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【シミルボン】不老不死の為なら死んでもいい!寿命を縮めた曹操のデタラメ健康

2016年12月2日


 

シミルボン

 

※こちらの記事は「シミルボン」専用コンテンツです。

 

朝まで三国志

 

富も地位も女も名誉も手に入れた権力者が最期に夢見るのが不老長寿です。

実際に秦の始皇帝を始め、多くの権力者が死の恐怖から逃げる為に

怪しげな妖術や、道術にハマり込み、多額の富をつぎ込んでいました。

そして、そのような不老不死に憧れたのは、あの三国志の英雄、

曹操(そうそう)も例外では無かったのです。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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曹操も不老不死に憧れた一人

曹操06

 

三国志屈指の英雄、曹操も、あの妻が13人もいる

ドスケベ曹操も、そんな不老不死に憧れた権力者の一人でした。

 

彼の業績を書いた武帝紀の注には、こうあります。

 

「太祖は養生の法を好み、方術の士をひろく招いた」

 

このように曹操は、長寿の為に積極的に各地から方士や道士を集めていました。

しかし、誤解がないように言いますと、曹操は始皇帝のように

仙人が造った金丹を飲めば、楽ちんで不老不死というような

努力無しのインスタント不老不死を求めてはいません。

 

「そんな簡単に金丹飲んで不老不死になれるなら誰でも不老不死じゃ!

不老不死になるには、仙人のように相応の努力をしないといかんのだ」

 

そういう間違ったストイックさで求道者のように不老不死を求めたのです。

そのストイックさが曹操の場合には、滑稽さを生みだすのでした。

 

関連記事:始皇帝は不老不死を求めて何で水銀を飲んだの?

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方士の一人甘始から教わった健康法

曹植

 

そんな曹操の集めた方士の一人に甘始(かんし)という人物がいました。

太原の出身と言われる甘始は、齢200歳(自己申告)で

深呼吸法という今で言うロングブレスダイエットに、巧みな人物でした。

 

甘始は、年を取っても若々しい姿をしていて穀物を食べなかったそうで、

それを怪しんだ曹操の息子の曹植(そうしょく)が甘始を監禁して(怖っ!)

本当かどうかを調べた所、やはり穀物は口にしなかったそうで、

曹植は弁道論という書物で

 

「甘始が不老不死かどうか分からんが、大飢饉が来たら使えるよ」

とよく分からないコメントを残しています。

 

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ハチャメチャな甘始の不老不死実践方法

仙人を演じる少年

 

この甘始方士、ロングブレス健康法だけではなく、

房中術、飲尿療法、そして逆さ吊りという様々な方法で不老長寿を得て

洞窟の中に100年以上も住んでいて、やがて王屋山に入り、

仙人になって昇天してしまったと記録されています。

 

房中術、飲尿療法までは分かるとしても、逆さ吊り健康法は、

なんかのギャグにしか思えませんね。

 

ですが、まるでギャグにしか思えない、不老長寿の方法を、

大真面目に実践した男がいました、もちろん曹操です(笑)

ストイックな求道者である曹操は、逆さ吊りというバラエティ番組の

罰ゲームのような苦行でも、それを避けなかったのです。

 

こんな事をやっていた頃、曹操は、もう五十を過ぎていたような

気がするんですが・・

 

シミルボン

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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