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龐統は、劉備が中策を選ぶ事を知っていた・・
こうして見ると、龐統が提示した、3つの策から劉備が自分の意志で、
中策を選んだ感じですが、龐統は、劉備の性格から推測して、
彼が中策を選ぶ事をちゃんと承知していたのです。
もちろん、上策も下策も成功させる算段はあるのですが、
この二つは、実質、龐統が劉備に決断させる為のフェイクでした。
顧客に選ばせる事で、相手が自分の意志で選んだと錯覚させる・・
仮に、龐統が3つではなく、中策だけを劉備に提示したなら、
劉備は、これをすんなりとは受け入れ無かったでしょう。
劉備「私を慕っている、高沛と楊懐を騙して殺し兵と城を奪うとは
人の道に外れた振舞いではないか?私には出来ない・・」
このように言い、龐統の策を却下したかも知れません。
それを決断させる為に、龐統は敢えて、より過激な策と、
より時間が掛かる策を混ぜて提示して、一番無難なのは、
中策だと劉備に思わせてしまったのです。
相手は自分が選んだ事で納得してしまう
龐統が使ったテクニックは今でも、保険の外交員などの
やり手の営業マンがよく使うテクニックです。
最初に、保障も厚いけど、掛け金が高い保険を紹介して、
顧客に「この保険はいいけど高いから無理」と言わせます。
次には、掛け金は安いけど、保障も少ない保険を提示します。
すると顧客は、「安くても、これでは入る意味ない」と却下します。
最後に、営業マンは、最初程は高くなく、二番目程には、
保障が悪くない、真ん中の保険を紹介するのです。
すると、顧客は、真ん中の保険にお手頃感を感じて、
すんなりとサインをしてくれるそうです。
もちろん、真ん中の保険こそが、営業マンが
本当に売りたい保険だった事は言うまでもありません。
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三国志ライターkawausoの独り言
龐統には、呉のスパイ説もあり、劉備との関係は主従ではなく、
仲間、友達のような所があったようです。
もちろん、劉備も龐統を100%信じてはいなかった可能性もあり
その中で、劉備を操縦する龐統も大変だったでしょう。
本日も三国志の話題をご馳走様でした。
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