よかミカンの三国志入門
三顧の礼




はじめての三国志

menu

はじめての変

三国志の時代に流行した超クールなスポーツ撃壌

この記事の所要時間: 238

黄忠VS夏侯淵

 

戦乱のイメージしかない三国志の時代ですが、

その傍らでは、あるスポーツが大ブームになっていました。

 

王充(おうじゅう)が著作に書いてしまう程の

三国で今一番ホットなスポーツ、撃壌(げきじょう)を紹介しちゃいますよ。

 

 

 

大の大人が夢中になってしまう撃壌とは?

撃壌

 

撃壌とは、遥か堯(ぎょう)帝の時代から中国人の心を捉えて離さないスポーツです。

そのプレイスタイルについて、説明しましょう。

 

撃壌をプレイする上で必要なもの

張任

①服装、※ラフでよい

②使うもの、壌という木製の沓(くつ)の形をしたアイテムを複数

 

撃壌のルール

撃壌

①、地面に、壌を立てて置いておく

 

②、30歩から40歩離れた地点から、別の壌を投げて、

地面に立てた壌を撃つ事が出来ればポイント

 

※壌を撃つ、だから撃壌という

 

撃壌は、何名でプレイしたのか?

 

プレイ人数を見ると、四、五人が出ている事から、

これは、1投ずつ、壌を投げていき、より壌を倒した回数が

多い人が勝ちというシンプルなルールのようです。

今風にいうと、玉を投げないボーリングみたいな感じですかね?

 

 

本当にあったスポーツだったのか?

張飛にお酒 だめだよ

撃壌は後漢初期の思想家として有名な王充の著作である、

論衡の芸増編に出てくるような歴とした由緒あるスポーツです。

 

なんだか、ヒマ人が酔った勢いで始めた悪ふざけが、

そのままスポーツ化したようなイメージなのですが、

王充がわざわざ書いた位ですから、広く名士が、

楽しむような紳士なスポーツだったのだと推測されます。

 

撃壌から産まれた鼓腹撃壌

たぬき

撃壌は一般に鼓腹撃壌(こふく・げきじょう)という四文字熟語で

語られる事が多いです。

 

意味は、腹いっぱい食べて、お腹を太鼓のようにポンポン叩きつつ、

地面を踏みしめて踊るという事。

つまり、世の中が治まって、泰平である事を称えた歌なのです。

 

そのような世の中なら、明日の命を考えず毎日のように

撃壌に興じるという事も可能だったでしょう。

そうして考えると、三国時代の知識人が撃壌に興じたというのも、

また別の意味が見えてくるような気がします。

 

撃壌を楽しみつつ、とんでもない詩を詠んだ老人

張松

さて、この撃壌には、撃壌歌という太古の昔の老人が、

まさに撃壌を楽しみながら詠んだという歌が残っています。

これが結構、とんでもない内容なので紹介しましょう。

 

日出而作、日入而息、鑿井而飮,耕田而食 帝力于我何有哉。

 

この意味を簡単に説明しますと、、以下の通り

 

翻訳:日が昇ったら働き、日が沈んだら休む。

井戸を掘って水を飲み、田圃を耕して喰う

俺には、帝の力なんか何も関係ない

 

どうでしょう?この歌は、俺は帝の世話になんかならない、

俺が生きていけるのは俺のお陰という詩なのです。

 

何だか皇帝がいるのが前提の社会では発表をはばかられる内容ですが、

これは反逆の詩ではなく、天下太平の世の中では、皇帝の事を考える

ような事なく、人々は暮らしを楽しむ事が出来るという意味になります。

 

撃壌を楽しんでいる間、人々は戦乱を一時でも忘れられた

帰宅は5日に1度(泣) 三国志の武将

三国志の時代は戦乱の世ですから、絶えず死が隣り合わせにあります。

でも、僅かな時間、撃壌に熱中している間は、その戦乱を忘れて、

太平の時代のように無心に遊んでいられた事でしょう。

 

これこそ、撃壌が三国志の時代にホットなスポーツになった、

一つの由縁かも知れません。

どんな乱れた世でも、スポーツに心の安らぎを求める気持ちは、

昔も今も一緒なんですね。

 

関連記事:寂しい、5日に1日しか帰宅できない三国志時代の武将達

関連記事:三国志時代の通信手段は何だったの?気になる三国時代の郵便事情

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

撃壌は、木沓の形をしているという事は、元々は、本当に履いている

木沓を立てて、それを倒して遊んでいたという事だと思います。

 

靴と言えば、筵と沓を造らせたら、天下一の劉備玄徳がいますが、

彼が撃壌を楽しんだかどうかは謎です。

 

いや、辛かった下積み時代を思いだすから、やらなかったかな・・

 

関連記事:三国時代の経済ってどうなってたの?

関連記事:三国時代のお酒は発泡酒レベルだった?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 

 

こちらの記事もよく読まれています

三国志 英雄たちの宴

 

よく読まれてる記事:三国時代の料理と酒って何を食べてたの?英雄たちの宴が気になる

 

司馬懿 はじめての三国志

 

よく読まれてる記事:三国志の英雄たちの詩を調べたら司馬懿ヒドすぎワロタwww

 

最弱武将

 

よく読まれてる記事:張飛に怒鳴られて落馬して死んだ武将、曹丕の粋な計らい等、三国志を彩る変わった武将たち

 

 

 

この記事を書いた人:kawauso

kawauso

■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。
もちろん、食べるのはサーモンです。

関連記事

  1. 馬良(ばりょう)って何した人だっけ?意外な馬良の役割と任務に迫る…
  2. 【三国志の食事】劉備・曹操・孫権も食べていた!?三国時代の食事風…
  3. これぞ重箱の隅!三国志の時代の調理具・食器特集!
  4. 老荘思想の創設者|老子と荘子の二人を分かりやすく解説してみた
  5. スーパーエリート袁術!理由はファミリーにあり?スーパー名家を探る…
  6. 【三国志とお金】公共事業にたかる豪族勢力
  7. 祝二周年記念!はじ三運営陣に色々聴いてみよう!
  8. 袁術と孫策 孫策の独立理由に疑問!袁術は孫策に対して本当にケチだったの?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. はじめての三国志編集長 kawauso

おすすめ記事

  1. 諸子百家(しょしひゃっか)ってなに?知るともっと三国志が理解できる?
  2. 三国志の著者・陳寿のミステリー 前編:蜀滅亡
  3. 46話:袁紹軍の審配、石弓隊で曹操軍を撃破
  4. 【素朴な疑問】中国にも梅雨はあるの?霉雨になると関羽の古傷も傷んでいた!
  5. 【日本神話の逆襲】出雲王国とたたら製鉄に見る朝鮮半島との繋がり
  6. 福山藩主としての阿部正弘は領民には迷惑な君主だったの?

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 鱸魚を釣る左慈

おすすめ記事

【ネタバレあり】映画ドラゴンブレイドを三国志ライターkawausoが徹底的に斬る!! 諸葛亮孔明、司馬懿仲達、名前はどこで区切るの? 曹操が皇帝に即位していたら三国志はどうなったの? ホウ徳の叩き上げ人生録!関羽に降伏せず忠義の人と讃えられた関中の名将 官渡の戦いで袁紹が勝っていたら三国志はどうなっていたの? 【シミルボン】驚愕!三国志の時代の酒のマナー 【春秋左氏伝】まるで孫子!曹劌(そうけい)の戦車戦の神采配 魏の五将軍で戦上手の楽進はどのような最後を迎えたのか!?

おすすめ記事

  1. 崔琰(さいえん)は曹操に仕える前はいったい何をしていたの?
  2. 【呉vs魏】あんまり知られていない芍陂の役ってどんな戦いだったの? 解煩督 呉
  3. 60話:徐庶、劉備軍の軍師として曹操と対峙する!
  4. 【11月の見どころ】11/11〜15日まで「春秋左氏伝の世界」
  5. 10話:実は、最初から作戦に失敗していた黄巾賊
  6. 【三国志版艦コレ】孫権が保有していた巨大戦艦長安を解説 船冒険する諸葛直 船
  7. どうして張飛は士大夫に卑屈なの?
  8. 【感動!】公孫瓚が白馬義従を結成した経緯がドラマチック

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“水滸伝"

“三国志人物事典"

PAGE TOP