大人気春秋戦国時代漫画キングダム。先週の休載を挟んでの2週間ぶりの掲載です。迅速に軍を立て直し鄴へと突き進む李牧軍と少数精鋭でそれを追う王翦軍、鄴で李牧軍の南下を待つ桓騎軍。
ここから、三つ巴で手に汗握る鄴攻めが展開かと思いきや、、いやいや王翦、勝つの早すぎるでしょう・・さあ、色々な意味でスピードアップのキングダム634話を早速レビュー考察してみましょう。
※こちらの記事にはキングダム634話のネタバレが含まれていますのでご注意下さい
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この記事の目次
キングダム最新634話ネタバレ「ウソ!あっさり李牧に追いつく王翦軍」
戦い17日目、ひたすらに南下を続ける李牧軍の最後尾の部隊が砂塵を巻き上げて進む王翦軍に捕まります。死の淵を彷徨い、馬に乗るだけで激痛が走っていた信、これまでの疲労がウソのようにルラアアアア!!と趙兵を斬りまくります。いえいえ、kawausoは驚きませんよ。これは、、アレですよ、あの世で羌瘣に生命力を半分与えられたせいでしょう。
JOJO第一部のジョナサンも双首竜の間で瀕死のツェペリ男爵から、最後の波紋を受け取るとケンシロウのような肉体になり鋼鉄の首輪を腕力で破壊するというDioも真っ青の怪力を見せましたからね。信に負けじと田有も趙兵を斬りまくります。なんと他愛もない鎧袖一触とはこの事でしょうか。さて、自軍の最後尾が王翦の軍勢に追いつかれ攻撃を受けているという情報は李牧にもたらされます。趙兵は動きの鈍かった秦軍が、急激に速度を上げた事に一様に驚きますが、李牧は全てお見通しでした。
「王翦は兵の数を減らし、精鋭揃いにして軍を細かくし速度を挙げてきたのだ」
どうしますかと共伯に尋ねられる李牧ですが、そのまま進むと回答します。李牧は焦っていました。鄴にタイムリミットが迫っているのです。先見性がある李牧の脳裏には、民衆の暴動で落城寸前の鄴がくっきりと浮かんでいるのでしょう。
(どうか、持ちこたえてくれ)祈る事しかできない李牧です。
キングダム最新634話ネタバレ「ギリギリチョップな鄴」
一方鄴では、飢えた住民が城から逃げ出そうと門へと押し寄せます。どんどんと圧力が強くなる住民に対し、趙兵は柵を立てたり盾で押さえたりでギリギリ、bzで言えばギリギリチョップです。
門番「落ち着け、自分達のことばかり考えるな、秦に趙国が滅ぼされてもいいのか!」
民衆「お前達こそ、秦兵と戦うのが怖いだけだろう!餓えている民の事も考えろ」
たじろく趙兵に、住民は外へ出せと一歩、二歩と城門に近づきます。
城の中心部では、各門の前で兵士と民が争い収拾不能、民を抑えつける為に武力を使わせてくれと報告が来ています。民思いの鄴城主、季伯は「方法がないなら許す、門を死守せよ」と命じました。暴徒化した住民の中には、貴族の屋敷に踏み込み食糧を探しだし憤る者達も出始めています。さらに、城内に次々と火の手があがり、兵士からは援軍を求める伝令がひっきりなしです。
(ほいほーい、誰でもいいから助けてチョー)
崩壊寸前の鄴を桓騎は、不敵な様子で眺めていました。やばいです、、これは鄴が落ちてしまいます。
キングダム最新634話ネタバレ「広失の陣で反撃も未遂」
李牧の進軍速度はダダ下がりです。本来なら十六日の時点で鄴まで半日なのに、17日目の昼でも鄴につきません。そこに、糸凌と倉央まで追いついてきて、李牧軍の心臓部をうかがいます。李牧としても、このまま背を撃たれては桓騎と戦う兵力が失われるので放置できません。李牧はついに全軍停止の命令を出し、広失の陣で王翦軍を包囲するように命じます。数で勝る李牧軍は、左右に展開し倉央と糸凌を包囲し包囲殲滅しようとしますが、倉央は危険を判断し一度退くように指示蒙恬や王賁も独自に判断し、反転して広失の陣から抜けます。
たった一人、信だけが気づかずに前進しようとしますが、河了貂の助言で、ようやく気付き陣から抜けました。陣の失敗を悟った李牧は悔しそうな顔をします。もう、余裕は少しもありません。17日目の夜を迎えます。飛信隊は部隊を休ませる為に休息を取っていました。早く、李牧を追わないと逃げられると文句を言う信ですが、そこに突如として、李牧軍が大規模な反撃を掛けてきました。李牧は、趙軍を半分に分け王翦軍を迎撃させると、自分は夜を徹して鄴に向かいます。思わぬ逆襲に王翦軍は後退して逃げていきますが、すでに王翦は余裕の表情です。
キングダム最新634話ネタバレ「李牧、ゼノウと雷土にボロ負け~」
18日目の日の出、予定より丸一日遅れで李牧は鄴に到着しました。遠目で鄴の様子に目を凝らすと、城門は開いておらず、ギリギリ間に合った事に安心します。しかし、それを嘲笑うように、左右から桓騎軍のゼノウと雷土が出て来ました。疲れ果てた李牧軍を見て雷土は、「ゼノウ一家を呼ぶ必要もなかったな」とつぶやきます。桓騎の大軍を前に、絶望感maxの趙兵は李牧の指示を求めます。
「本軍が戻るのを待っている時間はありません。無理にでも突破し桓騎を討ちます」
ああ、玉砕戦法、名将李牧も知恵が尽きては哀れなモノです。疲れ果てた趙兵は、桓騎軍のゼノウと雷土の前に一方的に蹂躙されて数を減らしました。戦いが始まった事を聞いた桓騎はフンと鼻で笑い「バカなやつだ」と嘲笑います。
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