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【3分で分かる】王充(おうじゅう)とはどんな人?曹操にも影響を与えた合理的な人物

この記事の所要時間: 419



楊儀

 

王充(おうじゅう)は字を仲任(ちゅうじん)といい、

後漢の初期である建武3年(西暦27年)に生まれました。

天文上の日食を政治の不吉と見做したり、呪術などが流行していた

迷信だらけの当時、王充は驚異的な合理主義で見聞する事象の全てを疑い、

反証をなして迷信を徹底論破するという事を行いその一連の作業を

論衡(ろんこう)という書物に残しています。

 

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予言などというのはインチキである

孔子 儒教

 

王充の生きていた時代、儒教の開祖孔子(こうし)は神格化が進んでいて、

堂々とそれを批判するのはタブーでした。

 

始皇帝

 

その逸話の中には孔子が就寝中に、始皇帝(しこうてい)

我が家を荒らす夢を見て、やがて暴君が登場する事を予言し

嘆息したというものがありました。

 

このような予言は聖人の証だったのですが、王充は信じません。

 

「その書物を読んだが、そこには始皇帝などという文字は無かった、、

誰かが孔子の夢に出て、家を荒らしたという事はあったかも知れないが

それが始皇帝だと孔子は断定していないのである。

つまり、これは後世の人が始皇帝が登場した後に、この書物を読み、

孔子の夢に登場した謎の男を始皇帝に当てはめただけなのだ。

世に言う予言とは、大抵はこういうものだ」




懐かしいノストラダムスの予言も、この類だった

ノストラダムスの大予言

 

1999年前後に大流行した、ノストラダムスの大予言ですが、

あれも、ノストラダムスが記した幻想的な詩を無理やりに歴史的な

事件に当てはめて予言が当たったと言っていただけでした。

そもそも、ノストラダムスは、その詩が予言などとは言っていません。

王充が現在にいても、同じ事を理由にインチキを見抜いたでしょう。

 

雷神などいない、あれは自然現象だ

雷怖くない 能ある劉備

 

王充の生きていた時代、雷の直撃で死んでしまう人は、

あまり良くないモノを食べた神罰だと言われていました。

これも儒教が食事に細々とうるさいのを雷に仮託したのでしょうが、

王充は、この事にも猛然と異を唱えます。

 

「良くないモノを食べた人が雷に直撃されて死ぬのなら、

それは雷に意志があるという事になる。

しかし、一方では食中毒になる人は悪いモノを食べたのに

落雷を受けない、これは何故だろうか?

雷が、ある人には落雷を落とし、ある人には落とさない、、

これは雷がえこひいきをしているのか?」

 

王充は落雷現場に行き、実況見聞をしていた!

雷 f

 

王充は若い頃、落雷で沢山の羊が死亡する事件に出くわし、

その現場を見た事がありました。

そこで王充は、死んだ羊の体に、すべて火傷の痕が

ついている事を発見していたのです。

 

「結論を言えば、雷には意志などありはしない、、

だから、良くないモノを食べた、食べないに関係なく、

人にも落ちれば家畜にも落ちるのである。

雷の正体とは自然現象であり、それは熱く焼いた金属に

水をかけると凄まじい音を出して爆発するようなものだ

天において、そのような事が起き、たまたまその近くにいた

人間や家畜が、その被害で大やけどを負い死ぬのである」

 

実際の落雷は静電気によって起きる事が今では証明されていて

王充の言う、焼けた金属に水をかけるという説は間違いですが、

彼の非凡な所は落雷という現象を科学的に考えた点でした。

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