大人気春秋戦国時代漫画キングダム、現在は、飛信隊が金毛の軍を抜き、李牧の本隊の左翼を突いて、王翦の本隊との挟撃が実現しました。
今回は、それは別としてどうして秦が滅んだのかを解説しようと思います。
秦が滅亡に至ったのは様々な理由がありますが、根本的理由として中華統一により秦帝国が戦争を辞めてしまった事があるようなのです。
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この記事の目次
キングダム614話ネタバレ雑学「総兵力百万の総動員国家」
秦とそれ以外の六国の根本的な違いは、統治機構が一元化しているかどうかの違いでした。
六国は、権力を握っているのは王ばかりではなく、その側近や宗族である王族、あるいは有力貴族などに分散していました。
これでは、例え全体の力は100あっても、王の力は有力者の数だけ分散し、50になったり、40になったりと低下します。
しかし、秦では全ての権力が県制を通じて王に一本化されているので100の力を全て活用できたのです。
※県制:商鞅の改革で導入され、王の命令で各地の県に令という名前の一代限りの官僚が派遣される制度。
令には限られた権限しかなく、王の権力を代行する事しか出来ない。
戦争をするために生まれた国家作りをしていた秦
さらに、秦では15歳以上の男子全てに兵役の義務が課せられ総兵力は100万人にまで達していました。
どうして、これだけの兵力が必要だったのか?それは、秦が六国を征服する野望を持っていたからです。
権力の一元化と強大な兵力は戦争を遂行するのに最も適した制度であり秦はまさに戦争をする為に生まれた国家でした。
キングダム614話ネタバレ雑学「中華統一により法家は厳しいだけの制度に」
秦は、徹底した実力主義の体制を採用していました。
王族でも手柄がないなら降格させられ、将軍でも敗北すれば処刑、その一族は奴隷の身分に落とされるなど厳しいものです。
しかし、逆に能力さえあれば、信のように下僕の地位から、将軍を望むのも不可能ではありませんでした。
秦では、什伍の制により人民は住み慣れた土地を移動させられ赤の他人と伍を組ませられました。
この伍は連帯責任であり、伍から犯罪者が出ても報告しないと五家族全てが処罰の対象になりました。
逆に、速やかにその事を知らせると褒美が出たのでこの五家は普段はお互いを監視してピリピリムードが漂っていたのです。
また、同時に伍は戦場での兵士の最小単位でもありました。
キングダムでは、気の合った人間同士で伍を組ませる描写がありますが実際にはそうではなく、
家の近所五家から五人の兵士が出て伍を組まされたのです。そのストレスは並大抵のモノではありませんでした。
しかし、戦争で頑張れば褒美がもらえ、出世できるという功利主義で秦の人民は耐えていたのです。
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