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みんな大好きウ◯チの話!三国志時代のトイレ事情




黄蓋 奮闘

 

古代中国のトイレのイメージが大体つかめてきたところで本題の三国志です。

三国志にまつわるトイレエピソードといえば、呉の老将黄蓋(こうがい)の話が有名ですよね。

念のために説明すると、赤壁の戦いにおいて特攻隊長となった黄蓋は、

流れ矢を受けて川に落ちたところを味方兵が誰とも知らぬまま水中から救い上げ、

「廁牀の中に置」いたのを発見されて、九死に一生を得ました。

この逸話は『三国志』呉書に記録されています。

「廁牀」にトイレ内の座る場所≒トイレという意味があるため、

一般に「トイレの中に放置された」と訳されていますが、実は別の解釈も可能です。




船のトイレの歴史

船 f

 

たとえば歴史的にみると、西洋や日本の船では、

衛生面や利便性から舳先や船尾の甲板で用を足し直接海に流していたことが多かったようです。

そのため現代でも海事用語では 船のトイレのことを「ヘッド(舳先)」と呼びます。

呉軍の船内構造がどうなっていたかは不明ですが、

上述の例が洋の東西を問わず船の通例だとすれば、トイレ専用の部屋はなかったこととなります。




果たして黄蓋はどこで救出されたのか?

黄蓋

 

『三国志』の記述は、黄蓋が引き揚げられた後、

そのまま甲板上のトイレスペースに寝かされていたという意味なのかもしれません。

ちなみに『三国志演義』では黄蓋は船尾の舵付近から救出されています。

ただ、果たして水中に落ちた怪我人を戦闘中に甲板に引き揚げたりトイレまで運び込む

余裕があったのか謎ですし、そもそも怪我人をわざわざそのようなところへ置くのも疑問です。

ということで、味方の小型船に救出された後、廁=河岸の救護スペースに運ばれ、

他の傷兵とともに牀(ベッド)に寝かされていたと読み取る人もいます。

牀というのは古代の人々が座ったり寝たりしていた低い脚付きの天板です。

 

そして廁という漢字は、実は古文ではトイレの他に

「側(かたわら)」や「水の側=水辺」の意味でも 使われます。

日本語でも川など流水の上にあったトイレを「川屋」と呼んだことが

「かわや」の語源となったという説がありますが、これに近いかもしれません。

また『史記』には「廁に置く」という表現があり、

人を側の物陰に控えさせる意味として注釈がされていますので、

黄蓋を引き揚げた小型船の牀=艇尾座(スターンベンチ)ないし

漕手座(スオート)の廁=陰に匿ったという意味にもとれます。

いずれも真実は闇の中。文字上はどの解釈もありうるので、あとは皆様の好みにお任せ いたします。

 

劉備の「髀肉の嘆」

劉備 髀肉の嘆 ゆるキャラ

 

もう一つの三国志的トイレトリビアとしては、

蜀漢の創始者、劉備の「髀肉の嘆」があります。

これは彼が荊州の劉表の元に身を寄せ、戦から離れて過ごしていたある日、

トイ レで自分の腿の裏についた贅肉を目にし嘆いた台詞です。

名言ですが、豚便所かボットンかおまるかの

トイレにしゃがみ自分の腿にショックを受けている格好を想像してしまうと、何だか笑えてきますね。

いかがでしたでしょうか。

尾籠な話ばかりでお目汚しでしたが、いつの時代もトイレは 生活から切っても切り離せない存在です。

こうした先達の工夫と積み重ねがあって今日が あることを噛みしめつつ、

皆様もトイレに行く際にはぜひ妄想逞しく当時の人々のトイレ 事情に思いを馳せて下さい。

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—




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