今日のkawauso56「チンドン屋か!」

2020年10月26日


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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はじめての三国志では、というより

正史でもド変態として名高い禰衡正平(でいこう・せいへい)。

正史三国志の平原禰衡伝では、

曹操に招集されて見事な太鼓の腕前を披露したとある。

しかし、他人に悪口を言う為に生まれたかのような禰衡は、早くから批判の対象で

西暦317年に成立した抱朴子()(ほうぼくし)の外編では、弾禰(だんでい)として

わざわざ章を立てられて批判された。

 

ここにも、例の禰衡の太鼓の技が出てくるのだが、少し足されていて面白い。

以下は、抱朴子外編47巻 弾禰の部分

 

曹公(曹操)も腹に据えかねて禰衡を殺そうとしたことがあるが、

法に照らして死刑に値する罪を犯したわけでもなく、

若い学者を殺したと評判が立っても困る。

そこで左遷して、太鼓を叩く役人にした。

禰衡は少しも後悔する様子も恥じる顔色もなく、

角笛を柱にくくりつけて口をつけて吹く、すると変わった音色が出る。

振り鼓を振り回しながら太鼓を叩く、

聞いていると1人で叩いているとは思われない程である。

 

振り鼓とは、今でいうタンバリン、

禰衡はプップーと角笛を吹きつつ、タンバリンをリズミカルに振り、

太鼓を叩くという離れ業をやりこなしていた事になる。

消費カロリーが高そうな演奏方法だ。

司馬徽、劉表

 

正史には説明がないが、これが幻の打法漁陽參撾(ぎょようさんか)だろうか?

今で言うとチンドン屋のイメージが一番近いな

 

前回記事:今日のkawauso55「魯粛の苦しい言い訳」

 

伝説の企画 朝まで三国志 最強の軍師は誰だ

朝まで三国志2

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-kawauso編集長ぼやき