三国志平話
麒麟がくる特集




はじめての三国志

menu

デザイン担当:よりぶりん

三国時代の音楽ってどんな感じだったの?

周瑜 周郎

周瑜 周郎

 

曹操は音楽を好み、宴の席で楽の音に合わせ、しばしば即興詩を披露したといいます。

また、周瑜は音楽に精通し、したたか酒に酔っていても、音楽の演奏に間違いがあるとその事を指摘するよう振り向いたことから

 

『曲に誤りあれば周郎が振り向く』と言いはやされました。

 

三国時代、人々にとって音楽はどのようなものであったのでしょうか?

 

演奏できる状態で発見された紀元前6000年頃の骨笛

1024px-Neolithic_bone_flute

 

音楽の起源は古く、いつ頃からあったのか、定かではありません。

現在、最も古い時代に作られた笛であると確実視されているのは、ドイツで発見された36000年前の骨製の笛です。

 

中国神話において、人類を創造したとされる神『女禍』(じょか)が、人間に音楽を与えたとされています。

 

1986年には中国で紀元前6000年頃に作られたと思われる笛が数本出土しています。

 

素材はタンチョウの骨と考えられ、中には現在でも演奏可能なものも含まれていました。

 

 

政治・道徳的に重視されていた音楽

三国志 音楽

 

現代人にとっての音楽は娯楽であり芸術であり……

つまり楽しむための創作作品、というイメージが強いところですが、古代中国では、音楽を政治的な儀礼に利用する考え方が強くありました。

 

その時代、音楽は人の本心やまごころを表現するための重要な手段と考えられていました。

音楽は正しく用いることで人間の意識をコントロールして意識を高める道具とされ、

礼儀作法と合わせて『礼楽』(れいがく)とも呼ばれました。

 

礼楽を重視した孔子は音楽理論を記述した『楽経』(がっけい)という書物を記したとされていますが、

これは秦の始皇帝が行った『焚書坑儒』(ふんしょこうじゅ)によって焼き払われ、失われてしまったと伝えられています。

 

関連記事:秦の始皇帝ってどんな人だったの?幼少期編

関連記事:始皇帝が中国統一後、なんで中国全土を巡幸したの?全巡幸をストーキングしてみた

関連記事:始皇帝が中国統一後、わずか15年で秦が滅亡した理由|始皇帝がブサメンだったから?

 

 

重箱の隅をつついたわけではない周瑜

周瑜 美男子

 

『礼楽』の考え方によれば、音楽は正しい楽器や曲目、そして演奏を行うことで初めてその本来的な役割を果たすとされ、

さまざまな思想家が音楽理論を論じる書物を書き記しました。

 

こうした『礼楽』の考え方は前漢時代まで支配的であったとされますが、

後漢の時代に入るとそうした堅苦しい考え方から解き放たれた自由な形式の楽曲『楽府』がもてはやされるようになります。

 

曹操も、この新しい音楽である『楽府』に合わせて即興詩を詠んだとされています。

 

しかし、三国時代は新しい音楽の時代ではありましたが、まだまだ古い『礼楽』の考え方が根強く残っていたことは想像に難くありません。

音楽を正しく演奏することが求められる『礼楽』にあっては、小さな演奏ミスも大きな問題であったのでしょう。

 

些細な演奏ミスをいちいち指摘するような周瑜の行為は、現代時の音楽観からすればやや『重箱の隅を突く』ようにも思えますが、

『礼楽』という背景を考えれば、音楽に精通していたという周瑜の反応としてはごく自然なものだったのかもしれませんね。

 

中国風のメロディと聞いてどう思い浮かべますか?

中国 メロディ

 

『中国風のメロディ』と聞いて、多くの方がまず思い浮かべるのは

 

「チャカチャカチャンチャンチャンチャンチャン~♪」

 

というメロディではないでしょうか?

 

さまざまな楽曲に似たようなフレーズが使われており、その原典が何であるかははっきりしていませんが、どうやらその出典元は中国の音楽ではないようです。

 

19世紀半ばにアメリカで作曲された

 

「アラジンの中国大スペクタクルあるいは魔法のランプ(The Grand Chinese Spectacle of Aladdin or The Wonderful Lamp)」という

オペレッタに、この原型となったメロディが確認できます。

 

 

魔法のランプのメロディ

 

あのメロディは欧米人が『中国風』を意識して創ったもののようですね。

 

関連記事:三国志時代の兵士の給料と戦死した場合、遺族はどうなってたの?

関連記事:三国時代の料理と酒って何を食べてたの?英雄たちの宴が気になる

関連記事:1800年前に呂布がビーフバーガーを食べていた?気になる漢時代の食生活

関連記事:寂しい、5日に1日しか帰宅できない三国志時代の武将達

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 

耳で聞いて覚える三國志

 

こちらの記事もよく読まれています

大喬 小喬 三国志当時のファッションとは!

 

よく読まれてる記事:三国時代のファッションはどんなのだったの?

 

 

孔明 軍師

 

 

よく読まれてる記事:軍師ってどんな職業なの? <三国志豆知識>

 

 

お酒 三国志 曹操

 

よく読まれてる記事:三国時代のお酒は発泡酒レベルだった?

 

賈詡

 

よく読まれてる記事:ある意味、戦乱時代の勝者? 賈詡とはどんな人物だったか?

 

 

この記事を書いた人:石川克世

石川克世 三国志

ライター:

石川克世

自己紹介:

小太郎さん(スキッパーキ オス 2歳)の下僕。

主食はスコッチウイスキーとコーヒーとセブンイレブンの野菜スティック。

朝風呂が生きがいの小原庄助的ダメ人間。ヲヤジ。

好きな映画:

未来世紀ブラジル

パンズラビリンス

タルコフスキーのストーカー

座右の銘:

・事象に惑わされるな。ここがお前の現実だ(押井守)

・私に3分、時間をください(鈴木健二)

・これでいいのだ(バカボンのパパ)

 

関連記事

  1. こんなの絶対に入りたくない!三国志の時代の牢獄は酷すぎたR…
  2. 玄宗皇帝 杜牧が詠ったIF三国志「もしも曹操が赤壁で勝ったら」
  3. 曹丕 曹丕はけっこうグルメだった!?蜀の食文化にも食いつく!
  4. 【九州三国志】『三國志』は中国だけじゃない!日本の三国志事情 P…
  5. 英雄記から見た河北の覇者を決める公孫瓚VS袁紹
  6. 【素朴な疑問】三国志の時代のお葬式とは、どんなものだった?
  7. 曹操から逃げ回る劉備 【三国志ミステリー】劉備はなぜ奥さんを何度も捨てて逃げたの?
  8. 始皇帝が求めた不老不死は現代科学ではどれだけ進展したの?権力者が…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 平野国臣
  2. 韓信将軍
  3. 劉備玄徳が眩しい理由 三国志
  4. 漢(ハン)HAN amazon引用
  5. 曹植

おすすめ記事

  1. 【はじめての孫子】第6回:勝つために最も大切なことは智謀でも勇気でもなく、緻密な計算
  2. 51話:武将を惹きつける人間磁石 劉備玄徳 劉備 関平
  3. 典韋と弁慶の共通点を探してみたら意外な事実が判明!? 典韋にボコボコにされる成廉
  4. 【三国志の誤植集】何平や喬国老や橋玄って誰?うっかりミスが大惨事!
  5. 契丹と日本の関係性は?未知の契丹語に挑んだ日本人研究者も紹介 契丹 / 引用 wikipedia
  6. 【これだけ読めば大体わかる】山崎賢人主演!キングダム実写化の内容を大胆予想!

三國志雑学

  1. 法正
  2. 陸遜
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. タングート族
  2. 聖徳太子の地球儀
  3. 服部半蔵
  4. 武帝は前漢の第7代皇帝
  5. 対立する西郷隆盛と大久保利通
  6. 魏の忠臣・徐宣(じょせん)

おすすめ記事

【週間まとめ】はじめての三国志ニュース18記事【5/15〜5/21】 関羽 関羽の名言にはどんなモノがあるの? 関羽に手紙を送る陸遜 美髯公とは何?ヒゲを見るだけで三国志がわかる!男のシンボル『ヒゲ』はどこから来てどこへ行くのか。 劉備にカリスマ性があったの?三国志の英雄・劉備玄徳のカリスマの真実 kawauso編集長のぼやきVol.26「倒れない編集長」 孔明 劉備の剣とハンコ 67話:孔明、博望坡で初陣を飾る。夏侯惇をフルボッコ 孔融 孔融梨を譲る!いちばん小さな梨を取った孔融の兄弟愛 曹操様お守りします 三国志演義と正史・汴水の戦いを比較

はじさん企画

“if三国志" “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“西遊記"

“三国志人物事典"

PAGE TOP