編集長日記
ビジネス

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

【三国志演義】赤壁の戦いはどこまで実話なの?

この記事の所要時間: 238




騎馬兵にあこがれる歩兵

 

三国志演義は民衆達が楽しめるように刊行された正史三国志を元ネタにした娯楽本ですが、

三国志演義の前半最大の見せ場といえば、赤壁の戦いではないでしょうか。

正史三国志ではこの戦いをたった数行でしか紹介していませんが、

三国志演義ではいろいろな創作を導入することで、華々しい戦いとして読者を楽しませております。

今回は三国志演義の赤壁の戦いのどこが創作なのかをピックアップしてみました。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:もし郭嘉が長生きしてたら赤壁の戦いでは曹操軍はどうなっていたの?




三国志演義・赤壁の戦いの創作その1:連環の計

龐統 ゆるキャラ 三国志

 

三国志演義では孫呉の総司令である周瑜(しゅうゆ)龐統(ほうとう)が、

「曹操軍の船を鎖で結ばせれば、逃げることもできない状態になるでしょう。

あとは周瑜殿が考えている必勝の火計を用いれば曹操軍の船は全滅させることが可能でしょう。

私が曹操軍へいって曹操に進言してきましょう。」と

連環の計を進言したことにより行われることになります。

龐統は曹操の元へ行き船を鎖で結ばせることの利点を説きます。

すると曹操は龐統の進言を聞き入れて、船を鎖で結びつけることにします。

上記が連環の計のざっくりとした説明ですが、この計略・・・・実はフィクションでした。

龐統は正史三国志で曹操にこのような助言を行っていた事実は一切ありませんでした。

 

関連記事:赤壁の戦いは計略の宝庫

関連記事:曹操って孫子の兵法書を編集した人だけど兵法を使って戦ったことあるの?




三国志演義・赤壁の戦いの創作その2:10万本の矢を集めた逸話

孔明 矢

 

孫呉の総司令官である周瑜は劉備軍の外交官である孔明に

「我が孫呉では弓矢不足で困っております。何とかできますか。」と相談します。

すると孔明は「任せてください!!」と言った後、周瑜から小さい軍船を1艘借りて出かけて行きます。

彼は船の両舷にわら人形をたくさん立ててから深夜、曹操軍の陣地へ向かいます。

曹操軍では軍船が孫呉軍の方からやってくるので、軍船めがけて大量の矢を撃ちまくります。

孔明は船の両舷に立てた藁人形達に矢が沢山刺さっていることを確認すると撤退。

孫呉の陣営に帰ると周瑜へ「弓矢をたくさん仕入れてきましたので、これをお使いください」と

言ってわら人形にたくさん突き刺さった弓矢を周瑜に献上しております。

しかしこれも三国志演義のフィクションになります。

この10万本の弓矢の話は孫権が元ネタとなっているそうです。

また10万本の弓矢の逸話を使用して敵から矢を仕入れた武将として有名なのが

唐の時代で城を守らせたら鉄壁と言われる張巡(ちょうじゅん)が使用しております。

 

関連記事:赤壁の戦いにモデルがあった?八陽湖の戦い

関連記事:レッドクリフを100倍楽しむ!赤壁の戦いを分かりやすく徹底紹介!

 

三国志演義・赤壁の戦いの創作その3:東南の風

孔明 東南の風

 

周瑜は火計を用いて曹操軍の軍船を燃やし尽くして勝利を得ようと考えておりましたが、

曹操軍の方に吹く風が発生しなくて困っておりました。

周瑜は孔明に相談すると「任せてください!!」と二つ返事で了承。

孔明は祈祷を行うと風向きが突然変化し、曹操軍の方へ勢いよく吹き始めます。

周瑜は風向きが変化したことを知ると前もって曹操軍へ偽装投降する手はずを整えていた

黄蓋に乾いた柴をたくさん載せて出発させます。

その後ははじさん読者も知っている通りで、

黄蓋は自らの船に火をつけて突撃させて曹操軍の船を火だるまにしてしまいます。

曹操軍はくさりで船と船を縛り付けていたので、

火から船を避けることもできずに燃やされてしまいます。

こうして赤壁の戦いは終幕を迎える事になるのですが、

孔明が起こしたこの東南の風もフィクションだったのです。

孔明は東南の風が起きることを予知していた訳でもなく、

単純に赤壁の戦いを盛り上がらせるためのフィクションとして創作したものです。

 

関連記事:赤壁の戦いで孔明が東南の風を吹かしたじゃん?あれマジらしいよ?

 

三国志ライター黒田レンの独り言

黒田廉さん02a

 

正史三国志の赤壁の戦いがたった数行でしか紹介されていないため、

三国志演義を完成させた羅貫中(らかんちゅう)は

色々な創作を作るしかなかったのではないのでしょうか。

それにしても上記で紹介した以外の計略も巧妙にフィクション計略が入っているので、

読者も疑うことなく赤壁の戦いを盛り上がって読むことができるので、

三国志に興味をもって赤壁の戦いを知った方は結構ショックな出来事ではないのでしょうか。

レンも三国志演義から入ったのですが、本当の赤壁の戦いを知って結構ショックだったことを

覚えております。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:レッドクリフを100倍楽しむ!赤壁の戦いを分かりやすく徹底紹介!

関連記事:【衝撃の事実】赤壁の戦いに色をつける!袁術の音楽隊が大活躍していた!?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 呉の家臣団の組織関係が孫策時代と孫権時代が全く違い面白い
  2. 陳宮(ちんきゅう)ってどんな人?溢れんばかりの才能を備えた知略家…
  3. 劉邦の配下は悪党ばかりで最悪な軍だった?【後半】
  4. 孫権の妻たちは意外と知られてない?
  5. 銃は中国で発明されたものだった?「アンゴルモア」にも登場した火薬…
  6. 【よくわかる】SEALDsは後漢時代にも存在した?党錮の禁とSE…
  7. 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」のことわざを作り出した班超って一体…
  8. 徳川三傑の一人・井伊直政(いいなおまさ)ってどんな人?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 仰天!三国志の時代にはナビゲーション技術があった!?
  2. 【難問】三国志好きは解きたくなる!なぞなぞ・クイズ集
  3. 三国志テストにチャレンジ!!TOSIC990点を目指せ!!
  4. 呉の家臣団の組織関係が孫策時代と孫権時代が全く違い面白い
  5. 【さんすま】三国大戦スマッシュ! 第4回 目指せ主力の英雄化!呉の名将も仲間入りです!
  6. 【キングダム】楊端和(ようたんわ)は実在した女将軍?史実を元に徹底解剖

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

「文永の役」を超簡単にわかりやすく説明!アンゴルモア元寇合戦記がさらに楽しめる! 諸子百家(しょしひゃっか)ってなに?|知るともっと三国志が理解できる? 諸葛亮の死因は過労死らしいけど、一体どんな仕事してたの? はじめての三国志スタッフが選ぶ三国志おすすめゲーム3選 キングダムの昌平君(しょうへいくん)は、なぜ秦を裏切るの?実在した男の数奇な運命 英雄記から見た河北の覇者を決める公孫瓚VS袁紹 来敏(らいびん)とはどんな人?孔明が魏延よりも苦手だった学者 朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第1部

おすすめ記事

  1. 三国志のダブー・劉禅は本当に劉備の子だったの?
  2. うぐ、どうしても董卓と呂布に勝てない……!
  3. 58話:水鏡先生曰く、劉備に足りない人物って誰の事?
  4. 郭嘉の先見の明が凄すぎる!?孫策が暗殺されることを予想して進言した天才軍師
  5. 1800年前の古代中国に鉄軌道跡を発見、燃料不足解消か?長安から漢中までの鉄軌道
  6. 范蠡(はんれい)とはどんな人?越王勾践を助けた謎の天才軍略家
  7. 末っ子は努力が足りない!?馬謖の素性を探る
  8. 鍾会の蜀討伐案と羊祜の呉討伐案の違いってなに?

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP