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「キングダム」に学ぶ成功哲学!先んずれば人を制すって何?

2016年7月10日


 

袁術

 

度外れた成功を掴むには、どうすればいいでしょうか?

それに対する答えは柳の下の二匹目のどじょうを当てにしない事です。

すなわち、誰もさらわない沼を単独でさらうのが一人勝ちの絶対条件なのです。

キングダムの時代にも、先んじて大勝利を手に入れた男がいました。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



会稽の郡守 殷通 反乱軍に寝返りを決意

始皇帝 キングダム

 

紀元前209年、始皇帝(しこうてい)の死の翌年、

すぐに、陳勝(ちんしょう)と呉広(ごこう)という男が、

秦の法律の厳しさに耐えかねて暴動を起こします。

最初は1000人規模だった暴動は、同じように秦の政治に不満を抱いていた

人々の共感を呼び、またたく間に100万人が参加する反乱に成長します。

これが秦を滅ぼす直接の原因になった陳勝呉広の乱です。

 

趙高 キングダム

 

しかし、このような一大事にも関わらず、秦を牛耳る宦官の趙高(ちょうこう)は、

二世皇帝の胡亥(こがい)に真実を告げず、贅沢三昧の生活を続けさせました。

 

その間に、各地で秦の役人は、陳勝、呉広の反乱軍に血祭りにあげられます。

会稽郡の郡守だった殷通(いんつう)は、もはや秦の天下ではないと考え、

自分から反乱軍になって、陳勝や呉広と合流しようと考えます。

 

力のない殷通は、土地の顔役の項梁を呼び出す

陳宮

ですが、秦から派遣されただけの殷通は、会稽の実力者にコネが

全くありませんでした。

皇帝から与えられた兵力は、僅か2千であり、しかも皇帝の命令が

無ければ動かす事も出来ません。

 

そこで、殷通は、会稽郡の顔役だった項梁(こうりょう)という男を

呼び出し、反乱の計画を告げて、仲間に引き込もうと画策します。

 

先んずれば人を制す、遅れればすなわち人に制せらる・・

項羽

 

「項梁よ、すでに秦は各地で反乱軍に敗れ、

その一軍は、この会稽まで迫っているという噂もある。

先の長くない秦に仕えて、反乱軍に滅ぼされるのも愚かな事だ。

諺にも、先んずれば人を制す、遅れればすなわち人に制せらると言う。

反乱軍に会稽を攻められる前に、自ら反乱軍になれば、

連中は私を攻める大義名分を失うだろう・・

どうだ、項梁、わしの将軍になり、共に立ちあがってくれぬか?」

 

すると項梁はすぐに応じようとはせずに言いました。

 

「お言葉は嬉しいのですが、私は背も低く、体も弱く、

一軍を率いるのに向きません、しかし、我が甥の項羽(こうう)なら、

その任に耐えられる筈、どうか、郡守様、御自身で

項羽を口説いていただけませんか?」

 

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項羽、殷通を斬殺、会稽郡の全権を掌握する

項羽

 

殷通は、喜び、項羽を呼び出すように言います。

項羽は、鎧兜で武装し、剣を片手に下げて入ってきました。

 

「おおっ!項羽殿、なんと凛々しい武者姿、、ささ!こちらへ参られよ!」

 

殷通は何も考えず、武装した項羽に近寄り、即座に斬殺されます。

 

それを見ていた衛兵は、項羽に襲いかかりますが、

項羽はこれを次々に返り討ちにしてしまいます。

あまりの項羽の強さに恐れた衛兵は、次々に武器を捨てて降伏、

項梁は、会稽郡、2千の兵力を吸収しました。

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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