秦帝国で最強の軍隊を保持している将軍と言えば王翦でしょう。元々は蒙驁の指揮下にいた王翦は役に立てば、敵軍でもスカウトする貪欲さで、猛将から知将まで、幅広い人材を揃える事に成功しています。しかし、漫画では必ずしも全員が出てくるわけでもないのも事実なので、ここで、王翦軍の全貌について解説します。
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王翦軍の組織
最初に王翦軍の組織図について解説します。王翦軍は、総大将の王翦の配下に、麻紘、亜光、田里弥、倉央が率いる四軍団にまとめられています。
①亜光軍
・亜光(王翦軍第一将軍:意識不明)
・虞寧(副官:戦死)
・段茶(大将代理)
・佳恭(二千人将)
・亜花錦(千人将)
②麻紘軍
・麻紘(王翦軍第二将軍:戦死)
・丁陽
・高順
③田里弥軍
・田里弥(王翦軍第三将軍)
※配下不明
④倉央軍
・倉央(王翦軍第四将軍)
・糸凌(副官)
⑤王翦本隊
・孟知(王翦軍の弓矢部隊を率いる)
・孟龍(オルド捕縛を目指すも戦死)
以上、総大将の王翦と戦死したメンバーを合わせると12名。飛信隊を除くと、秦でも一二を争うかなり充実した陣営と言えるでしょう。以後は、第一軍から四軍までの特徴について解説します。
亜光軍の特徴
亜光軍は、亜光が騎兵でパワータイプに見えますが、実は王翦から授けられた陣形を駆使するなど力一辺倒ではない様子を見せました。逆に副官の虞寧は老人ながら知将っぽいキャラでしたが、すぐに堯雲に斬殺されたので印象は薄いです。亜光が意識不明の重体になり、大将代理を務める段茶は外見はいかついものの、思考は柔軟でエリート意識はありつつも必要とあれば、悪童と称されて、普段は王翦軍でも浮いている亜花錦に部隊を半分預けるような度量も持っています。
佳恭は、二千人将ながら亜花錦の実力を認めていて、亜花錦の命令でも快く受ける度量を持っています。亜花錦は、身分こそ千人将ながら曲者で切れ者であり、今後大化けする可能性を秘めています。軍団としては、第一軍になるだけあり、パワーに偏重せず臨機応変な軍団です。
王賁の出世次第では、亜光軍はそのまま玉鳳隊に編入されるかも知れないので、なかなか楽しみです。
麻紘軍の特徴
麻紘は、人相が悪く育ちも悪そうであり、或いは王翦が引き抜いた人材なのかも知れません。攻めを好み、策士という触れ込みで序盤は蒙恬と一緒に左翼で波状攻撃を行いましたが、李牧のワープ&ヒットマン攻撃で朱海平原の初日で戦死しました。すぐに死んでしまったので、麻紘軍全体の特徴はぼやけてしまいましたが、壊滅の危機に瀕した麻紘軍が、麻紘の生前の口癖「立て、立って戦え」で一瞬にして甦った様子を見ると、人相が悪いものの、部下に慕われ統率力も高かったと考えられます。部下である丁陽と高順は、これという人物ではありませんが、全滅寸前だった麻紘軍で奮戦して生き残ったようなので、底力を持つキャラクターかも知れませんね。
麻紘軍はほぼ壊滅し、蒙恬が臨時将軍に任命されていますが、あるいは、これから、元麻紘軍の部将という形で楽華隊に加入するキャラクターが出るかも・・
田里弥軍の特徴
田里弥軍については、現在、登場キャラクターが田里弥だけで配下などは不明です。ただ、田里弥は王翦の副官であり、その麾下の軍は臨機応変に戦況に対応できる王翦軍最賢の軍団と評価されているようです。同僚の倉央とは正反対に寡黙で沈思黙考タイプ。漫画でも独白が多く、ちょっと神経質で考えすぎるようですが、それだけに堅実で大敗をしない故蒙驁のような性格かも知れません。
kawausoの予想ですが、田里弥は慎重であるが故に生き残り、倉央は軽率で自惚れが強い性格の為に破滅し、戦死するのではないかと考えています。
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