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66話:曹操、孔明の実力を確認すべく劉備討伐の兵を挙げる

2015年4月11日


曹操 油断

 

諸葛亮孔明(しょかつ・りょう・こうめい)が、

劉備(りゅうび)の軍師になって2年目、西暦208年、

曹操(そうそう)は、劉備討伐の兵を挙げます。

 

前回記事:65話:絶望する劉備に孔明が授けた天下三分の計

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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曹操軍のメンバー発表

曹操軍

 

総大将を夏候惇(かこう・とん)、副将を于禁(うきん)、

李典(りてん)で固めた、総勢10万人の大軍です。

前回の3倍以上の大軍ですが、それでも今の曹操には小手調べでした。

 

どうして、曹操が急に劉備討伐の軍を起こしたのか、、

それは偽の手紙で曹操軍に投降させた徐庶(じょしょ)の言葉でした。

 

徐庶を手に入れた曹操

徐庶 曹操 下る 三国志

 

徐庶の母は、戻ってきた息子を見て激怒します。

 

「この不忠者!!この母がお前に劉備様を裏切り、

曹操に仕えよと、そんな手紙を書くと思ってか!!」

 

そして、自分が生きている事で、徐庶の運命を狂わせた事に

徐庶の母は責任を感じて、自殺してしまうのです。

 

それを見た徐庶は非道な方法で自分を呼び寄せた曹操を深く恨み、

決して曹操の為に策は立てまいと決意します。

 

その曹操が、劉備に最近仕えた孔明について、徐庶に質問しました。

 

「孔明の才能は、私のような凡夫が及ぶ所ではありません、、

私の才が蛍の光なら、孔明のそれは満月のような輝きで御座います」

 

徐庶は、曹操に素っ気なく返答します。

 

「ほほう、、お主のような天才が、孔明の前では蛍の光か、、

面白い、、興味が湧いてきたのう、、」

 

こうして、曹操は孔明のお手並み拝見と考えて、

劉備討伐の軍を起こしてきたのです。

 

何で、徐庶は孔明の事を話したのか?

曹操 孔明をチェック

 

ちょっと聴くと、これは徐庶が孔明の才能についてうっかり口を滑らした為に、

曹操が劉備を討伐する軍を起こしてしまったように思えます。

 

しかし、それはまったく逆で徐庶は曹操に孔明に対して関心を持たせようと

わざと、自分を卑下して、孔明を持ちあげたのだと思います。

 

曹操は、三国志演義を通して見ていくと、

その性格上、奇策・奇略を得意とする人物です。

 

つまり、周囲が「やめろ、出来ん、無理だ!」と言えば言うほどに、

その事について関心を持ち、やってみようという性格なのです。

 

徐庶なりの復讐

 

徐庶は、そんな曹操の性格を逆手に取って、孔明の才能を持ちあげて

曹操が、「そんなに孔明が強いかどうか、俺が試してやろう」

と思うように仕向けていたのです。

 

もちろん、孔明が、曹操の軍勢など蹴散らせると見越しての事でした。

 

これは、曹操の非道な計略で母を失う羽目になった徐庶の、

用意周到で冷酷な曹操への復讐だったのです。

 

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耳で聞いて覚える三国志

 

 

次回記事:67話:孔明、博望坡で初陣を飾る。夏侯惇をフルボッコ

 

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どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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