208年、曹操軍がついに劉備のいた新野(しんや)へ攻め込んできました。
曹操軍は総勢50万、劉備軍にとって、とても勝ち目のある戦いではありません。
そこで、劉備軍に加わったばかりの新鋭軍師、諸葛孔明が活躍します。
諸葛孔明は、新野城を空にして(空城:くうじょうといいます)
曹操軍を城内に誘い込んで叩くという作戦を考えました。
まずは空城へ誘い込む
中国史の場合「城」といっても江戸城とか姫路城とは少し違います。
日本では天守閣のみをさして城ということが多いですが、
中国では城壁に囲まれた城下町ごとをひとくくりにして城といいます。
諸葛孔明は、まず新野城をからにして、
人がいないことを気取られないように装った上で
曹操軍を城内に引き込みます。
3方向から火をかける
その後孔明は、趙雲に指示して
城の西、北、南の3方向に火をかけさせます。
城内はからの上、数か所から火の手があがったことで
「罠だ!」と気づいた兵士たちは慌てます。
曹操軍は50万人もいますから、千々に乱れ、収拾がつかなくなります。
右往左往する中、
まだ火が回っていないのは東の方向です。
曹操軍は隊列を乱し、東門に殺到しました。
東門で待ち受ける
孔明は東門に兵を配置しておきました。
一度に50万人もの曹操軍と対峙するのは無理ですが
狭い場所に押し寄せ、混乱している曹操軍を
ここぞとばかりに叩いたのです。
わざと1か所だけ逃げ道をあけておき、敵を誘いこむ兵法でした。
こちらの記事もよく読まれています
よく読まれてる記事:赤壁の戦いは計略の宝庫
よく読まれてる記事:魏や呉にもいた諸葛一族の話
よく読まれてる記事:三国志平話って何?三国志演義の元ネタ
よく読まれてる記事:諸葛孔明の弟、諸葛均ってどんな人だったの?
この記事を書いた人:東方明珠(とうほうめいしゅ)
■HN:
東方明珠(とうほうめいしゅ)
■自己紹介:
通称「はじさん」のはじっこライター東方明珠です。
普段は恋愛系のノベルやシナリオを書いています。
中国の歴史が大好きで、
ハンドルネームにも上海のテレビ塔の名称を拝借しています。
行き当たりばったりで中国の遺跡を巡る旅をしていましたが、
次は無錫市にある三国志のテーマパーク「三国城」に行きたいです。
■好きなこと(趣味):
本屋さんをはしごすること
■好きな三国志の人物:
孫策と周瑜
■幸せを感じる瞬間
自分の書いた文章に素敵なイラストを描いてもらったとき
■出没場所
動物園
この記事のデザインを担当した人:よりぶりん
■HN:
よりぶりん
■自己紹介:
イラスト担当のよりぶりんです、ご存じの方もそうでない方も名前だけでも覚えて帰って下さいね。
三国志初心者の新米イラストレーターでございます。
なにとぞ温かい目で見てやってください。宜しくお願い致します
■口癖:
「すいません」 とにかく謝ったら勝ちと思っている腰ぬけです
■集めている物:
漫画本「ワンピース・龍狼伝・浦安鉄筋家族」etc
■幸せを感じる瞬間:
麻雀の牌を触っている時!お風呂に入った時!
■尊敬する人:
麻雀を日本に伝えた人(誰かわからないですが・・・)
■どうしてもこれだけは譲れないもの:
コーヒーが飲めない環境!コーヒーが無いと凶暴になります。
■何か一言:
イラストのリクエスト御座いましたらお気軽どうぞ!
メッセージサイトに頂ければ全力で落書きさせて頂きます(笑)
よりぶりんでした。