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曹操の迅速な機動力VS劉備の逃げ足の速さ

2015年5月7日


逃げる劉備追う曹操

 

劉備は三国志の中でも戦況を見切る抜群の才能を持っています。

黄巾の乱のときに挙兵して以来、

何度も戦に敗北しては逃げ切り、命を繋いできました。

 

特に追撃戦を得意とする曹操からも見事に逃げおおせるし、

騎兵戦を得意とする呂布からも命を落とすことなく逃げ切ります。

これは単なる逃げ足が速いということではなく、

戦況を読む能力が優れていたため、

不必要な敗戦を避けて被害を最小限に抑えようとした結果なのです。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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荊州が曹操に降伏すると、劉備はすばやく動く

劉備 趙雲 再開

華北を平定した曹操が南下し、荊州に攻め込んできたとき

運が悪いことに荊州牧の劉表(りゅうひょう)が病死してしまい、

跡を継いだ劉琮(りゅうそう)が曹操を怖れて降伏してしまいます。

 

劉備はこのとき、即座に戦況を読みました。

 

劉琮が降伏したとしても、荊州にいる豪族や武将たちは突然のことに

混乱するだろう。

そこで劉備が彼らを取りまとめ、荊州南部に割拠しよう。

 

劉備はそう考えると、曹操が荊州の支配権を確立する前にと

素早く行動に移ります。

まずは関羽に命じて襄陽(じょうよう)の水軍をおさえさせて

劉備は江陵(こうりょう)の物資をおさえるべく南下します。

 

このとき劉備を慕って民がついてくるというお話ですが、

実を言うと荊州北部の民たちを連れていくことで、この地の生産力を

根こそぎ奪い取り、曹操に利用させないためでもあったのです。

 

 

曹操は劉備という男をよく知っていた

裏切りは許さぬ 曹操

しかし、曹操もそんな劉備をあっさりと逃がしたりはしません。

何度も戦場でまみえ戦い、時には味方としても過ごしたこともある二人です。

曹操は劉備の行動を先読みすることができました。

 

劉備が新野(しんや)を脱出したという知らせを聞くや否や、

曹操は動きます。

逃げ足の速さでは誰もかなわない劉備を、今度こそ追い詰めるために

わずか五千騎の精鋭部隊を編成し、

自ら馬を駆り全速力で劉備を追ったのです。

 

その速度は一日に三百里というので、

およそ130キロを走ったということになります。

しかもこの時、曹操軍は荊州にやってきたばかり。

遠征直後の強行軍としては、想像を絶する速さです。

 

劉備はまさか曹操に追いつかれるとは思っていなかったので

長坂(ちょうはん)の戦いは劉備軍にとって非常にハードなものになりました。

 

 

劉備VS曹操の結果は

曹操 劉備 アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラVSゲイリー・グッドリッチ

曹操の凄まじい機動力が劉備の計画を崩壊させました。

劉備は江陵へ向かう計画を断念せざるを得なくなりました。

荊州の南部を制圧すると言う計画は未然につぶされてしまったのです。

 

今回の速さ比べは曹操に軍配が上がりました。

 

しかしながら、ここでも劉備はちゃんと逃げおおせることができました!

そういう意味では、引き分けともいえるのかもしれません。

 

 

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この記事を書いた人:東方明珠(とうほうめいしゅ)

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はじめての三国志

通称「はじさん」のはじっこライター東方明珠です。

普段は恋愛系のノベルやシナリオを書いています。

中国の歴史が大好きで、

ハンドルネームにも上海のテレビ塔の名称を拝借しています。

行き当たりばったりで中国の遺跡を巡る旅をしていましたが、

次は無錫市にある三国志のテーマパーク「三国城」に行きたいです。

 

■好きなこと(趣味):

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■好きな三国志の人物:

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■幸せを感じる瞬間

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■出没場所

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この記事のデザインを担当した人:よりぶりん

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よりぶりんでした。

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東方明珠

中国は上海の雰囲気が好きなので、テレビ塔の「トンファンミンジュ」を名乗っています。もともと『水滸伝』の大ファンで、『三国志』に興味を持ったのは、アーケードゲーム「三国志大戦」がきっかけです。当時はゲームセンターに通いつめました!まだまだ中国史について勉強中ですが、精いっぱい面白いことを探してお伝えしたいと思っています。

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