パリピ孔明に中国人はどう反応した？黒馬と呼ばれたパリピ孔明が大ヒットした背景

アニメ一期全12話が放送終了した「パリピ孔明」

3世紀中国で活躍した天才軍師が、21世紀の渋谷でシンガーソングライター月見英子(つきみえいこ)をプロデュースして音楽で天下泰平を目指すというブッ飛んだ内容のせいで前評判は悪かったのですが、蓋を開けてみれば超絶大ヒットしました。

しかも三国志には厳しい目線を向ける中国のネット民にも大評判だったそうです。それは、どうしてなのでしょうか？

監修者

kawauso 編集長（石原 昌光）

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ（田畑 雄貴）

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。

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中国で黒馬と呼ばれたパリピ孔明

実は中国でも、パリピ孔明の前評判はあまり高くありませんでした。悲劇の天才軍師諸葛孔明が21世紀の日本の渋谷で音楽シーンに殴り込みというブッとんだ設定が、あまりイメージできず漫画については敬遠されたようです。

しかし、アニメが放送されるや口コミで面白いという情報が伝わり、同時に黒馬(へいまー)と囁(ささや)かれるようになります。黒馬とは中国語でダークホースの意味で意外な大当たりを意味しています。

日本同様、中国でも当初、パリピ孔明は期待されていなかったのが跳ねて大ブームになったのです。

『まだ漢王朝で消耗してるの？』

パリピ孔明、中国語では波対浪客諸葛孔明

パリピ孔明は中国では「波対浪客諸葛孔明」（ブーディーラングゥ・ジューガーコンミン）と呼ばれています。

波対(ぶーでぃー)はパーティーの意味、浪客(らんぐう)とは「特定の住所がなく、ふらふらと歩き回る人」の意味で、直訳すると夜通し遊び歩き家に帰らない人＝パーティーピーポーという所でしょうか？

ほとんどそのままの直訳という感じですね。

激動の時代を生きた先人たちから学ぶ『ビジネス三国志』

チキチキバンバンが大絶賛

中国人ネット民がパリピ孔明にハマった理由としては、オープニングのチキチキバンバンとエンディングの気分上々の曲が予想以上に良かったというのがあります。

特にオープニングのチキチキバンバンは、孔明がダンスをしている衝撃の映像もあり、癖になるリズムが耳から離れないとして、youtubeでもチキチキバンバンを踊ってみたで、無数の動画がアップされ数百万回再生を記録しました。

また、エンディングの気分上々はmihimaru GT(ミヒマルジーティー)の2006年の曲ですが、パリピ孔明の世界観にマッチしていて高評価を得ています。

中国人の諸葛孔明愛にマッチ

中国人にとって三国志演義を通して諸葛孔明は特別な存在です。そして、日本人の考える天才軍師としての側面よりも劉備と劉禅に忠義を尽くした人という点により好感が集まっているようです。

そして、その最期が劉備の願いを叶える事が出来ず、空しく五丈原に陣没するモノなので、中国人としては、孔明が平和な時代に生まれ変わり穏やかに暮らして欲しいという願いがあったとか

そこに諸葛孔明が21世紀の日本の渋谷に転生し月見英子をプロデュースして音楽で天下泰平を目指すパリピ孔明がガチハマりし、諸葛亮が本当に21世紀の日本に転生したらいいなぁとコメントする孔明愛溢れる中国人ネット民も多いそうです。

【北伐の真実に迫る】

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