正史三国志の著者である陳寿(ちんじゅ)は「超世の英傑」と曹操(そうそう)を称えます。
彼は軍事・政治のなどあらゆる面で天才的な才能を発揮して行き、
エピソードも劉備(りゅうび)や孫権(そんけん)らの群雄達に比べて多く存在しております。
今回はそんな曹操の恐ろしさが窺うことができるエピソードをいくつかご紹介したいと思います。
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この記事の目次
曹操の恐ろしいエピソードその1:寝ている時に近づいたら誰であろうと斬る
曹操の恐ろしいエピソードその1としては寝ている時に近づいたら誰であろうと斬るです。
ある日曹操はお気に入りの側室を呼んで「私が寝ている時に近づくな。
近づいたら斬られてしまうからな。」と注意を促します。
その後曹操は自分の部屋を開けっ放しで寝てしまいます。
曹操の寝ている姿を見た側室は曹操が風邪をひかないようにするために彼の上に毛布を
かけようと彼の言いつけを破って近づいてしまいます。
実は曹操は寝ているふりをしており、本当に自分の言うことを聞くか側室を試していたのです。
そして側室は曹操の言いつけを破って、
彼の上に毛布をかけようとしたために斬られてしまうのでした。
曹操のために毛布をかけようとしただけなのに斬られてしまうなんてかなり恐ろしいです。
曹操の恐ろしいエピソードその2:褒美を餌にして役人に芝居させるが・・・・
曹操の恐ろしいエピソードその2褒美を餌に役人に芝居させるが・・・・です。
曹操は側近や配下達に「俺は危害を加える者が近づいてきたらわかってしまうのだ」と
言いふらしておりました。
彼はこれを証明するために役人を呼び「お前。小さい刀をもって俺に近づいてきてくれないか。」と
お願いします。
役人は「嫌です。捕まってしまうではないですか」と反対しますが、
曹操は「褒美をたんまりあげるからやってくれよ。捕まったら俺が姿を表してお前を救ってやる」と
言います。
役人は曹操の言葉を信じて、彼のお願いを受け入れて芝居を打つことにします。
そして役人は曹操の元へ近づいてきて小さい刀を出すと親衛隊の隊長である典韋(てんい)に
見つかってしまい捕縛されてしまいます。
そして役人は曹操が出てきてくれることを知っていたので、大人しく捕まっておりました。
しかし曹操は姿を表すことなく、典韋にそのまま処断されてしまいます。
曹操が自ら芝居を役人に依頼したにも関わらず、その役人を殺害してしまうなんて
なんて恐ろしいのでしょう。
曹操の恐ろしいエピソードその3:兵糧が少なくなってきているから配給する兵糧の量を減らそうと役人から提案されてOKするが・・・・
最後の曹操の恐ろしいエピソードは兵糧が少なくなってきているから、
配給する兵糧の量を減らそうと役人から提案されてOKするが・・・・です。
曹操は軍勢を率いて諸方を駆け回っておりましたが、兵糧が少なくなってきてしまいます。
すると曹操は兵糧を担当していた役人を呼んで「兵糧が少なくなってきているが、
どうにかならんか。」と相談します。
するとこの役人は「そうですね。配給している兵糧の量を少なくすれば、
いいのではないのでしょうか。」と提案。
曹操は役人の提案をOKして翌日から兵糧の配給量を減らすことにします。
すると曹操軍の兵士達から「ふざけんな!!兵糧が少なくなっているじゃあね~か!!」と
喚きたてられてしまいます。
曹操はこのままでは兵士達から反乱される可能性があると考えて、
兵糧を減らそうと提案してきた役人を処断して、兵士達へ謝罪します。
すると兵士達は「そうだったんですか。分かりました。」と
言って納得し、事なきを得ることになります。
怖いですね~。役人に相談して、役人からアドバイスを得たにも関わらず処断してしまうなんて。
三国志ライター黒田レンの独り言
今回は曹操の恐ろしいエピソードを三つご紹介しました。
曹操ならやりかねないからまた恐ろしいですし、
これらをやった事で恐怖により人臣を結束させることができるのがまた恐ろしいです。
ですが正史三国志にはこれらの記載がないので、
多分本当にやったことではないと思いたいです。
参考文献 講談社 乱世の英雄 尾崎秀樹著など
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