小説「三国志演義」での孫策の最期
小説「三国志演義」では正史「三国志」の「注」を参考に孫策の死を描いています。孫策が傷の療養中、宴会を開き、そこに于吉が通りかかります。それを見た宴会に参加していた多くの武将や客は孫策を無視して于吉を出迎え、拝礼をします。孫策はそれに激怒、于吉を捕えます。
多くの人から于吉の助命が寄せられ、孫策は「最近、干ばつが続いている、雨を降らせたら助けてやろう。」と語り、于吉は祈祷を開始します。中々雨は降らず、孫策は彼を焼き殺そうとしますが、その直前、激しい雷雨が降り注ぎます。「これで于吉も助かる」と皆は安心したのですが、孫策は「天気を操れるわけがない」と、于吉を殺してしまいます。その後は于吉の幻影に悩まされ、傷口が破裂し、孫策は死んでしまうのです。
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三国志ライターみうらの独り言
孫策は勢いがあったのですが、周りが見えず、悲惨な最期を迎えてしまいました。于吉の件は実に不気味で、当時から孫策が恨まれていたのが良くわかるエピソードですね。いずれにせよ、孫策の死因は尋常では無かったようです。
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