話ネタバレ予想vol2「舜水樹が動かない理由」

罠を仕掛ける王翦

 

では、どうして舜水樹と公孫龍は列尾から動く様子がないのでしょう?

実は、舜水樹と公孫龍が列尾に駐屯しているのはちゃんと意味があります。

 

列尾は趙の国門で、王翦はここから趙の領内に進攻してきました。

また、咸陽から続く物資の補給ポイントでもあり、最悪、鄴攻略に失敗した場合に逃げ帰るポイントでもあります。

ここを舜水樹や公孫龍が抑えれば、少なくとも秦の補給を切断し王翦の軍勢の逃げ道を防ぐ効果はあると言えます。

 

しかし、それは、9万人もの趙兵を駆使してやる事でしょうか?

半分もあれば出来そうな事に9万人ものコストを掛けているなら舜水樹無能という事にしかならないでしょう。

もしそれが、鄴のピンチなのを知りながら舜水樹が動かない理由だとすればこれはもう軍法会議モノの職務怠慢でしょう。

 

キングダム603話ネタバレ予想vol2「鄴からの救援は列尾に届いていない」

 

或いは、鄴からの救援要請は最初から李牧のいる朱海平原にだけ向けられていて列尾には、救援要請は届いていないという事もあるかも知れません。

でも、趙では緊急伝令には伝書鳩を使っているので、救援要請は可能な限り広範囲に放たれていると考えた方が自然だと思います。

少しでも鄴の指導者に知恵があれば、李牧に援軍を送る余裕がない事を見通すくらいの推測は出来るでしょう。

それなら、列尾にも伝書鳩を飛ばすくらいの事はすると思います。

「列尾の舜水樹が鄴の陥落を知ったのは、陥落の数日後だった」みたいなナレ陥落は、ちょっと白々(しらじら)しいですよね?

   

 

キングダム603話ネタバレ予想vol2「大人の事情」

 

最期の理由は、漫画の都合という動かしようがない大人の事情です。実際、橑陽の戦いは秦の戦略上、全く不必要な戦でした。

楊端和は、王翦の命令通り、公孫龍と舜水樹の軍勢を朱海平原の北で殲滅させてしまえば、それで良かったのです。

それを舜水樹に山の民の同胞を虐殺された事に逆上し、誘われるがままに、橑陽城に誘導されて犬戎族と戦う羽目になったのは

全くの楊端和の落ち度でした。

 

これに乗らなければ、山の民は舜水樹と公孫龍の軍勢9万を殲滅させて、朱海平原に援軍として出現し、李牧の中央軍を背後から突いて

一気に趙軍を全滅に追い込めたでしょう。

個人的には、楊端和の失敗は、橑陽と犬戎族を手懐けた事を考慮しても大将軍に昇進させる事は出来ないほどの大きな失点だと思います。

 

ただ、それでは漫画が面白くならないので、作者は舜水樹の挑発に楊端和を乗らせたわけです。

ところが、そこからの展開も迷走しました。

舜水樹は山の民の食糧を焼き払いながら、以後は持久して山の民が兵糧切れで崩壊するのを待たずに、

敢えて総力を挙げて挑戦を受け続けてしまうという意味不明な事を繰り返したのです。

 

おまけに最初で趙兵を山の民に比較してかなり弱い設定にしたので、戦いの殆どが山の民vs犬戎族で推移してしまい

時間ばかりが掛かって、淡々とした展開になったのです。

つまり、作者にとって、舜水樹と公孫龍はチョイスを間違えたキャラで新章突入までは使いたくないのでしょう。

だからこそ、9万人もの兵数を温存させながら、舜水樹を極力漫画に登場させないように隠していると推測します。

 

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

 

このような経緯(いきさつ)から、kawausoは列尾の舜水樹と公孫龍は、絶好のポイントにいながら、鄴の救援に向かう事はないと思います。

もう日数も区切った事ですし、さっさと龐煖を信に斬らせ李牧を敗北させ桓騎には鄴で虐殺の限りを尽くさせ新章までの伏線を張って

二年以上も続く長い、長い鄴攻略編を終わらせる為に動くと推測します。

ここからさらに舜水樹を関わらせたら、それこそ鄴攻略編は、残り1日の設定のまま、なお半年くらい伸びるでしょう。

それは、いくらなんでもというのが正直な所ではないでしょうか?

 

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