ライセンシー募集
帝政ローマ

はじめての三国志

menu

デザイン担当:よりぶりん

沢山の人材を発掘した呉の孫権

この記事の所要時間: 213




三人(魏 呉 蜀)

 

孫堅、孫策と続いた呉の三代目、孫権は、劉備や曹操のような、

叩き上げの歴戦の英雄から見ると地味な印象を受けます。

 

しかし、それは、ある程度安定した地盤を引き継いで、多くの戦乱に

明け暮れる必要が無かったという点。




呉が発展できた理由

太公望 釣り

 

呉は中国国内でも有数な水に恵まれた穀倉地帯であり、

資源を求めて他所へ撃って出る必要がなく、それが守備に重点を置いた

呉の戦略に繋がったという点が原因です。




呉が地味な理由

三国志まとめ 董卓

 

曹操や劉備のようにガツガツしないでも済んだので、

どうしても活動が地味に見えるのでしょう。

 

そんな孫権ですが、曹操や劉備に劣らない、むしろ凌いでいる部分があります。

 

曹操や劉備に劣らないのは何故?

孫呉(孫権黄蓋陸孫周瑜周泰) 

 

それは多くの人材を発掘して呉の発展に寄与した事です。

 

孫権の人材に対する考え方を現す言葉には、以下のようなものがあります。

 

「他人の長所を褒めて最大限伸ばし、欠点には目をつぶる」

 

孫権は、このような考えに基づいて、多くの部下を登用して、

これを活動させました。

 

名将に変貌させた孫権の人心掌握術

呂蒙

 

特に有名なのは、呂蒙(りょもう)という武将でしょう。

呂蒙は、元々は武力一辺倒の戦馬鹿であり、

赤壁でも大手柄を立てるなど優れた知恵はあったのですが、

貧しい境遇の為に学問が出来ず文字も読めない文盲だったので、

周囲からは「呉下の阿蒙」と馬鹿にされていました。

 

阿蒙の阿とは、○○ちゃんという意味で、ようするに

「蒙ちゃん」と軽く馬鹿にして呼ばれていた訳です。

 

孫権は、呂蒙を呼び寄せて、学問の必要性を強く説きました。

 

「何も学者になるほどに勉強をせよとは言わぬ、ただ、過去の事を

もう少し勉強して欲しいのだ」

 

孫権自身も忙しい政務の合間を見て、孫子の兵法を研究するなど、

大変な読書家でした。

 

その孫権から勉強しなさいと言われた呂蒙は一念発起して

寝る間を惜しんで勉強をし、ついには学者を凌ぐ知識を身につけています。

 

その事が、後に関羽を討ち取り荊州を奪還するなどの大功績に繋がるのです。

 

関連記事:「男子三日会わざれば刮目して見よ」……呂蒙について

 

孫権は優秀な人材を呉に招く

遅れて来た孫権 英雄

 

この呂蒙以外にも、孫権は、諸葛孔明の兄の諸葛僅(きん)や、

魯粛(ろしゅく)のような優れた政治家を呉に招いています。

 

魯粛は三国志演義では、周瑜と孔明の間で右往左往するくたびれた

中間管理職のような情ない役ですが、事実はそうではなく

長期的な戦略眼を持った有能な文官でした。

 

孫権にも「後漢王朝はもう駄目なので、江東の地で新しく王朝を

開いて、その王となるべきです。」と主張しています。

 

実は、古参の張昭のような文官は、後漢王朝の復興にこだわっていて

魯粛とは水と油だったのですが、孫権は両者の長所を入れて

バランス良く、これを用いていたのです。

 

また、後に夷陵の戦いで蜀軍を破って名を上げる陸遜(りくそん)も

孫権によって見出された人材です。

 

拡大していく、呉は多くの人材を必要としていました。

それを満たすには、有能な人材を見出す眼力が不可欠だったのです。

 

孫権は、その大事な眼力を持っていたからこそ、

受け継いだ呉を拡大させて、三国の一国の地位を確保できたのです。

 

関連記事:遅れてきた呉の英雄・孫権の才能とは?




この記事を書いた人:kawauso

kawauso

HN:

kawauso

自己紹介:

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

 

関連記事

  1. こんなに豪華!三国志演義の銅雀台の宴を再現してみるよ【後半】
  2. 曹操の求賢令が年々過激になっていて爆笑
  3. 阿会喃、死んだらあかいなん!!孔明に裏切られた良い蛮族
  4. 貴族はみんな兄弟げんかをする!袁紹VS袁術、曹丕VS曹植,孫和V…
  5. 【素朴な疑問】三国志の時代にも居酒屋ってあったの?
  6. 光武帝はとんでもないスピリチュアマニアだった!?劉秀の意外な一面…
  7. 秦国の六虎将軍・李信の妻となるのは誰かを大胆予想!羌瘣?それとも…
  8. 黄巾賊はいったいどの辺を支配していたの?【素朴な疑問】

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 蒼天航路が1〜3巻まで無料【お知らせ】
  2. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース8記事【9/12〜9/18】
  3. 諸子百家(しょしひゃっか)ってなに?|知るともっと三国志が理解できる?
  4. 【はじめての孫子】第3回:兵とは国の大事なり
  5. 三国志ライターkawausoが魏を斬る!蜀が中華統一をする方法
  6. 顧雍(こよう)とはどんな人?孫権から絶大な信頼を得ていた呉の二代目丞相へ抜擢された政治家

三國志雑学

ピックアップ記事

おすすめ記事

2分で分かる合肥の戦い その2 孫権の度胸の良さとは!? 曹操の妻はどんな人達だったの?13人を紹介 Part1 三国志の時代を彩った烈女たちの生涯を紹介! 38話:名門に生まれた策略家 袁術の非業の最期 李孚(りふ)とはどんな人?度胸と勇気は三国志一の魏のマイナー文官 秦の始皇帝ってどんな人だったの?晩年期編 121話:孔明、後継者姜維(きょうい)を得る 三国志演義と正史で大違い?劉備の恩人、公孫瓚

おすすめ記事

  1. 【第2回 幻想少女】我が陣営のエース・関羽雲長を紹介します!
  2. 孔明の死後から三国志の統一までをザックリ紹介
  3. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十一話「さらば愛しき人よ」の見どころ紹介
  4. 兵法三十六計(借屍還魂)の古今東西
  5. 王平(おうへい)ってどんな人?馬稷の山登りを止めようとした蜀の武将
  6. 天地を喰らうという漫画があまりにもカオス!裏三国志入門書 Part 2
  7. 井の頭自然文化園の象「はな子」にまつわる光と影&三国志時代の英雄は猛獣をどう扱っていたの?
  8. 【キングダムをより楽しむ】河了貂と蒙毅が解説「軍師はどうやって誕生したの?」

はじさん企画

帝政ローマ
特別企画


袁術祭り

異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
はじめての三国志TV
PAGE TOP