大人気春秋戦国時代漫画キングダム。634話では、ようやく朱海平原から鄴まで戻ってきた李牧の本隊は桓騎軍の雷土とゼノウ一家の前に瞬殺されてしまいました。さらに追い打ちを掛けるように鄴の城門が開き、餓えた住民が外に出てきてしまい鄴を守る事にも失敗した李牧。このままでは殺されるのを待つばかりですが、絶体絶命の状態をどう切り抜けるのでしょうか?
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この記事の目次
キングダム最新635話ネタバレ予想「このままだと李牧死ぬんだが」
今回の戦いは、趙の防衛の要とも言うべき鄴を陥落させる事でした。それを王翦が達成した以上、この戦いは秦の勝利です。食糧問題が解決していないじゃないか!という懸念はありますが、少なくとも李牧を始め趙軍をことごとく皆殺しにするのは、これからやってくる王翦軍と桓騎軍で挟撃してしまえば、達成できる事になります。
趙は、実力未知数の司馬尚もいるとはいえ、現状、李牧一人でもっているようなものですから、秦は李牧を殺せればほとんど趙を手に入れたに等しい大金星という事です。すでに王翦の誘いを一度拒否している李牧は、どうしたって助命の目がありません。
かと言って、疲れ果てている兵士を連れ、また逃げるとしても絶対に追いつかれますし、李牧の側近だけを連れて逃げても、城を棄てて逃げたという悪評が立つだけです。現時点では、李牧の命は詰んでいるわけですが、どうやって切り抜けるのでしょう。
キングダム最新635話ネタバレ予想「李牧の脱出方法」
とはいえ、キングダムのこの時点で李牧の戦死はあり得ません。史実では、もう8年寿命が残っているからです。では、どうやってこの場を逃れるのでしょうか?方法はあるのか?あります、それは相手が王翦だからです。王翦という人物は同族の王騎のように戦に浪漫を求めていません。王翦にあるのはソロバン勘定だけです。
ソロバン勘定とはつまり、出来るだけ汗をかかず、危険を冒さず、被害を最小限に食い止めつつ最大の成果を挙げる事です。すなわち王翦から見ると李牧を殺す以上のメリットを李牧が提示できれば、無理に血を流して李牧を殺す必要はありません。
では、そんな都合のよい条件を李牧は提示できるのでしょうか?結論から言うと、オフ王に殺される覚悟があれば方法はあります。
キングダム最新635話ネタバレ予想「黒羊を放棄し閼与から鄴の兵站を保障する」
現状では鄴を陥落させても、列尾は趙軍に塞がれ咸陽から鄴までを結ぶ兵站はありません。李牧とその一軍を皆殺しにしても、一時的に食糧は得れるかも知れませんが、趙の領地内に閉じ込められてしまいます。しかし、李牧が黒羊の要塞を放棄し、閼与を明け渡す事を約束したとしたらどうでしょう?
列尾を通らず、太行山脈を横切り直接咸陽から食糧補給が可能になれば、秦は趙の半分以上の領地を手に入れられます。
これは、この場で李牧とその一軍を皆殺しにするよりも遥かにメリットが高いでしょう。それならば、王翦は李牧を殺さずに生かして交換条件に応じるわけです。
キングダム最新635話ネタバレ予想「今は譲歩し後で取り返す」
こんな譲歩を勝手に行えば、もちろんオフ王に処刑される事でしょうが、譲歩を一切しないでも、李牧が殺されれば、この状況を挽回できる人物は趙にはいません。李牧としては、大幅な譲歩をしても、自分が生きていれば挽回は可能なわけですし、実際に史実でも、桓騎を破って領地を一時的に回復しているわけです。
それに、紀元前236年は、趙のオフ王が急死する年でもあるので、趙国内はバタバタし、李牧の処分も見送られ、ただ雁門に戻されるだけで済むのではないでしょうか。ここから数年は秦の独走ターンですが、その中で李牧は趙の領地を取り戻す策を練ります。
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