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この記事の目次
赤兎馬の一日千里
因みに一日で千里を駆けると言われた赤兎馬、これをちょっと計算してみましょう。当時の中国の千里は約415kmです。これを一日、24時間で計算すると時速にしてだいたい17km。これはマウンテンバイクよりも少し遅いくらいですが、大事なのはこの時速を24時間もの間、馬が走り続けるということ……尋常ではありません。
とは言えおそらく「千里=とても長距離」という比喩表現だと思われますので、決して一日走り通しということはないでしょう……乗ってる方が限界でしょうしね。
アカール・ケテ
ここで余談ですが現存する馬に、アカール・ケテという品種の馬がいます。現在この馬は中国で汗血馬として飼育されているのですが……もしかして赤兎馬の元ネタでは?と思ってちょっと調べてみました。
この馬は2500マイルを84日間で走破したという記録が残っている馬なので、こちらもちょっと計算してみましょう。前述したように三国志時代の千里は415km。2500マイルは約4023㎞、これを84日です。
大雑把に計算して計算403kmを8日間としたとしましょうか。更にめちゃくちゃ大雑把に言ってしまうと、一週間ちょっとで千里走ったということになります。つまり三国志の時代は一日が一週間として計算されていたということになるのです!?
……というのはほぼないので、やはり一日千里は例え話……ということにしておきましょう。現実に寄せて考えすぎるとロマンが無くなるな、と学んで筆者でした。
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焼酎・赤兎馬
因みに筆者は、昔、焼酎の「赤兎馬」というお酒を頂いたことがあります。もちろん名前に惹かれてしまって飲んだのですが、覚えている限りで余談としてお話しましょう。このお酒は芋焼酎ということもあり、匂いを嗅いでみるとふんわりとお芋の香りがしました。
「甘くておいしそう」という赤兎馬の勇ましい姿とは打って変わっての印象から、くっと飲むとスッキリとした味で喉を通り……カッと喉とお腹が熱くなるような感じがしたのを覚えています。
そこからはお水で割ってもらってやっとちびちび飲みだし、「なるほどこの感じは正に赤兎馬!」なんて、分かったようなことを考えていたのが印象に残っていますね。まだまだお酒初心者の頃のお話ですが、興味を持たれましたらぜひ、赤兎馬を飲んでみて下さいね。
三国志ライター センのひとりごと
今回はちょっと赤兎馬について調べてみました。色々と存在が謎な部分も大きい赤兎馬ですが、確かにいたことが記されている存在でもあります。その人気は日本でも高く、お酒の銘柄にされるほど。ロマンの塊とも言える赤兎馬、ぜひ一度その名を冠したお酒を片手に三国志演義をお楽しみ下さい。
参考文献:
・魏書呂布伝 後漢書呂布列伝 三国志演義
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