三国志や曹操を分かりやすく紹介|はじめての三国志

menu

三国志の雑学

【三国志演義】赤壁の戦いはどこまで実話なの?

この記事の所要時間: 223




騎馬兵にあこがれる歩兵

 

三国志演義は民衆達が楽しめるように刊行された正史三国志を元ネタにした娯楽本ですが、

三国志演義の前半最大の見せ場といえば、赤壁の戦いではないでしょうか。

正史三国志ではこの戦いをたった数行でしか紹介していませんが、

三国志演義ではいろいろな創作を導入することで、華々しい戦いとして読者を楽しませております。

今回は三国志演義の赤壁の戦いのどこが創作なのかをピックアップしてみました。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:もし郭嘉が長生きしてたら赤壁の戦いでは曹操軍はどうなっていたの?




三国志演義・赤壁の戦いの創作その1:連環の計

龐統 ゆるキャラ 三国志

 

三国志演義では孫呉の総司令である周瑜(しゅうゆ)龐統(ほうとう)が、

「曹操軍の船を鎖で結ばせれば、逃げることもできない状態になるでしょう。

あとは周瑜殿が考えている必勝の火計を用いれば曹操軍の船は全滅させることが可能でしょう。

私が曹操軍へいって曹操に進言してきましょう。」と

連環の計を進言したことにより行われることになります。

龐統は曹操の元へ行き船を鎖で結ばせることの利点を説きます。

すると曹操は龐統の進言を聞き入れて、船を鎖で結びつけることにします。

上記が連環の計のざっくりとした説明ですが、この計略・・・・実はフィクションでした。

龐統は正史三国志で曹操にこのような助言を行っていた事実は一切ありませんでした。

 

関連記事:赤壁の戦いは計略の宝庫

関連記事:曹操って孫子の兵法書を編集した人だけど兵法を使って戦ったことあるの?




三国志演義・赤壁の戦いの創作その2:10万本の矢を集めた逸話

孔明 矢

 

孫呉の総司令官である周瑜は劉備軍の外交官である孔明に

「我が孫呉では弓矢不足で困っております。何とかできますか。」と相談します。

すると孔明は「任せてください!!」と言った後、周瑜から小さい軍船を1艘借りて出かけて行きます。

彼は船の両舷にわら人形をたくさん立ててから深夜、曹操軍の陣地へ向かいます。

曹操軍では軍船が孫呉軍の方からやってくるので、軍船めがけて大量の矢を撃ちまくります。

孔明は船の両舷に立てた藁人形達に矢が沢山刺さっていることを確認すると撤退。

孫呉の陣営に帰ると周瑜へ「弓矢をたくさん仕入れてきましたので、これをお使いください」と

言ってわら人形にたくさん突き刺さった弓矢を周瑜に献上しております。

しかしこれも三国志演義のフィクションになります。

この10万本の弓矢の話は孫権が元ネタとなっているそうです。

また10万本の弓矢の逸話を使用して敵から矢を仕入れた武将として有名なのが

唐の時代で城を守らせたら鉄壁と言われる張巡(ちょうじゅん)が使用しております。

 

関連記事:赤壁の戦いにモデルがあった?八陽湖の戦い

関連記事:レッドクリフを100倍楽しむ!赤壁の戦いを分かりやすく徹底紹介!

 

三国志演義・赤壁の戦いの創作その3:東南の風

孔明 東南の風

 

周瑜は火計を用いて曹操軍の軍船を燃やし尽くして勝利を得ようと考えておりましたが、

曹操軍の方に吹く風が発生しなくて困っておりました。

周瑜は孔明に相談すると「任せてください!!」と二つ返事で了承。

孔明は祈祷を行うと風向きが突然変化し、曹操軍の方へ勢いよく吹き始めます。

周瑜は風向きが変化したことを知ると前もって曹操軍へ偽装投降する手はずを整えていた

黄蓋に乾いた柴をたくさん載せて出発させます。

その後ははじさん読者も知っている通りで、

黄蓋は自らの船に火をつけて突撃させて曹操軍の船を火だるまにしてしまいます。

曹操軍はくさりで船と船を縛り付けていたので、

火から船を避けることもできずに燃やされてしまいます。

こうして赤壁の戦いは終幕を迎える事になるのですが、

孔明が起こしたこの東南の風もフィクションだったのです。

孔明は東南の風が起きることを予知していた訳でもなく、

単純に赤壁の戦いを盛り上がらせるためのフィクションとして創作したものです。

 

関連記事:赤壁の戦いで孔明が東南の風を吹かしたじゃん?あれマジらしいよ?

 

三国志ライター黒田レンの独り言

黒田廉さん02a

 

正史三国志の赤壁の戦いがたった数行でしか紹介されていないため、

三国志演義を完成させた羅貫中(らかんちゅう)は

色々な創作を作るしかなかったのではないのでしょうか。

それにしても上記で紹介した以外の計略も巧妙にフィクション計略が入っているので、

読者も疑うことなく赤壁の戦いを盛り上がって読むことができるので、

三国志に興味をもって赤壁の戦いを知った方は結構ショックな出来事ではないのでしょうか。

レンも三国志演義から入ったのですが、本当の赤壁の戦いを知って結構ショックだったことを

覚えております。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:レッドクリフを100倍楽しむ!赤壁の戦いを分かりやすく徹底紹介!

関連記事:【衝撃の事実】赤壁の戦いに色をつける!袁術の音楽隊が大活躍していた!?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 勝負下着の参考に!三国時代の下着ってどんなのだったの?
  2. キングダムと三国志の豪傑を対比|王騎と言えば誰?
  3. 再婚なんか当たり前?驚きの三国志の再婚事情とは?
  4. 古代中国のコペルニクスは孔明だった?彼はなぜ天文学を学んだの?
  5. 海音寺潮五郎の小説『孫子』ってどんな作品なの?【はじめての孫子 …
  6. 陸抗(りくこう)ってどんな人?父の無念を晴らした孫呉最後の名将
  7. 本職より美味いカボチャを作った農夫・孫権
  8. 【驚愕の事実】三国志ではなく五国志だった!士燮(ししょう)勢力の…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 黄巾賊より多い黒山賊100万を率いた張燕(ちょうえん)
  2. 神回『犬伏の別れ』の裏側、真田丸と韓信には深い関係性があった
  3. 【シミルボン】これはヤバいよ!裏三国志 大流行したドラッグ五石散
  4. 【教科書に載らない歴史ミステリー】徐福は神武天皇になったってホント?
  5. 稀代の豪傑 魯粛(ろしゅく)|演義と正史では大違い?
  6. 三国志地図|中国にも九州があった?州について分かりやすく解説

三國志雑学

“劉備漫画"

ピックアップ記事

おすすめ記事

孔明や安倍晋三も真似た『国家百年の計』って一体誰の言葉?現在でも使える春秋戦国時代の名言 スーパーマンも驚き!三国志時代の仙人はびゅんびゅん空を飛んでいた!【古代中国の仙人事情】 項燕(こうえん)とはどんな人?信と蒙恬を撃破する王騎レベルの名将! 韓遂(かんすい)とはどんな人?生涯の大半を反乱にささげた不屈の反骨心【後半】 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース13記事【8/22〜8/28】 馬鈞(ばきん)とはどんな人?諸葛亮を凌駕する魏の天才発明家 范蠡(はんれい)とはどんな人?越王勾践を助けた謎の天才軍略家 三国志の英雄も楽しんだ?日本とは少し違う三国志時代の蝉取り

おすすめ記事

  1. 71話:黄祖に邪険にされ、甘寧は孫権に寝返る
  2. 的盧は名馬なの?凶馬なの?劉備と龐統(ホウ統)の死
  3. 【西楚覇王項羽】彼の性格は○○で、○○の高さは誰にも負けない人物だった
  4. 美髯公とは何?ヒゲを見るだけで三国志がわかる!男のシンボル『ヒゲ』はどこから来てどこへ行くのか。
  5. 白馬寺とは何?洛陽にある中国最古のお寺は白馬が経典を運んだ!
  6. 初めてでも大丈夫!楽しい正史 三国志の読み方
  7. 【権力を巡る兄弟の確執】曹丕&曹植 VS 後白河天皇&崇徳天皇
  8. 二つの中国はどうして出来た? 台湾問題を三国志で分かりやすく解説するよ

はじさん企画

袁術祭り
特別企画
異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
はじめての三国志TV
PAGE TOP