今回は三国志の時代の機密費について書いてみます。
機密費と言えば、現代日本にもあり、官房長官が管理しています。
このお金のスゴイ所は、どこに幾ら使ったか一切記録しないでよい事です。
総額だけは金庫にお金を補充した時点で分るのですが、どこに幾ら使用したか?については、答える義務がありません。
つまり、表沙汰に出来ない所に使ったお金だったりするので、報告義務がないのです。
三国志魏の機密費
さて、正史三国志の趙儼伝に引く魏略には、
四征将軍、(征北、征南、征西、征東将軍)には、官有の調理場の使用と、自由にできる財政の帳簿があったので、転任した時に、これを利用しない将軍はいなかった
と書かれています。
自由にできる財政帳簿という事は自分の財布同然という事でしょう。
四征将軍ともなれば、敵味方問わず、交際も多く、万銭の俸給があっても足りる筈もないので、作戦遂行上、必要と将軍が判断すれば使える自由な財布が必要だったんですね。
趙儼は後者
もっとも、それを純粋に作戦遂行上の理由で使うのか、自分や取り巻きに使い、私腹を肥やしたり、コネを作ったりするのかの裁量は、使用する将軍に委ねられていました。そして、最初に紹介した趙儼は、どうやら後者の部分が強かったようです。
私も、そんな自由に使える財政帳簿が欲しいなと思う方はコメントくだちい
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