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キングダム643話ネタバレ予想「尚方宝剣が大将軍の布石に」
今回の論功行賞では、宝剣は王翦、楊端和、桓騎の3名にしか与えられず、李信、蒙恬、王賁には与えられませんでした。これを逆に考えると、李信と蒙恬と王賁には宝剣を与えるほどの手柄はないとも言えます。
そうだとすると、今回の宝剣授与、実は尚方宝剣であり、王翦と楊端和と桓騎に対しては暗黙の了解として大将軍扱いをする、自在に軍を動かす事を認めるという意味ではないかと思います。
大将軍に任命されてはいないが、尚方宝剣を与える事で事実上、大将軍。どうして、そんなややこしい事をするのか不明ですが、准大将軍的なポジションで6名の大将軍ポストを上手く配置しようとしているんじゃないでしょうか・・
キングダム643話ネタバレ予想「大将軍が死ぬのは問題」
今回どうして、王翦、楊端和、桓騎が大将軍に任命されなかったのか?
これは、恐らく桓騎が李牧に敗れる事で戦死、あるいは敗走する事で大将軍ブランドに傷がつくからです。例えば、秦では李信が龐煖を倒した事で大盛り上がりしましたが、その理由にも趙の三大天の一角が崩れた事に対する賞賛もあるでしょう。
これを裏返してしまえば、桓騎が大将軍就任早々に李牧が敗れてしまうのは、趙やその他の列国が勢いづく事になりますし、天下の大将軍のイメージが悪くなります。少なくとも、李信が大将軍になり楚攻めで大敗するまでは、六大将軍が敗れて死ぬような描写は避けたいけど、でも、それ相応の権力は与えないといけない。
そこで、尚方宝剣を使う事で准大将軍という仕組みを作ったのかな、とkawausoは考えてしまいました。
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
今回は論功行賞で、王翦と楊端和と桓騎が授与された宝剣について深読みしてみました。
実際には、尚方宝剣というのは秦の時代の後である漢代の代物で、しかも当時は斬馬剣のような形をしていたそうで、キングダムに登場するような形になったのは、はるか後年の事であるようです。
李信が大将軍になった時にも尚方宝剣が授与されるのか?今回だけの事なのか、それはよく分からないんですけどね。
参考文献:漢書 班固
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