今、時代は始皇帝であろう、嫌、むしろ始皇帝が時代であろう。すでにして、始皇帝の前身である秦王政を主人公の一人とする漫画キングダムが、大ヒットしているし、コミックス40巻も出るのである。そして、kawausoは原泰久先生のフォロワーでもあったりする。
しかも始皇帝と大兵馬俑とタイアップで11月7日(日)のNHKスぺシャルは、この兵馬俑の特集をするというのである。そんなこんなであるからkawausoは東京国立博物館、平成館が気になって仕方ない。何故なら、ここで、始皇帝と大兵馬俑が展示されるからだ。
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この記事の目次
そもそも大兵馬俑って何よ?美味いの?
しかし、蓼(たで)喰う虫も好き好きという言葉もある通りキングダムは好きだけど、兵馬俑は知らないという人もいるかも知れない。そこで、博物館に入る前に簡単に兵馬俑について解説しよう。兵馬俑というが、兵馬は説明不要であろう、、兵士と馬、合わせて兵馬だ。では、俑とは何かというと、具体的にいうとヒトガタ、つまり人形だ。
大昔、中国では貴人が死ぬと、死後も寂しくないように生前と同様の生活が行えるようにという意味で、兵士や召使、妻、馬や家畜をかたどった人形を一緒に埋葬したのだ。であるから、兵馬俑とは、始皇帝が死ぬ時に共に入れられた兵馬の人形の事だ。俑の材質には金属や石、粘土があるけど、兵馬俑は粘土で出来ている。
たかだか、人形のどこが凄いの?
それでも、そんな人形のどこが凄いのという人もいるだろうと思う。確かに、一般にイメージする人形というのは、せいぜい30センチ位のもので凄いというイメージは無いかも知れない、だが、兵馬俑は全然違う!
なにが凄いって、兵馬俑の土人形は、等身大の大きさで180センチもあるこれ一体だけでも家に置いたら邪魔で仕方が無い。さらに、そんな等身大の人形が8000体も出土したのだ。これを凄くないとしたら、何が凄いのか?
しかも、この兵馬俑が造られたのは2200年も前なんだから驚く!!
兵馬俑の凄さ、人形がリアルだ!!
兵馬俑は、ただ、等身大なだけじゃあない、8000体もあるのに、一体、一体が凄くリアルに造られているのだ。兵馬俑はかつては彩色されていたが、長い歳月で今では色落ちしている。それに再び彩色を施そうとしている写真があるが、肌色が禿げている兵馬俑の兵士の首は生首のようで少し気持ち悪い・・
それも、その筈、始皇帝は自分の死後に陵墓を守る兵馬俑に魂を込めようと実在する精強な秦の軍隊の兵をモデルに1体、1体の兵馬俑を焼かせた。つまり、この8000人にはすべてモデルがいたのだ。そのスケールと仕事の細かさに圧倒されるじゃあないか!!
兵士ばかりではなく、出土した4頭立ての戦車を引く馬は筋肉のラインまで再現され、今にも走り出しそうな躍動感に満ちている。どこまでもリアルを追求した姿勢は、古代ギリシャ彫刻を連想させる位だ。
ちなみにkawausoは自分に似ている兵馬俑を探したけどいなかった。うちの代表のおとぼけに似たのは3体位あったけどね。おとぼけは兵馬俑顔なのかも知れぬ・・・
兵馬俑の凄さ、バリエーションが豊富
兵馬俑と言っても、人形は兵士と馬の2種類ではない。また、単純に兵士と言っても、将軍、重装歩兵、軽装歩兵、騎兵、御者、弓兵、力士、などの他に、文官や芸人ような直接戦闘には参加しないもの、そして、獣の類までもが含まれている。また、弓兵は、片膝をつくなど、実際に弓を引く時に取ったであろうアクションで造られているのだ。兵馬俑は、このように当時の兵士の階級や、戦争にどのような人々が関係していたかを教えてくれるタイムカプセルでもあるんだ。
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