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龐統(ほうとう)ってどんな人?|孔明とは頭脳以外全て正反対

この記事の所要時間: 37




龐統2

 

龐統士元(ほうとう・しげん179年~214年)は、

荊州(けいしゅう)、襄陽(じょうよう)郡の出身です。

彼は、才能豊かでしたが、容貌が醜く、中々世に認められませんでした。

 

※痩せぎすだったとも、太っていたとも顔にあばたがあったとも

 

ただ、荊州にいた人物鑑定家の司馬徽(しば・き)に見出され、

諸葛亮(しょかつりょう)の臥龍(ふくりゅう)に対して

鳳雛(ほうすう)と称されてからは評判になります。




龐統はいつから登場したの?

龐統

 

三国志演義では、赤壁の戦いから登場する龐統ですが、

正史の登場は、もう少し遅く、西暦210年、、

矢傷が元で病没した周瑜(しゅうゆ)の柩を護送する人物として登場します。

 

陸績(りくせき)・全琮(ぜんそう)・顧邵(こしょう)というような

呉の重臣とも仲が良かったようで

風向き次第では、呉に仕える可能性があったかも知れません。

 

龐統は、荊州を領有した劉備を見込んで、そこに仕官します。

劉備(りゅうび)は、龐統を面接したものの、顔は不細工だわ、

大口を叩くわ、話は辛らつで皮肉ばかりだわで

あまり好印象を持たず、ド田舎の耒陽(らいよう)という県令に

飛ばしてしまいます。

 

龐統は、文句を言わずに赴任しますが、その日から毎日酒を飲んで

ばかりで仕事もしないので怒った劉備にクビにされます。

 

しかし、それを聞いた魯粛(ろしゅく)が、劉備に手紙を書いています。

 

「龐統は、田舎の県令のような小さい仕事が出来る男ではありません。

それは、誰ぞに任せて、もっと大きな仕事を任せて下さい」

 

劉備は、キレ者の魯粛が龐統を褒めるのでびっくりして、

自分の非礼を詫びて、孔明(こうめい)と同じ軍師中郎将に任命しました。

 

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才能を発揮した龐統

龐統

 

龐統がその才能を発揮するのは、劉備の益州(えきしゅう)攻略でした。

孔明が荊州で留守を守る間、龐統は劉備の軍師として、

全ての面でアドバイスを行います。

 

特に劉備は、益州の劉璋(りゅうしょう)が自分と同じ

劉を名乗る同族である事を問題にし

中々、積極的に攻めなかったのですが、龐統はドライで、

 

「あなたが攻めなくても、益州はいずれ孫権か曹操に奪われます、、

どうせ滅ぼされるなら同族のあなたが奪った方が供養になりましょう」

 

と強く説得して劉備に納得させたようです。

 

劉璋は当初、劉備を歓迎して無防備だったので、

龐統は今の内に益州を取りましょうと進言しますが、

 

劉備は首を振って

「今は益州に入ったばかりで人望も徳も現れていない」

と取り合わず、時期を待ちます。

 

しかし、やがて、劉璋が劉備を疑い始めると、

劉備は漢中の張魯と対決するように見せ掛けて兵を集めます。

 

張魯は、母親を劉璋に殺されていてそれを深く恨んでいました。

それに劉備が備えようというのですが、それは口実で

実際には、成都にいる劉璋を討つ為です。

 

そして龐統の献策の中の中策を採用して、

成都に通じる白水関を守る高沛(こうはい)と楊懐(ようかい)を

騙し討ちして成都に入城し、劉璋を降伏させて益州を手に入れます。

 

ただ、龐統自身は、それ以前に雒(らく)城に立て籠っていた、

劉循(りゅうじゅん)、張任(ちょうじん)の攻撃によって、

流れ矢を受けて死亡します、36歳という若さでした。

 

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龐統の人柄

龐統

 

龐統は、超人的な孔明に較べると、行動に矛盾点も多く

幾分人間くさい人物です。

 

例えば、劉備が益州攻めで緒戦を勝利で飾った時に、

祝宴を開いて大喜びしたので龐統はカチンと来ました。

「人の国を奪っておいて、大喜びとは、それが仁者の戦でしょうや?」

 

それを聞いた劉備もカチンと来ます、そもそも、同族の劉璋と戦うのに

乗り気ではない劉備を焚きつけて益州を獲らせたのは龐統なのです。

 

「龐統! 無礼であろう、下がれ!!」

劉備はつい感情的になり、龐統に怒鳴りつけますが、暫くして

冷静になりました。

 

(いや、、龐統の言う通りだ、、人の国を奪い、喜ぶとは誠に

仁義を知るものの所業ではない、ばかばか、ワシの馬鹿、、

これでは、ただの賊と変わらないではないか!)

 

そうして、龐統を呼び戻すと、龐統は素知らぬ顔をして、

席に就き黙っています。

 

今度は、劉備が恥ずかしさに龐統の顔をまともに見れません。

 

「のう、軍師よ、、先ほどの議論、私と君とどちらが間違って

おったのかのぅ?」

 

劉備が申し訳なさそうに質問すると龐統は、、

 

「いや、君臣共に間違っておりました、、」と答えます。

 

龐統も、益州攻めを進言した自分の事を忘れて、

劉備に皮肉を言った事を詫びたのです。

 

劉備と龐統は、この一言で大笑いになり、和解しました。

 

また、龐統は、孔明と違い、人物を評価するのにかなり

大袈裟にこれを褒めていました。

 

或る人が、

「それでは自分の事を過大評価して当人の為に

良くないのではないか?」と尋ねると龐統は言いました。

 

「いや、これでよい、今は乱世で、悪人が多く、善人は少ない、、

少しでも善を成そうという人物は、大袈裟に褒めておいて

自尊心を満足させないと、誰も進んで世のため人のために

働こうという者はいないだろう」

 

どこか、清廉潔癖で近寄り難い孔明と違い、龐統は、

同じく口は悪いですが、清濁併せのむ情があるように

感じますね。

 

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この記事を書いた人:kawauso

kawauso

自己紹介:

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

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