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執筆者:kawauso

【龍帥の翼】張良が黄石公からもらった三略とはどんな書物なの?【留侯世家異伝】

この記事の所要時間: 546




張良 劉邦

 

楚漢戦争では、劉邦(りゅうほう)の軍師として大活躍した、

張良子房(ちょうりょう・しぼう)

 

龍帥の翼 史記・留侯世家異伝 張良

 

月刊少年マガジンでは漫画、龍帥(りゅうすい)の翼、

留侯世家(りゅうこう・せいか)異伝でも主人公として

登場するなど、また大ブレイクしそうな予感が半端ありません。

 

張良 劉邦との出逢い編01

 

司馬遷(しばせん)が少女のような容貌と書いた為にイケメンで

描かれる事が多い彼は中国の歴史上、実在が確認できる最初の軍師でもあります。

そんな彼を有能な軍師にした三巻の書が三略(さんりゃく)です。

(イラスト引用元:講談社コミックプラス

 

関連記事:漢の400年は、たった8年の激しい戦いから生まれた?三国志の前哨戦、楚漢戦争!




若い頃はテロリストだった?ちょっぴり過激な張良

張良

 

張良(ちょうりょう)は、戦国七雄の一国、韓のプリンスとして生まれます。

出自が低い人々が多い劉邦の配下では、文句なくサラブレットでしょう。

 

張良

 

しかし、秦に近く弱小国だった韓は紀元前230年、早々と滅ぼされます。

ちなみに滅ぼしたのは、ファルファル騰(とう)です。

ここでもキングダムは少々、楚漢戦争と被っています。

 

張良㈮ 暗殺編04

 

亡国を体験した張良は、秦への恨みは人一倍、

自分の人生は始皇帝(しこうてい)を殺す為に使い果たすと決意して、

財産を全てはたいて、力士を雇い始皇帝暗殺に打って出ます。

 

張良㈮ 暗殺編05 力士

 

ですが、力士が投げた鉄のハンマーは不運にも始皇帝には当たりませんでした。

千載一遇の好機を逃がした張良は抜けがらのようになります。

「これからどうすればいいのか・・」財産も使い果たし

張良は人生の今後について、思い悩んでいました。




張良の運命を導いた老人・・

張良㈫ 成長編03

そんなある日、張良が始皇帝の追手から逃れて、

徐州の下邳(かひ)に潜伏していた頃の事です。

 

道を歩いていると、橋の上で老人が足をぶらぶらさせていました。

張良が橋の下を通ると、狙ったように草履が落ちてきます。

 

「おい、小僧、草履が落ちた拾って履かせろ!」

 

張良はわけがわからずきょとんとします。

 

「何をぼーっとしておる、早く草履を拾わんか!」

 

張良(なんだ、この爺ィ、偉そうに・・!)

 

張良は老人の横柄な態度にムカッと来ましたが、

そこは万国共通の敬老精神、、

我慢して草履を拾い土手を登って老人の足に履かせました。

 

「お主、見どころがあるな、よし、これから5日後の朝、

この橋の下に来なさい」

 

老人は、そう言い残し、どこかに歩いて消えてしまいました。

 

張良、三度目のトライで老人から三略を授かる

張良㈫ 成長編05

 

なんだか分らないながらも引っ掛かるものを感じた張良は、

五日後の朝、橋の下にやってきます。

ところが、その時には老人は来ていて、ぶりぶり怒っています。

 

「年長者より遅れてくるとは何事か!!もういい、

また、五日したら、橋の下に来い!」

 

張良は、次は夜明けに合わせて橋の下に来ましたが、

今度も、老人は張良より先に来ていました。

 

「一度ならず、二度までも、無礼なクソガキじゃ!

また五日後じゃ!今度は遅れるなよ!」

 

張良は頭にきて、真夜中から出発し、夜が明ける前に

橋の下にやってきました。

今度は、老人は来ていません、張良の勝ちです。

 

張良「ふっふっふ、どうだ、爺ィ 今度は私の勝ちだ!」

 

すると、夜明けに合わせて、老人がスッと出現しました。

 

「よし、張良子房よ、、忘れるな、その謙虚さこそが人生の宝じゃ、、

そして、人生が無意味であるなどと嘆くなかれ、お主には、

お主の役割があり、その為に大事が成らなかっただけなのじゃ」

 

老人は神妙な顔をして、張良に三巻からなる木簡を与えます。

 

張良㈫ 成長編04

 

「これは太公望呂尚が記した三略である、

これからお主は、朝夕、この書を読み込み書を自分のモノとせよ、、

これから10年後、お主は帝王の師となり、大いに天下の為に働くだろう」

 

老人は、そう告げると、去っていきます。

 

張良「お待ち下さい、あなたは一体、何者なのですか!」

 

「さらに13年後、お主は済北の穀城に行き、

そこで黄色い石を見つけるだろう、それが私である・・」

 

老人は、こうして、朝の光に溶けて消えてしまいました。

 

張良が勉強した三略とはどんな書物

張良

 

では、老人から張良が受け取った三略とは、どういう内容でしょうか?

まず三略は、上略、中略、下略という三巻からなる書です。

よく六韜三略(ろくとう・さんりゃく)と言われますが、

六韜が純粋な兵法書であるのに対し、

三略は統治の仕方や人材スカウト法などが書かれています。

 

簡単に言うと、六韜はマネージャーの書、三略はリーダーの書

という感じになります。

【次のページに続きます】




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