【ネオ三国志】第2話:蒼天航路の曹操と魏武の強

2016年5月13日


 

蒼天航路(3) (モーニングコミックス)

 

曹操は反董卓連合軍解散後、

青州黄巾賊の攻撃によって亡くなった劉岱(りゅうたい)の

後任として兗州に迎え入れられます。

その後曹操は兗州に侵攻してきた青州黄巾賊との戦に備えるため、

籠城の準備を行います。

 

前回記事:【ネオ三国志】第1話:蒼天航路の主人公・曹操立つ

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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ここが違う!!正史三国志と蒼天航路の違い

曹操

 

正史三国志ですと曹操は籠城策を用いらず、青州黄巾賊と野外で戦っております。

彼は籠城しても勝ち目がないと思い、

奇襲や奇策を用いて青州黄巾賊を翻弄しながら各地で撃破。

こうして幾度も青州黄巾賊と戦いながら連勝し、ついに彼は青州黄巾賊を配下に加え、

ここから魏武の強が始まります。

 

青州黄巾賊との激闘

張角 ゆるキャラ 黄巾賊 三国志

 

青州黄巾賊の指導者達は、曹操が籠る城に兵糧がたくさん集積されていることを知り、

昼夜を分かたず猛攻を開始。

曹操は青州黄巾賊の攻撃に対して火計や落石、雨のように大量の矢を射かけ応戦。

青州黄巾賊の兵士達は叫び声さえ上げず、

黄巾賊の合言葉である「中黄太乙(ちゅうこうたいいつ)」と

叫びながら城門を登ってきます。

そして彼らの猛攻が城壁の一部を崩し、城内に侵入を開始。

城壁を守っていた曹操の親友である鮑信(ほうしん)は自ら崩れた城壁に降り、

黄巾賊と必死の応戦を行います。

曹操は城壁が崩れた場合も想定に入れており、

崩れた城壁に土嚢(どのう)を素早く積み上げ、城壁を修復。

この時鮑信は黄巾賊の刃に倒れ亡くなってしまいます。

 

青州黄巾賊の降伏と魏武の強

曹操 黄巾党が仲間に!

 

青州黄巾賊の指導者達は曹操の元に自ら姿を現し、曹操に降伏勧告を行います。

しかし曹操は青州黄巾賊の指導者達に「中黄太乙すべてを引き受ける」と宣言。

ついでに中黄太乙とは青州黄巾賊のことです。

そして彼は城門を開け、指導者達と契約を交わします。

その契約とは「黄巾の教えを奪ったり、

青州兵の家族や兵らに危害を加えないこと」です。

青州黄巾賊の指導者達は曹操との契約が成立すると、

青州黄巾賊の人々に「曹操に従うように」と遺言を残し自害。

曹操はその後、青州黄巾賊の中から精鋭を選んで兵とし、

彼らの家族を受け入れます。

こうして曹操は膨大な兵力を受け入れ、群雄として一歩抜きんでる存在となり、

魏武の強はここから始まる事になります。

 

雌伏が続く三兄弟

劉備

 

さてここで曹操から少し目を離し、

三国志のもう一人の主人公である劉備に着目したいと思います。

彼は幽州(ゆうしゅう)の実家で、関羽と張飛の二人と義兄弟の契りを交わした後、

黄巾の乱に義勇軍を集めて参加したり、

学友である公孫讃(こうそんさん)に付き従って反董卓連合軍に加わります。

しかし天下に名を現すほどの活躍がありませんでした。

そんなある日公孫讃に従って、界境(かいきょう)の戦いに従軍。

この時、綺麗な顔立ちのした冀州(きしゅう)の武人・趙雲が公孫讃の仲間に加わります。

彼は自らの武勇を見せるため、一騎で袁紹軍に突撃すると、

袁紹軍の将軍である麴義(きくぎ)を一刀両断にし、討ち取ります。

その後公孫讃の軍勢は退却。

劉備も関羽張飛・趙雲らと共に退却していきます。

この戦いでも劉備は活躍する事はありませんでした。

彼が天下にその名を現すのはまだもう少し先になります。

 

怒りに身を任せ、徐州へ進撃

蒼天航路(6) (モーニングコミックス)

 

曹操は青州黄巾賊を手に入れ、勢力が増強されます。

そんな中、彼の元に父が殺害されたと急報が入ります。

彼は冷静にその急報に対応しますが、怒りをその身に潜め、徐州進撃を決意。

曹操の軍師である陳宮は反対しますが、彼は陳宮の反対意見を封殺し、出陣します。

曹操は徐州へ侵攻すると、各地の村を焼き、村に住む住人をすべて殺害。

また鶏や犬なども殺害し、徐州近辺を流れる泗水が村の住人や動物達の死体で、

せき止められる程でした。

こうした事態に徐州の牧である陶謙は各地の群雄に援軍要請を行います。

青州で博打をしていた劉備の元にも公孫讃から陶謙に援軍として赴くよう要請が来ます。

 

次回記事:【ネオ三国志】第3話:徐州の牧・劉備と兗州の騒乱

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

三國志が大好きです。オススメのマンガは曹操を描いた蒼天航路がオススメです。三國志の小説のオススメは宮城谷昌光氏が書いた三國志です。好きな食べ物はマグロ、ぶり、アジが大好きな猫です。

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