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キングダム最新607話ネタバレ「総大将の対話」レビュー考察

2019年7月11日


 

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大人気春秋戦国時代漫画キングダム、607話では完全に起こりをマスターした王翦(おうせん)李牧(りぼく)軍の前衛である雷伯(らいはく)の軍勢を打ち破ります。

そして、最強の陣営大鶴を再現した王翦は、たった一人で趙の陣営に乗り込みました。

やがて、そこに出現したのは李牧、期せずして総大将同士の対話になった今回のキングダム、そこで王翦は信じられない一言を告げます。

色々衝撃のキングダム607話、いよいよレビュースタートです!!

 

※この記事はキングダム607話のネタバレが含まれる記事ですのでご注意ください。

 

自称・皇帝
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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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キングダム最新607話ネタバレ「軍勢を混ぜるから楽しいの!」

 

李牧軍の戦術を見抜いた王翦は起こりを有効に使い、雷伯軍に善戦します。

これに対し、雷伯は驚きを隠す事が出来ませんでした。そりゃあそうでしょう。

李牧が麃公(ひょうこう)の本能型の戦いを研究して生み出したカウンター陣を王翦がチラッと見ただけで模倣(もほう)したのですから

 

王翦「秦軍本陣、、、前へ!!」

 

王翦の元には、起こりを活用して雷伯軍に連戦連勝している情報が伝えられます。

すでに、雷伯の軍勢は中央で大きく破られていて、セオリーならそのまま中央突破が無難な選択でした。

 

王翦「迷惑だ。一気に決着をつける!!」

 

しかし、王翦は一転してセオリーを無視、腕を左に振って王翦軍を左へと移動させます。

これにより、王翦軍は田里弥(でんりみ)軍の方向に押し流され陣形をあえてグチャグチャにしてしまう王翦の指揮に、

李牧、カイネ、傅抵(ふてい)、雷伯、田里弥、倉央(そうおう)、敵味方全員が驚きの表情を見せたのです。

 

幾つもの渦を造り混沌の様子を見せる戦況にすぐに反応したのは、田里弥でした。

 

田里弥「今すぐに後方に待機している本隊を呼べ!!」

 

田里弥の指図で後方にいた王翦の本隊も混戦の中にさらに突入し戦場はさらにぐちゃぐちゃになってしまうのです。

 

 

 

キングダム最新607話ネタバレ「完成大鶴陣!」

王翦

 

雷伯「傅抵どうなっているんだこの状況は!陣形と戦略がぐちゃぐちゃだ、、、」

 

傅抵に聞いても仕方ないとは思うのですが、雷伯が戸惑っています。

同じ頃、李牧も王翦の動きの意図をつかみそこねて考え込んでいました。

 

王翦は、決して危ない橋を渡らない人物、大きなリスクをとりながら大勝負に出るという事は考えられない。

しかし、だとするとこの無謀としか思えない陣形も戦略も見えない布陣はなんなのか?

 

田里弥と倉央は、王翦に近い場所にいるだけあり、気がついていました。

外からは混戦に見えるこの状況が王翦にとって、全く混戦ではない計算づくである事を、、

 

 

王翦「鶴の陣を組め!!、第三、第四部隊は右側に移動、六七部隊は一塊になって前方の壁になり、

中隊は左側中心に盾となって防御だ」

 

突然に規則性を持ち出して動き出した、王翦の軍勢に雷伯は目を丸くしているばかり、一方で李牧も、王翦が何をしようとしているか

つかめない状態でした。

 

李牧(この混戦で陣形の指揮を執るのは容易ではないはず、王翦とは一体・・)

 

やがて混乱が収まると戦場には、大鶴陣が完成していました。

そして、全軍を驚かせたのは、その大鶴陣の真正面には、王翦がたった一騎で(たたず)んでいた事です。

 

キングダムネタバレ考察

 

 

キングダム最新607話ネタバレ「王翦と李牧」

剣を持ち戦う李牧

 

本来なら大鶴陣は、王翦が陣形の最後方に位置して完成する筈でした。

それが、まるで正反対に何の防御も置かないままで、王翦一人が前に向かって進軍したのです。

チャンスだ!王翦に矢を射かければこの戦争は終わる、趙兵がそう考える前に趙サイドでも異変が起きます。

分厚い趙兵の奥から、李牧がたった一騎で王翦に歩み寄ってきたのです。

 

秦と趙、全ての将兵が息をのむ中で総大将同士の対話が始まります。

 

李牧「はじめてお目にかかります、王翦」

 

王翦「よく出てきたな」

 

李牧「私も話をしたいと思いまして」

 

その後、李牧は王翦に対してすでに秦軍に兵糧がない事を見抜いていると告げ、命の保障を条件に降伏を勧めます。

負けずに王翦も、(ぎょう)の食糧が底をついた事を告げて降伏するに及ばない事を主張します。

 

李牧「鄴は我々の息の根を守る盾、そう簡単に陥落はされません。

鄴を失えば、趙はあなたを狙うように動くでしょう。

でも、趙の160年の歴史にかけてでも、そんな事は致しません」

 

李牧は鄴が難攻不落である事を力説しますが嘘でしょう。

それなら、必死こいて王翦の本隊とぶつかる必要はないからです。

 

王翦「歴史の重さなどで国は救えない、上がバカであればどんな国であろうと一気に滅びる

今、趙の唯一の支えはお前であり、お前がいなくなれば間違いなく趙は一瞬で滅亡する」

 

王翦は、暗にこれ以上、趙に忠誠を尽くすなと李牧に言います。

李牧はそれに対して「何が言いたい?」と王翦に問い返しました。

   

 

キングダム最新607話ネタバレ「王翦の病気は健在だった」

罠を仕掛ける王翦

 

王翦「李牧、私と手を握って力を貸してくれ。二人で最強の新しい国を作らないか?」

 

王翦は正面切って李牧に言いました。

どうせ趙はあのバカ王が君臨している限り、李牧の努力が報われる事はないのだから俺と手を組んで新しい最強国を作ろうと言うのです。

なるほど、確かに合理的な王翦が言いそうな事ですが、李牧はそれに対して、どんな返事を返すのでしょうか?

 

煽り:ついに相まみえた李牧と王翦、李牧に対して共に手を組んで新しい最強国を作らないかと誘いを掛けた王翦は本気なのか?

あるいは、李牧の魂胆の底を見透かす為のブラフなのか?

それにしても、李牧は、いまだに鄴は落ちないと力説している割に、それまでの余裕のある態度をかなぐり捨てたのと

整合性が全く取れていないのを内心どう思っているのか?

そもそも、兵糧が尽きて余裕で3日間経っているのに、何とも変化がない王翦軍を見てなにかあるとは思わないのか?

普通、3日も食料を抜いて王翦の号令一下で、ああも整然と動けないと思うのだが、どうして李牧はそれを見抜けないのか・・

色々な疑問を残したまま、キングダムは608話へと続きます。

 

キングダム608話予想

 

李牧が王翦の軍門に降る事はないでしょうし、王翦にしたって今さら、食糧が尽きている程度の事で李牧の軍門に(くだ)る事はないでしょう。

それにしてもびっくりしましたよ!まだ王翦軍の兵糧が尽きている設定生きているんですね。

あんなに威勢よく、縦横無尽に陣形を変える事ができる元気そうな兵がいるのになんでしょう、秦の兵は全員、仙豆でも持参しているんでしょうか?

作者は兵糧が尽きた設定を活かしたいのか?無かった事にしたいのかどっちなのか?皆さんはどう思いますか?

交渉がこのまま決裂すると、王翦軍と李牧軍は再び激突する事になりますがすでに、李牧の戦略眼は王翦の陣形を捉えられなかったので、

このままだといきなり不利という事になりますね。

大鶴陣まで模倣されてしまった李牧に、奥の手があるのか楽しみです。

 

追記:キングダム608話が7月25日に発表されました。

李牧は結局、王翦のスカウトを断り、李牧と王翦は正面から激突します。

一方の秦軍右翼では、久しぶりに弓矢兄弟が登場。

十槍の平秀により窮地にあった我呂を仁が得意の弓で救いました。

さらに、王賁はついに因縁の堯雲と再会、二人の一騎打ちが始まりそうです。

詳しくは↓から読めますよ。

キングダム最新ネタバレ608話「中央軍の勝算」レビュー考察

 

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

 

王翦の人材マニア病気、まだ治っていなかったようで懐かしい展開でした。

この調子だと、今後、登場する敵ボスは片っ端からスカウトしていきそうですね。

ただ、史実では王翦は李牧を殺害するのに一枚嚙んでいるようなのでその辺りがどう処理されるのかも楽しみです。

 

参考文献:史記廉頗藺相如(れんぱりんそうじょ)列伝

 

前回記事:キングダム最新606話ネタバレ「起こり」レビュー

 

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kawauso編集長

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