夏侯惇将軍の正しい名前の読み方は、かこうとん?かこうじゅん?どっち?




漢読み、呉読み

ポイント解説をするセン様

 

漢字は中国から伝わってきました。その読み方には漢読み、音読みとありますが、この音読みの種類の一つに呉読みというものがあります。これはもちろん、三国志における「呉」のことです。漢字は百済から伝わってきたと言われていますが、この百済の漢字の読みがそもそも呉読みだったとされ、日本では仏教を中心に漢字は呉読みされていたのです。

 

関連記事:漢字はいつ生まれてどのように変化を遂げていったのか?

関連記事:始皇帝の偉大な業績!漢字を統一し意思疎通を容易にした中国の産みの親

関連記事:三国志武将達の諱にはどんな意味が隠されているの?象徴的な10人から選んだよ!

 




唐の建国

勾践(こうせん)

 

さて時代は下がって隋、唐が建国された際、漢読みが生まれます。ここで日本から送られたのが遣隋使、遣唐使、彼らは漢読みを持ち帰り、これが正式の読みとされます。とはいえ今まで続けてきたものをそうそう変えることはできず、漢読み、呉読みは廃れることなく伝わり続け、詩や読み物には漢読み、音読みが混同されることになります。

 

三国志を語るセンさん

 

こういった経緯から「かこうじゅん」という読みが定着し、現代でもちょっとすると「かこうとんなの?かこうじゅんなの?」と頭を悩ませる羽目になったのですね。

 

関連記事:漢唐訓詁学なんてのがあるけど、漢と唐って似てた?それとも全然違った?

関連記事:抜けた歯を嘆いた詩がリアリティありすぎて怖い・・・中国の唐時代を代表する韓愈の詩

 

【美しすぎる〈女帝〉武則天】
武則天

 




 

夏侯惇の読み方の正しさとは?

凡人すぎた楊雍(はてな)

 

ともあれ、かこうとん、であれ、かこうじゅん、であれ、どちらが間違いで正しく、そういう呼び方をしてはいけないということではありません。むしろ吉川三国志などに親しんでいると「かこうとん」という呼び方に違和感を覚えてしまって中々呼びにくい、という人もいるでしょう。

 

そういう場合は「かこうじゅんって呼んでるってことはきっと吉川三国志に親しんでいる人だな!」という、あくまでフランクな話のきっかけとしてみてはどうでしょうか?

 

三国志の入り口はどこにあっても楽しいものですからね!

 

関連記事:夏侯惇の性格は正史三国志と三国志演義では全然違う!その理由とは?

関連記事:夏侯惇の功績は戦よりも内政の方が大きい!?

 

【北方謙三 三国志を刮目せよ】
北方謙三三国志

 

三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

筆者は横山三国志が三国志の入り口なので、かこうとんにもかこうじゅんにも不思議な親しみと違和感があるタイプです。しかし不思議なもので、近年の創作物なら「かこうとん」と素直に読めるし、吉川三国志では「かこうじゅん」がするりと入ってきます。

 

魏の韓宣(かんせん)は口喧嘩が強い

 

なので読み方のルーツを探るのは楽しんだとしても、それで相手を非難したり、攻撃したりはしないようにしましょうね!

 

センさんのとぷんver2

 

本日の三国志の沼からお伝えしました……とぷん。

 

参考文献:横山三国志 吉川三国志

 

関連記事:夏侯惇の眼帯はバカにされるのを隠すためだった!?

関連記事:樊城の戦いに夏侯惇は来るはずだったの?夏侯惇の意外な一面を知る

 

覇を競う乱世に新たな秩序を打ち立てた曹操の生涯
曹操孟徳

 

 




< 1

2

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。




はじめての三国志企画集

“はじめての三国志企画特集"

“はじめての三国志倶楽部

“濡須口の戦い

“赤壁の戦い

“公孫瓚

“はじめての三国志公式LINEアカウント"

“光武帝

“三国志データベース"

“三国志人物事典

鍾会の乱

八王の乱

“はじめての三国志公式LINEアカウント"




PAGE TOP