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禁断のヤラセ、孔明と孟獲が打ち合わせを??
孟獲の物分かりの良さに孔明は着目して、ここで禁断のヤラセを持ち掛けます。
孟獲を担ぎあげた高定は本気で反乱を起しているので、孔明は孟獲を逃がし
知らんふりをして、そのままトップとして戦わせたのです。
孟獲は、孔明との段取り通りに、何度か孔明と戦うふりをして捕まり、
高定に不信を持たれないようにしつつ、情報を孔明に流します。
こうして孔明は、孟獲の情報を活かして高定を捕まえ処刑してしまうのです。
ヤラセの証拠、蜀で出世する孟獲
反乱を平定した孔明は、反乱に加わった孟獲を処罰せず、
孟獲は、御史中丞まで昇進したと伝わっています。
決して低いとは言えない役職です。
どうして反乱軍だった孟獲が、蜀漢で地位を得るのか・・
それは彼がスパイであり、孔明とヤラセの関係であったから
そう考える以外にはないでしょう。
はじさんでは、孔明の南蛮征伐ヤラセ疑惑を黒と認定します!!
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三国志ライターkawausoの独り言
孟獲は、演義では南蛮王として孔明にたてつくコミカルな悪党ですが、
華陽国志では、漢族と異民族の混血でスマートなインテリ役人だったようです。
その知性と機転の効く性格を見込まれて雍闓死後には、高定に後継者として
立てられたのかも知れません。
いずれにしろ、あの三国志版、牙大王のようなイメージは、
演義の中だけという事になるでしょう。
※ちなみに、演義では、孔明に益州南郡を任されるのは高定ですが、
正史では朱褒であり、高定は逆賊として曝し首になります。
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