今日のkawauso59「契約書に使う色」

2020年11月4日


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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玉璽に興奮する袁術

 

現在でも、特に注意を促す時や、修正部分を表す時に赤を使ったりするし、印鑑を押す時の朱肉は、やはり赤色が多い。

 

三国志の時代には、契約書を書く時には特に朱色を使ったらしい。春秋時代の盟約である侯馬盟書(こうばめいしょ)には、呪詛文(じゅそぶん)以外を朱色で書いているようで、朱色が真実とか誓いとかのイメージを持ったのだろう。

 

梁山泊(水滸伝)

 

水滸伝などでお馴染み、丹書鉄券(たんしょてっけん)も元々は、前漢の時代に一枚の鉄の板に文言を刻んで半分に割り、君主は家臣の生活を保障し家臣は帝国の永久の繁栄に努力する誓いの証として、別々に持ったのが最初らしい。

 

ここで言う丹書の丹は(朱色)の意味である。

 

また、中国の格言には「朱と紫の区別もつかない」というものがある。これは朱が賢人、紫が愚者を意味する色で、賢愚の見分けもつかない、人を見る目がないという意味らしい。二次創作で三国志を扱う時には、使える豆知識。

 

前回記事:今日のkawauso58「楽天先生って誰?」

 

はじめての列子

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-kawauso編集長ぼやき